kindleに2冊目の電子書籍を出版しました!
めでたいぽよね
医療術師は不完全
この「医療術師は不完全」は、カクヨムで開催されていたBWコンテストで佳作をいただいた作品です。
Bookwalkerで販売していた作品でして、BWコンテスト受賞作ということもあったので、kindleで販売していいかを問い合わせたところ、すんなり許可いただけました。
Bookwalkerさん、優しいぽよ
ちなみにですが、ビジネス書やハウツー本はkindleが強いですが、小説やラノベはBookwalkerのほうが個人出版でもフューチャーしてくれたりします。
その辺も考慮して、kindleでの出版を検討してくださいね。
Bookwalkerで個人出版したミステリー「むつみと春の取材事件簿」が、一時的にですが「西村京太郎トラベルミステリー」よりランキング上位に浮上したという。。。
一応、貼っときます。
ということで、ちょっと脱線しましたが、今回はkindleへ電子書籍を出版する方法について解説します。
なお、kindle本を出版するにはKDPのアカウントが必要です。
アカウントの作り方は以下の記事で解説しているぽよ
登録してから、先を読むといいぽよ
- 電子書籍を出版したい
- どうすれば電子書籍を出版できるかわからない
- 電子書籍の出版ってお金かかるの?
⇒初期費用0円ですよ~ - 電子書籍の出版って難しそう
⇒手順を見ながらやれば簡単ですよ~
kindle電子書籍出版のやり方 かんたん4ステップ
ステップ1 出版する電子書籍のWord文書ファイルを用意しよう
電子書籍を出版するなら、まずは元となる文書ファイルを用意する必要があります
kindleでアップロードできるファイル形式は以下のとおり。
- Microsoft Word (DOC/DOCX)
- EPUB
- HTML (ZIP、HTM、または HTML)
- MOBI
- リッチ テキスト フォーマット (RTF)
- プレーン テキスト (TXT)
今回は「Microsoft Word」を使用したやり方で解説していきます。
Wordで文章を書く前の初期設定
初期設定なんて仰々しくタイトル付けましたが、やることは用紙を縦書きにするだけです
今回は小説だから縦書きにしますけど、ビジネス書やハウツー本なら横書きのままでOKですよ
まず、新規にWordファイルを開きます
Wordを開いたら、メニューバーの「レイアウト」タブから「ページ設定」を開きましょう
小説なので文字方向は縦書きを選択して、OKボタンをクリックです
では、文章を書いていきましょう
行の数とか1行の文字の数の設定はしなくていいのかぽよ
大丈夫です
フォントもそのまま書き進めてください
これはさっきのWordファイルをKDPでそのままアップロードした後、KDPのプレビューアーで表示させたものです
きれいに整ってるぽよね
ルビがある行の行間も違和感ないぽよ
行数や文字数はkindle側が自動で調整します
それに文字の大きさやフォントも読者が変更できるんですよね
改ページの設定はきっちりと
改ページしたいところは、Wordの改ページ機能できっちり改ページしましょう
改行しまくって改ページしたらダメぽよ?
Wordでは改ページしてるように見えても、kindleでは改行が続くだけです
kindleでは、Wordの機能を使って設定した改ページが有効になるのですね
まず、改ページしたい箇所にカーソルをもっていきます
お次にメニューの「挿入」タブの「ページ」の中にある「ページ区切り」をクリックすれば、改ページできますよ
見出し設定をしっかりと
たとえば「第1章」などの章立てや「1話」「2話」といった行は、見出し設定をきっちり行いましょう
それやると嬉しいことがあるのかぽよ
目次ページを作るためです
まあ、それは後々ご説明ということで、見出し設定のやり方から
まず、「見出し」にしたい行にカーソルを持っていきます
次に、メニューバーの「ホーム」タグにある「スタイル」の「見出し1」をクリックです
お好みで「見出し2」の設定をつけることもできますよ
【第1章】が「見出し1」で、【1話】を「見出し2」にする、などなど
目次ページを作ろう
目次は本文より前のページになりますんで、先頭に改ページなどで真っ白なページをあらかじめ作っておくとよいかと
メニューバーの「参考資料」タブの「目次」の▼をクリックして、「ユーザー設定の目次」をクリックします
「ページ番号を表示する」のチェックを外します
ページ番号を付けたければチェックそのままでもいいんですが、なんか微妙だし他のラノベ見てもページ番号付いてるやつはあんまり見ないかな
とりあえずOKボタンをクリックです
「見出し1」「見出し2」の設定をした行が目次になります
この状態でも各見出しがリンクになってるんですけど、リンクはやっぱり青ですよね
目次を選択状態にして
メニューバーの「ホーム」タブにある文字の色選択で青に変えちゃいましょう
この目次が電子書籍でもそのままリンクになって、見出しのところに飛べるぽよね
そのとおり!
