初心者向け小説の書き方講座、小道具3つの役割・描写、キャラ、前進

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小説講座

今回は小道具における3つの役割について解説します。

こんな人に読んでほしい
  • 小説の初心者、作家志望者
  • 小説の基礎を学びたい方
  • 小道具を使いこなしてレベルの高い小説を仕上げたい方

小道具というのはストーリーを楽しむエンターテイメントなら、どんな媒体でも共通するとても重要な役割を担っています。

しっかり学ぶぽよ

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小道具とは

小道具は小さなものだけじゃなく、背景や風景、天気、部屋の様子も含めて、小道具ぽよ

よくできました

小道具の役割1 心理描写

「物を書くことで、人の心を伝える」これぞ描写!

以下の記事でみっちり解説しているぽよ

小道具の役割2 登場人物の特徴を強調する

小道具の役割には、登場人物の特徴を強調して読者に強く印象付けるというものがあります

キャラを立たせるってことぽよ?

そのとおり

言葉やセリフだけで説明するよりも、小道具を上手く利用して登場人物の育ちや性格、趣味や主義、思想を見せるわけです。

そうすることで、キャラクターを強く印象付けることが出来るのです。

背景、風景

主人公が見下ろしている景色がどのような背景なのかで、キャラの生き方を連想させることができます

景色でキャラを印象付ける例
  • 閑静な住宅街
    ⇒ありふれた日常を生きている人だろうか
  • スラム街
    ⇒厳しい環境で育ち、生きるために幼い頃から盗みなどをして、どうにかしのいでいるのかも

主人公がいる、そのバックに背景や風景を描写するだけで、その人物がどのような場所に住んでいるか、どのような生い立ちなのかを読者に想像させることができますね。

家、部屋

家や部屋は持ち主の生い立ちだけでなく、強烈なキャラクターを印象付けるのにとても効果的な小道具と言えるでしょう

例えば直接的な文章や言葉で「この男はアイドルマニアだ」と説明するよりも、

  • 部屋の壁一面にアイドルのポスターが貼られている
  • 棚にも机の上にもアイドル関連のフィギュアや写真集だらけ

といった部屋の様子を描写したほうが、そのキャラを読者に強烈に印象付けられます。

想像以上のアイドルマニアだって伝わりそうぽよね

服装、アクセサリー

ちなみに「人は見かけによらない」ということわざがありますが、小説の場合は「人は見かけによる」のですね。

身に付けている物をキャラの性格とマッチさせることで、読者はキャラクターをイメージしやすくなります。

服装、アクセサリのキャラ付け例

メタル好きのキャラ

  • ちじれ麺のようなロングの髪の毛
  • すべての指にどくろの指輪を付けて、真夏でも暑苦しい革ジャン
  • ノートはメタリカ学習帳を愛用

文学少女

  • ロングのスカート
  • 髪型はみつあみ、ベレー帽をかぶってて眼鏡を付ける
  • 太宰治の本を常備

見た目だけでもどのような性格なのか、イメージが湧いてきますよね

「見かけによる」というけど、ギャップ萌えはダメなのかぽよ?

いや、「見かけによる」と言っておいてなんですが、もちろんギャップを狙って強調するのも全然ありです

本当はものすごく真面目なのにギャルの恰好をしていたり、頬にナイフで切られた痕があるような超強面なのに、アニメにめちゃくちゃ詳しいとかですね。

乗り物、武器など

乗り物や武器も、持ち主のキャラクターを印象付ける小道具になります

ハードボイルドなキャラだと、どんな車に乗っているか、武器はなんなのか。

キザなキャラだと、どうだろう。

それによって持ち主の性格、考え方、暮らしぶりを伝えたり、主義や思想なんかも説明なしで印象付けることができますね。

乗り物のキャラ付け例
  • クラシックカーに乗っている人物
    ⇒紳士的なおじ様、お洒落な泥棒、探偵をイメージ
  • ミサイルなどの武器を内蔵したハイテクな車の持ち主
    ⇒天才だけど知性がない科学者、もしくは笑いながら敵陣に突っ込んでいきそうな特攻野郎のイメージ

「るろうに剣心」の緋村剣心が持っている切れない刀、逆刃刀も、殺さずの誓いを際立たせる小道具ですね

殺さずの誓い……逆刃刀ぽよ

小道具の役割3 話を先へ進ませる

どういうことぽよ?

これはすべての物語共通で言える話ではないのですが、小道具をうまく利用することで、ストーリーを動かしていくことができます。

例えば「君の膵臓を食べたい」では、置き忘れていた日記という小道具を主人公が見てしまうことから物語が始まり、日記によって感動のラストを飾っています。

つまり日記という小道具で物語が動き出しているわけですね。

そして日記という小道具がたびたび登場することで、後々の物語へのつながりを読者に匂わせながら話が進み、ラストの感動へと結びついています。

確かに小道具がストーリーを進めているぽよね

もっとわかりやすいもので言うなら、これは漫画ですけど、ドラゴンボールがまさに小道具を中心にすえた、壮大なストーリーですよね。

  • 孫悟空が偶然持っていたスーシンチュウからブルマとの出会い
  • 様々な組織との奪い合い
  • ドラゴンボールを作った神様という人物の正体が明かされる
  • さらにはドラゴンボールを求めてナメック星へと飛び立つ

小道具が物語を先へ先へと進ませているわけです。

また、小道具は物語を先へ進ませる力があり、そして登場するたびに役割が変わっていく、という効果もあります。

ドラゴンボールはもともとはじいちゃんの形見でしたが、それが願いをかなえるためのアイテムだとわかり、そして争いの火種となって物語を盛り上げているわけですね。

  • 「形見」⇒「願いをかなえるアイテム」⇒「争いの火種」

役割が変わってるぽよ

ミステリーなんかだと、

  • ある女性が身に付けている指輪
  • 途中で母の形見だと判明
  • さらに事件を解くカギになる

といった役割の変化を遂げながら、物語を先へ進める流れを作れそうです。

まとめ

今回の解説内容
  • 小道具とは
  • 小道具の役割1 心理描写
  • 小道具の役割2 登場人物の特徴を強調する
    背景、風景
    家、部屋
    服装、アクセサリー
    乗り物、武器など
  • 小道具の役割3 話を先へ進ませる

 

「背景、風景」を利用してキャラを立たせるぽよ

住む町の背景や風景を描写することで、登場人物の生い立ちや生き様を連想させることができますね

「家、部屋」を利用してキャラを立たせるぽよ

家や部屋はキャラクターを印象付けるのにとても効果的な小道具と言えるでしょう

「服装、アクセサリー」を利用してキャラを立たせるぽよ

服装や身に着けているアクセサリーで、キャラの性格や人柄を表現できますね

「乗り物、武器など」を利用してキャラを立たせるぽよ

乗り物や武器などは、考え方や主義、思想を印象付けることもできますね

小道具には「話を先へ進ませる」効果もあるぽよ

一つの小道具を中心に据えて、ストーリーを動かしていくことができますね

では、小道具を利用して描写をし、キャラを立たせ、ストーリーをうまく動かしてみてください。

おつかれさまでした

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