ちょー簡単な伏線の2つの張り方、小説プロット講座!

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ストーリー基礎

今回は小説のプロットづくりの段階から簡単にできる、伏線の張り方について説明します。

こんな人に読んでほしい
  • どうやれば上手く伏線を張れるか分からない
  • 他者の作品の伏線を読むたびに、自分には無理かもと思ってしまう
  • 伏線を張って、読者を物語に引き込みたい
  • 張った伏線を上手く回収して読者を驚かせたい

伏線って才能豊かな作家さんにしか張れないものと思ってませんか?

伏線すごいぽよ!
天才ぽよ!
ってなるぽよね

実は伏線を張るのはコツさえ掴めば、そんなに難しいことじゃないのです

この記事を読むことで、読者を驚かせたり先が読みたくなるような伏線の貼り方が分かります。

また、自ら簡単に伏線を張ることができるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

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伏線には3種類ある

一応、さらっと伏線の種類について説明しておきます

それはこの記事でもたっぷり説明しているから、合わせて読んでおくことをオススメぽよ

『①先の展開をあらかじめ伝える伏線』

 お約束的なシーンを事前に見せることで、予め読者に先の展開を伝えておく伏線ですね。

期待できる効果
  • 読者に先の展開を期待させる
  • どれだけヤバイかを伝えておいて場の緊張感を高める

『②先の展開を予感させる伏線』

何かが先にありそうって思わせる小道具やシーンを事前に見せることで、何か重要なことらしいと読者に伝えておく伏線です。

期待できる効果
  • 読者に「先が気になる」という感じで、ストーリーに引き込む
  • 実は誰かを助けるための行動だったんだと、後に種明かしすることで読者の感動を引き立てる

『③後の展開によって明かされる伏線』

読者も気づかないようなサラッと流してしまうシーンが、実は後の展開と関連しているといった伏線です。

期待できる効果
  • いきなりだとご都合主義だと思われてしまう展開の一部をあらかじめチラ見せすることで、説得力を持たせる
  • 結末や謎の答えが出たときに、「あれってこの謎のヒントだったんだ」といった感じで、読者を驚かせる

伏線にはこの3種類があって、それぞれ期待できる効果が異なるってことをまずは理解しておきましょうね。

簡単に伏線を張る2つの方法

方法1 ストーリーを作る前に決めておく

最初から伏線ありきでストーリーを考える方法ですね
言い換えると、ストーリーより先に伏線から考えるわけです

簡単に言うけど、いきなり伏線なんて思いつくわけないぽよ

それは0からアイデアを生み出そうとしているからですよ

『①先の展開をあらかじめ伝える伏線』をストーリーの前に決める考え方

「読者に先の展開を期待させる効果」を狙った伏線として、恋愛小説などでよく見るベタなパターンがありますよね。

  • 角を曲がったら女の子とぶつかった

こすられ過ぎて、もはやギャグぽよ

まあ、そうなんですが、このシーンが出てきたら、読者はこの後この女の子との出会いがあって、恋愛に発展するんだろうなと期待できるわけですよ

さて、このパターン。
これをもっと抽象的にすると

「転校生として紹介される前に、主人公と女の子は偶然出会っていた」

となりますね。

だから、「ぶつかる」に変わる偶然の出会いを考えればいいわけです。

そうすることで、後に出会って恋愛に発展するだろうっていう同じ期待を植え付ける効果を生み出せます。

漫画や小説を読んでいたら「あ、これはこの後こんな展開になるな」って思うことがありますよね。

なるほどぽよ
真似するぽよね

そうです
展開そのものをパクるんじゃなくて、まず抽象的にしてから、自分のアイデアに置き換えればいいのです

先の展開を読者に期待させたい場合、このような伏線を張っておくと効果的です。

『②先の展開を予感させる伏線』をストーリーの前に決める考え方

「読者をストーリーに引き込む効果」を狙った伏線張り技法

ストーリーに引き込む効果を狙った伏線を事前に考えておいて、ストーリーはその伏線をもとに考えていく方法を解説します。

まず、「もしも〇〇だったら」に置き換えられるようなネタを考えます。

ネタの例
  • もしも「まるめむみも」という検索してはいけない言葉が存在したら
  • もしもカーテンを開けて、窓の外に見たことのない世界が広がっていたら
  • もしも部屋の壁にいつの間にか小さな穴が開いていて、中から声が聞こえてきたら


いったいどういうことなんだ?
なんでこんなことになっているんだ?