ちなみに見出しの文章を修正したら、目次のページで右クリックして「フィールド更新」を実行することで、目次を再作成できますので
挿絵を入れてみよう
kindleで挿絵を入れる場合、推奨する解像度と画像サイズがあります
【解像度】
- 画像の解像度は「300 ppi」以上
ちなみに「PPI」はフォトショップなどで見られる解像度の単位。
クリップスタジオなどを使っている方は、解像度と言えば「dpi」ですよね。
一応、
「ppiは1インチのピクセル数」
「dpiは1インチのドット数」
という違いはありますが、ppi=dpiと考えてもらっても差し支えないでしょう。
【サイズ】
- 1.6:1(縦横比)
1600px × 1000px
2048px × 1280px
2560px × 1600pxいろいろ試してみた結果、1.6:1で「1600px × 1000px」以上あれば、1ページにフルに近い画像を表示できました。
では挿絵を入れてみましょう
まず、挿絵を挿入したいページへカーソルを持っていきます
次にメニューバーの「挿入」タブの「画像」の中にある「このデバイス」をクリックします
用意していた挿絵用の画像を選択して「挿入」ボタンをクリック
はい、画像が挿入できましたね
このままでいいのかぽよ
挿絵が真ん中にこないんじゃないのかぽよ
そうなんです……
レイアウトの位置を中央に設定しても、アップロードしたら画像が右に寄っちゃったんです
めちゃくちゃいろいろ試したり調べたりしたんですけど、Wordをアップロードする場合に限りなのか、中央に持ってくることはできませんでした
縦の位置なら中央にできたんですけど……ごめんなさい
はい、kindleのプレビューアー表示
「1600px × 1000px」で一応、1ページにきれいに表示できてるように見えますでしょ
でも、確かに右によってるぽよね
横向きのプレビューアーにしたらごらんのとおり
Wordで中央に持ってくる方法がわかりましたら、記事を更新します。
たぶん、Wordをアップロードする場合、「縦書き」だと横の中央揃えは無理なんじゃないかなと……
ステップ2 kindle本の詳細を入力
電子書籍にするWord文書ファイルが準備できましたね
いよいよ本を出版ぽよ
ではKDPにサインインしましたら「電子書籍または有料マンガ」をクリックしてください
まずは「本のタイトル」を日本語、カタカナ、ローマ字それぞれ入力します
お好みでサブタイトルとかレーベルも決められるぽよね
「我那覇アキラ社」とかできますね
2巻、3巻と続くシリーズの場合、お好みでシリーズのタイトル名や巻数を入力できます
版は改訂バージョンだから最初は1でいいぽよね
著書名にはペンネームを入力します
また、複数人がかかわっている場合、「著書等」で追加入力できますよ
キーワードはTwitterでいうところのハッシュタグみたいなものですね
見つけてもらえるように、いろいろタグ付けするぽよ
「カテゴリーを設定」ボタンを押すと、決められたカテゴリーの中から2つ、適切と思われるものを選択できます
カテゴリーを選択したら「保存」ボタンをクリックしましょう
未成年は見ちゃダメな内容だったら、ちゃんと見てもいい年齢とかを設定するぽよ
ここまで入力したら「保存して続行」ボタンをクリックしましょう
まだ販売は始まらないから、安心して押すぽよ
ステップ3 kindle本のコンテンツを設定
Word文書ファイルをアップロード
「DRM」ってなにぽよ?
