初心者向け小説のストーリー作り方4つの基礎、かんたん解説

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ストーリー基礎

今回はストーリーを作る上での基礎知識について説明します。

こんな人に読んでほしい
  • おもしろいストーリーが作れない
  • そもそも、おもしろいストーリーがどんなものなのか、よくわからない
  • 感覚だけでストーリーを作っているが、これでいいのかと悩む


ストーリーというものが何なのか、その本質がわからないと、自分でも気づかないうちにまったく面白くない作品を作ってしまいかねません。

小説だけでなく、漫画や映画とはいったいどういうエンターテイメントなのか。
この問の答え、わかりますでしょうか。


ストーリーを作るためには4つの要素が必要です。

  1. テーマ
  2. ネタ(モチーフ)
  3. 登場順物
  4. ストーリー展開
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1.テーマを知るための4つのこと

テーマとは?

テーマとは『読者に何を伝えたいのか』です。

例えば

  • 友情の大切さ
  • 男性恐怖症の女の子が一人の男子を好きになり、恋を実らせる話
  • 人間の弱さが怖さにつながる
  • 強すぎて熱い戦いが出来なくなったヒーローの哀愁

という感じで、この漫画が伝えたいもの

こういうものが書きたいんだというストーリーの軸になるものです

テーマの決め方

どうやって決めればいいぽよ?

テーマは読者にどのように読んでもらいたいかを考えると、絞れてきますよ

笑ってもらいたいのか
感動してもらいたいのか
熱い気持ちにさせたいのか
恐怖でゾクゾクさせたいのか


それを決めたら、


熱くなってもらいたいから、激しいアクションや友情を描いた作品にしようとか
感動させたいから、恋する女の子の失恋を書こう。


そんな感じで、書きたいテーマが見えてくるはずです。

テーマをさらに具体的にする

テーマが見えてきたら、さらに具体的に何をするお話なのか、というところまでテーマを絞りましょう。

どういうことぽよ

アクションなら主人公が悪の組織と戦い、世界を救う話。
恋愛なら憧れの先輩と結ばれようと頑張って成長していく話。

といった感じです

なぜテーマを決めるのか

よくテーマがブレているなんて言葉を聞きますよね

なんとなく聞いたことある言葉ぽよ

それは例えば悪の組織と戦う話だったはずなのに、いつの間にか悪の組織ほったらかしで仲間同士の恋愛ばかりになっていたり、

殺人犯を推理する話だったはずなのに、いつの間にか被害者がゾンビとなって襲い掛かり、ここから脱出できるのか、みたいな話にすり替わっていたり、

これ、いったい何の話だっけ?

という感じで話の本筋がブレてしまうことです。

テーマをしっかり絞らずに見切り発車でストーリーを作って、そのまま小説を書き始めると、このようなことになってしまう危険性があります。

テーマは具体的に決めておきましょう

2.ネタ(モチーフ)の決め方と、テーマとの組み合わせ

モチーフとは?

また変な言葉が出たぽよ

そんな難しい言葉じゃないですよ
ネタ・モチーフとは何を使ってストーリーを書くかです

つまり設定や世界観ですね。

例えば

「サッカー」
「野球」
「孤島で起こる連続殺人」
「目覚めたらいきなりゲームスタート」
「異世界転生して俺TUEEE」

といったものですね。

モチーフの決め方

モチーフは書きたいテーマ、もしくはジャンルに合ったモチーフを決めるのもいいですし、自分の得意分野や趣味からモチーフを決めるのいいでしょう。

モチーフの決め方の例
  • [ミステリーが書きたい場合]
    どのような舞台で事件を起こすか、どういった設定が書きやすいか
  • [友情を描きたい場合]
    学園ドラマにするか、仲間たちと力を合わせるバトル系にするか
  • [ゲームが好きなら]
    ゲームにちなんだ設定や世界観をモチーフにしよう
  • [空手をやってるから]
    格闘技をモチーフに話を作ろう