そんな伏線を、まずは考えます。

これを思いついた時点では、作者もこれが何なのかはわかりません。

これがいったいなんなのか、それはこんな伏線を考えた後にストーリーを作りながら考えるわけです。

伏線ありきでストーリーを作るって、こういうことぽよね

このような伏線を考える方法については、この記事も参考になりますので、合わせて読んでみることをオススメです。

「より感動させる効果」を狙った伏線張り技法

このパターンの伏線は

  • 読者には理解できないキャラの行動が、実は誰かを助けるためだった

という構造が基本です。
なので、この構造に当てはまるネタを考えるとよいわけですね。

感動させる伏線を考える材料
  1. 「誰を助けるためなのか」
  2. 「なぜ助ける必要があるのか」
  3. 「どんな方法で助けるのか」


これを1つずつ決めていきます。

この3つを決めたら、ストーリーに落とし込んでいくわけですね。

ストーリーの流れとしては「どんな方法で助けるのか」を先に語ります。

そして「誰を」「なぜ助けるのか」は最後に語る。

そういった構成になるようにします。

なるほどぽよ
最初は理由を書かないから、主人公がなんでそんな行動をしているのかが、読んでる人にはわからないぽよね

そのとおり!
そして理由が最後にくることで「なるほど、だからあんな行動を取っていたのか」となるわけですよ

この伏線の効果は、最初に「誰を」「なぜ助けるのか」を先に語るよりも、感動が倍増します。

読者からしたら、なんだかよく分からない行動をとっていた主人公。

だけどその理由を知った瞬間、

「あんな行動をとっていたとき、主人公はこんな思いだったのか」

と読者はストーリーの冒頭を振り返ったりします。

「切ねぇ」ってなるぽよね

そういうこと!

方法2 ストーリーを作り終えてから伏線を張る

これって伏線だったのかー!!
すげー!!

突然どうしたぽよ

いや、そう思うことってありますでしょ

一番やってみたい伏線ぽよ

なんで作者は、未来に起こるはずの出来事が分かってるかのように、未来につながる伏線が張れると思いますか

なんでぽよ

それは作者が、未来に起こる展開をすでに知っているからです!

なんだか当たり前のことを堂々と言われた気がするぽよ

でもこれに気づくと、伏線って簡単に張れそうな気がしませんか?

確かにぽよ

つまり、伏線のことは一旦忘れて、まずはストーリーを全部作ってしまうのですね。

すると、ストーリーの未来は作者の手の中に!

あとは先に起こる展開に合わせた伏線を考えて、「この辺に伏線張っちゃおう」って感じで気軽に伏線を張っちゃえばいいのです。

大事なのは「伏線を張りたい」と思うのではなく、「伏線を張るぞ」という強い意思ですよ。

大人気の漫画「ワンピース」の表紙がストーリーの伏線になっててヤバイっていう話は有名です。

でもそれって、未来を知っている作者なら「伏線を張るぞ」って思うことで、いくらでも張ることが出来ますよね。

逆に「伏線を張るぞ」って思わなければ、貼られることはないわけです。

『③後の展開によって明かされる伏線』をストーリーの後に決める考え方

もう答えはほぼ出てますね。

では、ストーリーを結末まで全部作ってプロットに起こしたら!

いや、小説を最後まで一旦書き終えた後でもいいです!

高らかに宣言しましょう

伏線を張るぽよ!

ではいってみましょう!

「犯人は左利きだ」

伏線を張るぽよ!!

「さりげなく左手でお箸を持つシーンを入れよう」


「実は主人公は死んでいた」

伏線を張るぽよ!!

「君は僕と同じ世界の住人だ」と幽霊に言わせよう」


「あの王様は偽物だ!」

伏線を張るぽよ!!

「本物にしか答えられない質問をして、偽王様が間違った答えを言うように仕向けよう」

はい!
もう読者を驚かせる伏線を張ることができますね

プロット完成後の伏線チェックをルーティーンにすべし

プロット完成後、もしくは小説を最後まで書き上げた段階で、必要な伏線がないかチェックするクセを付けましょう。

その方が伏線を張りやすいのはわかるけど、なんでぽよ

伏線は、単に読者を驚かせたり引き込んだりする効果があるっていうだけではないんです

むしろ伏線を張らないと、駄作認定されてしまう可能性だってあるのですよ

伏線がないと駄作認定されかねない例
  1. 恋愛で女の子と出会うまで、何も起こらない!
    ⇒「退屈やwww」
  2. 強敵とのバトルで大ピンチ!そのとき何の前触れもなく主人公の秘めたる能力が発動!
    ⇒「都合よすぎwww」
  3. おまえのような悪は許せん! 常識的に考えて!
    ⇒「理由が薄すぎwww」
  4. なんかカッコいいから、海賊王に俺はなる!
    ⇒「信念持てよwww」