ファイルの不正配布を防ぐためのテクノロジーだそうです
複製して広めてほしいっていう考えもあるみたいですので、有効にするかどうかはお任せ
ただ、一度出版しちゃうと、もうDRMの設定は変えられないみたいなので、よく考えて決めてください
「ページを読む方向」は小説だから「右から左(縦書き)」を選ぶぽよね
では「電子書籍の原稿をアップロード」ボタンをクリックしてください
ステップ1で準備したWordファイルを選択して開くボタンをクリック
無事にアップロードできました!
表紙画像をアップロードする
表紙の画像が必要ぽよね
画像の寸法は1,000px x 625px以上
最大で 10,000px x 10,000px までです
私はイラストが描けるので表紙画像は自分で用意しました
絵が描けない人はどうすればいいぽよ
他の人にお願いするか、フリー素材などを駆使して作るかですね
ただ、表紙が素人臭いと、まず売れないそうです。
「ココナラ」というサイトでイラストを描ける人が有償で依頼を受けてたりしますので、いい絵師さんを探してお願いするのもよいでしょう。
ちゃんとお金出して表紙を用意したら売れるぽよ?
売れる保証なんてないですわい
kindleで売れるのはビジネス本やハウツー本で、小説は売れにくいジャンルらしいですし
とはいえ適当に作った表紙だと確実に売れないし、どこまで本気で売ろうと思うか次第かなと
ちょっと脱線しますが、絵が描けたり文章が書ける人は、逆にココナラで依頼を募集してお小遣いを稼ぐのもいいかもですね
落ち着いたら私も前みたいに、イラストの依頼とか受けよかな
さて、続きいきましょか
「参照」ボタンをクリックしましょう
用意しておいた表紙用の画像を選択して「開く」ボタンをクリック
表紙画像がアップロードできたぽよ
Kindle 本のプレビュー
電子書籍と表紙をアップロードしたら「プレビューアーを起動」ボタンを押して、どのように表示されるかを確認しましょう
それっぽくできてるぽよね
目次もうまくいってますよ
本文もばっちりぽよ
読者さんが文字を大きくした場合のプレビューもできちゃう
Kindle 電子書籍 ISBN
ここまできたら「保存して続行」ボタンをクリックしましょう
「ISBN」ってなにぽよ?
入力しなくていいのかぽよ
画面に「Kindle 本に ISBN は不要です」って書いてるんで、入力いらないです
ちなみに「ISBN」とは本を特定するための管理番号で、発行するためには日本図書コード管理センターへの申請とお金が必要とのことです。
書籍やコミックの裏表紙に印刷されている13桁の数字と二列のバーコードが「ISBN」と「書籍JANコード」ですね。
kindleでは不要ということなんで、すでに「ISBN」があるなら入力してもいいよ、くらいの項目です。
「出版社」の欄は、個人ならいらないぽよね
そういうことですね
ステップ4 Kindle 本の価格設定を行う
「KDPセレクト」は、ぜひ登録しよう
「KDPセレクト」ってなにぽよ
通常のロイヤリティは販売価格の35%が著者に入るのですが、「KDPセレクト」に登録すると70%のロイヤリティが入るようになります
お得ぽよ
登録しない理由なんてないぽよ
登録した方が得ですけど、条件があります
- kindleの独占販売とし、他では販売しないことをお約束する。
ちなみにKDPセレクトの規約に「90日間Kindleストアでの独占販売を約束」と書かれてるのですが、90日過ぎたら自動更新されるらしく、90日過ぎたら他でもだしていいとはならないので注意が必要です。
なお、KDPセレクトは後から解除が可能です。 - 70%のロイヤリティを受け取るには、販売価格を¥250 ~ ¥1250 で設定する必要がある。
(KDPセレクトの登録はできる)
- ロイヤリティが70%にアップ
- 月額読み放題サービスの「Kindle Unlimited」対象となります。