そういった感じで、書きたい設定や世界観を決めるわけです。

テーマとモチーフを組み合わせる

テーマとモチーフが決まったら、自分の書こうとしているストーリーがどういうものなのかがはっきりと見えてきます。


といった感じですね。

3.登場人物の役割と決め方

登場人物が必要な理由


では登場人物について説明します。

それくらい知ってるぽよ

そう、物語である以上「登場人物」は必須ですよね
では、なぜ必要なんでしょうか

必要だから、以外に答えはないぽよ

いやいや、明確な答えがあります

その答えを知るには、そもそも小説とは、映画や漫画などの物語とは、いったいどういう娯楽なのかを知る必要があります。

その答えはこれです。

『読者、視聴者に物語を疑似体験させてカタルシスを提供するもの』

カタルシスwww
難しい言葉でけむに巻くとか、ぽよ

まあまあ

カタルシスというのは本来は「心の浄化」という意味を持つらしいですが、

ここでいうカタルシスとは、読んだ後の楽しさとか恐怖とか感動を味わって「気持ちよさ」「すっきり晴れた気持ち」を得ることですね。

面白い作品を読み終えた後って、このような気持ちになっているでしょう。

中には、読んでいないなんて人生の半分くらい損している、と思えるほどの最高の気分を味わっていたりしますね。

そして、そのカタルシスを与えるには読者に物語を疑似体験してもらう必要があるわけです。

疑似体験、つまりハラハラしたり共感して泣いちゃったり、まるで物語の登場人物の体験を自分の体験のように感じることですね。

その疑似体験があって初めて「気持ちよさ」「晴れた気持ち」といった最高の気分を味わえるのです。

なので自分の代わりに物語を体験してくれる登場人物がいなかったら、疑似体験もくそもないわけです。

だから登場人物が必要なのですよ

把握ぽよ

登場人物は無駄なく必要な分だけ

登場人物は読者に疑似体験させてくれる主人公だけじゃないですよね

美少女キャラ大事ぽよ

そうですね

恋愛だったら読者をドキドキさせてくれるヒロインやイケメン君がいます

バトルに熱きライバルはつきものぽよ

さて、そんな登場人物について注意もあります

主要メンバーが多すぎると物語がまとまらないし、いろんな奴が台詞を取り合っちゃってごちゃごちゃしちゃって、読者がカタルシスを得る前にダレてしまう恐れがあります。

特に1万文字程度のショートショートであまり意味をなさない主要メンバーがいたりすると、
「この人、登場する意味あるかな?」って思われてしまう可能性があります。

そうなったら読者は物語の粗が気になって、疑似体験どころじゃなくなりますよね。

登場人物に限らずですが、無駄は省きましょう。

登場人物に限らず、無駄は省きましょう

4.ストーリー展開を考える

ストーリーの構成について

テーマとモチーフを決めたぽよ

登場人物もまとめたぽよ

では、ストーリーの中で起こる出来事、事件、それらをどのような流れで書くかを決めましょう

ストーリーの展開、流れ、これを構成と言います。

まずはこのグラフをご覧ください。


縦軸は主人公の心です。上に行くほどハッピーで、下に行くほどブルーな気持ちです。

横軸はストーリーの進み具合です。左端から始まり、右端がフィナーレです。

シンデレラという物語がありますよね

ガラスの靴とかぼちゃの馬車のやつぽよね

このグラフはシンデレラのストーリーに当てはめたものなのです

これは「シンデレラ曲線」というそうで、カート・ヴォネガットというアメリカの有名なストーリーテラーが名づけたのだとか。

ストーリーの開始からしばらくは、母や姉にいじめられ、家事ばかりさせられているシーンです。

そして母や姉は舞踏会に行くのに、自分はお留守番です。

シンデレラの心は下り坂のマイナスです。

ですが魔法使いの登場で、舞踏会へ行けることになり、シンデレラの心が上り坂へと変わり、王子様とのダンスでかなりプラスの状態になります。

しかし十二時をになると魔法が解けるので、王子様とお別れしなければなりません。