伏線がないと、こんなことになります
しかもストーリー完成後に読み返してみると、この例のようになっていることって多々あるんですよ

じゃあ、どうすればいいぽよ

だから、ストーリーが完成した後に、ちゃんと伏線チェックすべしってことです

チェック観点と修正の例
  1. の場合
    【チェック観点】
    出会いがあるまで長々と日常を書いていないか。
    【修正案】
    『①先の展開をあらかじめ伝える伏線』を利用。
    事前にお約束シーンなどを入れておくことで、読者に先の展開を期待させてみる。
  2. の場合
    【チェック観点】
    説明不足による唐突感がないか。
    【修正案】
    『③後の展開によって明かされる伏線』を利用。
    能力の一部を先にチラ見せしておいたり、修行や訓練の様子を描いたりして、いざ能力が発動したときに、あの訓練はこの能力を発動するためだったのか、と読者に納得いただく。
  3. の場合
    【チェック観点】
    キャラの行動の理由付けとなるエピソードが足りてないか。
    【修正案】
    『③後の展開によって明かされる伏線』を利用。
    悪が許せないと強烈に思うエピソードそのもの、またはその片鱗を見せることで、説得力を与える。
    例えば、悪に故郷を滅ぼされた、大切な人が殺されたなど。
  4. の場合
    【チェック観点】
    Cと同様、理由付けとなるエピソードが足りてないか
    【小話】
    ワンピースのルフィは、シャンクスへの憧れ、そして「誓い」という過去エピソードがあるから、言葉に重みがありますよね。
    これがなかったら、
    「ふーん。。。で?」ってなります。
    信念を曲げないという強い意思に説得力を持たせるには、こういった行動の理由付けが必要不可欠なのです。

というわけで、ストーリーが出来たら必ず伏線チェックを行いましょう

わかったぽよ

伏線の参考書なら既存作品が一番 おすすめは古い作品

伏線の貼り方がわかれば、あとは引き出しを多くすることが大事です。

引き出しを多くするためには、やはりいろいろな作品を読むのが一番!

伏線も設定も天才的な小説家、乙一先生の作品など、すごく参考になりますよ

作品を読みながら「あ、これ伏線回収だ。どこでどんな風に伏線貼ってたっけ」といったように考えながら、さりげなく貼られた伏線のシーンを読み返したりして、自分の中に引き出しを増やしていきましょう。

自分の作品に取り入れるぽよね

今どきの流行りに沿った話を書くために、新作や人気作を読むのは大事です

が、伏線の貼り方などの引き出しを増やすなら、個人的には古い作品を読んでみることをおすすめです

なんでぽよ

古い作品から取り入れると、似たような展開だったとしても読者に気づかれないですから

まあ、古い作品は新作に比べて読み放題サブスクで読める可能性が高いし、場合によっては小説サイトや漫画アプリなどで無料で読める可能性もあるっていうのが、一番のおすすめポイントですね。

ちょい古めの作品は、ブックオフでも100円で買えたりしますからね。

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ラノベ以外にも色々読みたいっていうタイプの人はKindle Unlimitedがよいでしょう。

どちらも新しい人気作は一時的にタイミングが合えば読むことができるし、一昔前の人気作はかなり充実している印象ですね。

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まとめ


今回は簡単に伏線を張るコツについて解説しました。

伏線には種類があるぽよ

  • 『①先の展開をあらかじめ伝える伏線』
  • 『②先の展開を予感させる伏線』
  • 『③後の展開によって明かされる伏線』

簡単な伏線の張り方には2つの方法があるぽよ

  • 方法1 ストーリーを作る前に決めておく
  • 方法2 ストーリーを作り終えてから伏線を張る

方法1はストーリーを作る前に伏線を作っておいて、あとはその伏線にあったストーリー展開にする方法ぽよ

伏線は0から生み出そうとせず

  • お約束の展開を抽象的にしてから自分のアイデアに置き換える
  • 「もしも〇〇だったら」や「読者には理解できないキャラの行動が、実は誰かを助けるためだった」のテンプレートに当てはめる

という風に考えることで、生み出すことができます。

方法2はストーリーの未来を知る作者なら簡単っていう考え方ぽよ

ストーリーを全部作ったら、先の展開がすでに分かっているので、その展開につながる伏線をあっちこっちに手軽にちりばめられますね。

では、これらの方法を駆使して、読者から天才と言われたり、続きが気になって仕方がないって思われるような伏線を生み出してみてください。

おつかれさまでした

伏線の貼り方もそうですが、ストーリー構成やネタなどを考える上で一番参考になるのは既存作品です。

ゼロから考えるのはかなり無謀ですよ。

色々な作品を読んでアイデアや伏線の貼り方の引き出しを増やし、自分の作品に取り入れましょう。

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