これは一見デメリットのように見えますが、読者がページをめくるたびにチャリンチャリンと著者に入ります。
個人で出す場合、ロイヤリティよりこっちの収入がいい場合が多々あるそうです。
他にも細々とメリットあるみたい。
ただ、Bookwalkerでも売りたいなー、とか考えてるなら「KDPセレクト」の登録はあきらめるのも1つの手ではあります。
ビジネス本やハウツー本は絶対に「KDPセレクト」したほうがいいでしょうけど、小説の場合は悩ましいですね。
ロイヤリティプランと販売価格を設定しよう
ロイヤリティプランを選択しましょう
「KDPセレクト」の登録にチェックしていて金額設定を¥250 ~ ¥1250の範囲内にするなら、迷わず70%を選択です
「医療術師は不完全」はBookwalkerで販売してるから、35%しかだめぽよね
日本円で金額を設定する場合は「Amazon.co.jp」を選択して、販売価格を設定しましょう
いよいよ出版だ!!
「この本のレンタルを許可する」にチェックしたら、買ってくれた読者が友達や家族に貸しだせるようになるぽよね
そして「kindle本を出版」ボタンを押せば、いよいよ出版開始です!!
一応、kindle本を出版する前に審査とかあるみたいで、出版までに1日くらいかかるんですけど、よっぽどじゃない限り問題なしですよ
他の媒体で公開中の電子書籍をkindleで販売する場合
Bookwalkerとかの有料コンテンツならまだしも、「なろう」とか「カクヨム」で投稿している小説をそのままkindleで販売してもいいものかぽよ
気になっちゃいますよね
一応、私は販売する小説はカクヨムで非公開にしたりしています
でも、そのまま電子書籍販売している方も多いみたいです。
ファンが多い作者さんなら、応援したいという気持ちで購入してくれるようですね。
また、kindleのアプリなら広告表示もないので、集中して読みたい方が購入してくれることもあるでしょう。
また、無料の小説投稿サイトで途中まで投稿しておいて、続きはkindleにて、みたいな手法もあるそうなので、そこは人それぞれです。
KDPセレクトで読み放題にしちゃえば、気も楽ぽよね
まとめ
【kindle電子書籍出版のやり方 かんたん4ステップ】
- ステップ1 出版する電子書籍のWord文書ファイルを用意しよう
- ステップ2 kindle本の詳細を入力
- ステップ3 kindle本のコンテンツを設定
- ステップ4 Kindle 本の価格設定を行う
まずは出版する電子書籍をWordで作るぽよ
改ページの設定はきっちりやりましょう
見出しもしっかり設定すれば目次が作成できます
KDPでまずは電子書籍の詳細情報を入力ぽよ
本のタイトルやペンネーム、タグなどを設定ですね
ステップ1で用意したWordをアップロードぽよ
表紙画像もアップロードして、プレビューアーで見た目の最終チェックをしましょう
「KDPセレクト」は登録するとロイヤリティ70%になるし、読み放題で読まれるほど収入になるぽよ
ただし「KDPセレクト」への登録には、kindleの独占販売が条件です
最後に販売のお値段を決めて、出版するぽよ
これで作家を名乗れますねえ
ということで、みんさん!
自分の小説をkindleで売ってみるというのはいかがでしょう!
なにはともあれ、おつかれさまでした
今回、kindleでの出版方法を記事にするにあたり、手始めに、感動の短編小説「DEATH・マリー」とBWコンテスト佳作受賞作の「医療術師は不完全」を出版しました。
もちろん自信作です。
もし読んでみて面白かったらでいいんですけど、そのときはkindleにてレビューを書いていただけると嬉しいです!
よろしくお願いします。
DEATH・マリー
医療術師は不完全
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