シンデレラの心は一気にマイナスに転じます。

ですが最後は舞踏会で置いてきてしまったガラスの靴がきっかけで王子様がシンデレラを見つけることができて、二人は結ばれます。

シンデレラの心は一番ハッピーな高さまで登り、めでたしめでたしとなるわけです。


ちょっとこんな感じで要所要所に数字を当ててみますね。

これを見て、ピンときましたでしょうか

もったいぶらずに早く教えるぽよ

まさにこれ、起承転結なんですね

そして世の中に溢れている王道と呼ばれる名作は、この起承転結に当てはまるものが多いのです。

王道も起承転結も、大昔から人間が読者の心を掴むために作り出した大事な技術です。

つまり、起承転結は多くの読者にカタルシスを提供するためのお決まりパターンなんですね。

①「起」、物語の始まり

この部分では世界観とか設定を説明して、この小説はこんなお話ですよって読者に伝える部分ですね。

ただし、だらだらと説明的にしては駄目ですよ。

「冒頭で死体を転がせ」という言葉があることからも分かる通り、「起」ではインパクトのある始まり方を意識しましょう。

②「承」、物語の序盤から中盤

クライマックスに向かっていろんなエピソードを繋げていく、一番長い部分になります。

色々な事件や出来事を通して登場人物たちを動かしながら、様々なエピソードを見せていくことで登場人物たちの理解や愛着を深めてもらってストーリーを盛り上げていくわけですね。

③「転」、クライマックス、一番盛り上がるところ

「起」「承」で盛り上げていった後に、予想外の展開で読者を驚かせたり感動させたりする部分です。

④「結」、物語が収束する部分

単に終わらせるための部分だと考えて、適当にしては駄目ですよ。

ここは読者の読後感が決まる大事な部分です。

すっきり爽やかな気分にさせたり、ホッとさせたり。

そういったカタルシスを感じてもらう終わり方をきっちり考えましょう。

ちなみに「結」はだらだら長く続けず、あっさり短めにするのがベストだと言われています。

サラッと終わらせてすっきり爽やかな終わり方にしましょう。

起承転結について

この起承転結に先ほどのシンデレラ曲線の心の状態を当てはめると、どのような展開を考えればよいかも見えてきますね。

もちろん、この起承転結の構成に当てはまらないストーリーも存在します。

主人公の心がマイナスのまま終わるバッドエンドという、王道からズレた名作もたくさんありますよね。

つまり必ず起承転結に従え、というわけではないのです。

ただし、この基礎を知らずにありがちを避けようという考えだけでストーリーを作ってしまうと、奇をてらっただけ、つまり読者がまったくカタルシスを得られない作品になってしまいます。


ということで、この起承転結というストーリー構成の基本、そして主人公の心がどのように変化すれば読者がカタルシスを得られるのかをしっかり理解しておきましょう。

基本をしっかり理解してこそ、読者の期待を裏切りつつもカタルシスを提供できるような斬新なストーリー構成を生むことができるのです。

何をするにしても基本は大事ですよ

まとめ

今回はストーリー作りの基礎知識について説明しました。

ストーリー作りには

  1. テーマ
  2. ネタ(モチーフ)
  3. 登場人物
  4. ストーリー展開

という4つの要素が必要です。

テーマとは『読者に何を伝えたいのか』です。

ネタ・モチーフとは『何を使ってストーリーを書くか』です。

登場順物は読者に物語を疑似体験させてくれるために必要不可欠なものですね。

ストーリー展開には起承転結という大事な基礎があります。

そして主人公の心の状態をシンデレラ曲線で当てはめた物語の構成が王道と呼ばれ、たくさんの人にカタルシスを提供を与えることができる技術です。

では、これらの基本をしっかり身に付けて、多くの人を楽しませるストーリーを作ってみてください。

おつかれさまでした

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