推敲に必要なたった1つの奥義! 小説初心者向け推敲のやり方講座

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小説講座

今回は小説を完成させるうえで欠かせない『推敲』のたった1つの極意について解説します。

こんな人に読んでほしい
  • 推敲ってなに?
  • 推敲が終らない!
  • 何回やればいいの?
  • 正しく推敲できてるか不安!


こういった悩みや疑問をお持ちの方も多いかと思います。

この記事を読むことで、推敲とは何なのか、そして推敲の正しいやり方がわかります。

さらには気持ちよく推敲を完了させられるようになるので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

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推敲とは?

小説というものは、物語を考えて文章に起こして、ハイ終わり!
というわけにはいきません

なんでぽよ
物語を最後まで書いたら完成じゃないのかぽよ

最初に書きならべた文章は、あくまでも下書きみたいな状態です

最初から最後まで物語を文章として書ききったら、必ず読み返して修正するという作業を行わなければなりません。

この読み返して修正する作業のことを『推敲』と言います。

推敲を何度も繰り返して文章のミスや物語の矛盾を修正したり、無駄な文を削除、逆に足りていない文章の挿入。

そういった直しの作業を経て、ようやく小説が完成したと言えるのですね

推敲は必須! 推敲前の作品は読む価値なし

推敲は絶対に必要な作業です!
少なくともプロ作家で推敲をしないなんて人は絶対にいません!

本当かぽよ
ちゃんとプロに確認したのかぽよ

確認なんて必要ありません!
断言します!

プロじゃなくても小説を書いている人なら、推敲はみんなやっています!
常識!
やって当たり前!

なんてことを思っていたのですけどね。

ネットに投稿されている小説を読んでいると、「これ、推敲やってないな」って思ってしまう作品をときどき見かけます。

もしかしたら私がそう思っているだけで、推敲はやっているのかもしれません。

だとすれば推敲の回数が全然足りていないか、推敲のやり方に問題があるのでしょう。


推敲ができていない文章は読めばすぐにわかってしまうくらい、できている作品との差があります。

小説を書く最初の第一稿は、自分の頭の中にある物語を文章という形で出していく作業ですね。

だから、無駄が多かったり、説明が足りてなかったりします。


一旦出し切った文章を、自分以外の人、つまり読者さんが読める状態に整えるための作業

それが推敲であり、必要不可欠な理由です。


それに文章を書きっぱなしのまま推敲の作業を怠ったりすると、どれだけ文章を書いたとしても、文章力や技術は永遠に伸びませんよ。

推敲の回数は5回が目安

推敲は、どのくらいやればいいぽよ?

読者さんにも分かりやすい文章になったと、自分が納得できるまで!!

と言いたいところですが……
終わりどころがつかめずに、いつまでたっても小説が完成しない方もいるみたいです

ならば目安を教えるぽよ

文章の最初から最後までの推敲を5回

これくらいやれば、まあ大丈夫かなと。


ちなみに私の場合は少なくて5回、いつもは10回くらい推敲しています。

知り合いの作家さんも、5回くらいって言ってましたね。

また、ネットで色々と調べてみた結果、みなさん3回~5回くらいを推してました。


あくまでも参考です。

なんにしても、推敲エンドレス状態で作品が仕上がらないのは本末転倒ですよね。

なのでそういう人は、目安として5回で打ち切るというルールにするのもよいかと思います。

推敲に必要なたった1つの奥義とは!

いきなり結論を言うと、それは「他人の目で見て修正する」ことです!

どういうことぽよ

推敲していないのは論外として、推敲が上手くできていない作品はこんな感じです。

推敲が出来ていない作品は!!
  • 誤字脱字が多い
  • 文章の前後の関連性がなくて、状況が入ってこない
  • 説明不足でストーリーが難解
  • 無駄な状況説明が多くて、読むのがしんどい
  • 文章のリズムが悪くて、何度も引っかかってしまう

他にも色々とありますが、これって「他人の目で見れていない」から、直せていないんです

小説は、文章を書くときは主観的に書き、推敲のときは客観的に見て修正するものなのですよ

ちょっと何言ってるかわかんないぽよ

もう少し詳しく説明しますね

文章を書くとき、つまり物語を文章に起こす第一稿のときは、主人公の気持ちになってカタカタとキーボードを打ちますよね。

ときには目を閉じて主人公の気持ちになってみたり、主人公が見ている景色を想像したり。

これが、主観的に書くということです。

 

それに対して推敲は、

読みやすい文章になっているか

面白い構成になっているか

意味はちゃんと伝わるか

もっと上手い表現はないか


そういったことを客観的な視点で見て、文章を修正します。

客観的、つまり「他人の目で見る」ということですね。

 

例えば、他人が書いた小説を読んだときのことを思い出してみてください。

書店で売っているプロが書いた小説でさえ、他人の小説なら良い点も悪い点もわかっちゃいますよね。

特にネット小説はプロでなくても投稿できるので、いい部分と悪い部分の落差が激しい作品も多いです。

すぐに読むのを止めちゃう作品もあるぽよ

無料で読めますし、作風の好みの問題の場合も多いので、必ずしもダメだからとは言えませんけど

とはいえ、読みづらかったり内容が入ってこないような作品が多いのも事実ですね。

では、作者は自分の作品がダメダメだとわかっているものを、投稿しているのでしょうか。

おそらく、投稿者はこの2種類だと思われます。

  • 自分の作品に、それなりに自信がある
  • 自分の作品が、良いか悪いかわからない

つまり、はっきりダメだとわかってて投稿している人なんていないんですよ

みんな読んでほしいから投稿するぽよね
ダメとわかってたら、普通は投稿しないぽよ

にも関わらず、なんで読みづらかったり変な文章だったりする小説が投稿されているか。

作者自身はそんなこと思っていないからです!

気づいていないってことぽよね

そういうことです

世界中の誰よりも文章の良い部分、ダメな部分に気づけない人。

それは作者自身なのです!

 

だから、奥義を理解していない作者は、次のような状態だったりします。

他人の目で見れていない作者の状態
  • 「誤字脱字が少しくらいあっても、おもしろければ許されるんじゃないか」という甘えがある
  • 読みづらい文章とは思わず、自分の持ち味、凝った文章と勘違いしてしまっている
  • つい、自分にしか分からないような文章や言葉、方言を使っている
  • うんちくを語りたくなって、無駄な説明が多くなる
  • 自分は内容を知っているだけに、説明不足に気づけない
  • 漢字や言葉を間違って覚えている場合、そもそも間違いに気づけない

こんな状態で見直しても、ミスに気づけないぽよね

そうなんですよ
推敲が上手くできるかは、いかに「他人の目で見る」ことができるかどうかにかかっているのです!

私なんて初めて小説を書いたとき「一抹の不安」のつもりで「イチモツの不安」って書いたりしてましたよ。

しかもこれが間違いだって思ってなかったのです!

友達に指摘されるまで気付かず、あやうくそのまま雑誌投稿するところでした。

さすがにそんな間違いする者は、お主以外にいないと思うぽよ

今の説明でもわかるように「他人の目で見る」というのは説明すると簡単ですが、実際にはすごく難しい、まさに奥義なのです!

「他人の目で見る」推敲の例

他人の目が大事なのは、わかったぽよ
でも、どんな感じでやればいいか、わからないぽよ

では、私が以前書いた推敲前の小説の一部を使いまして、具体的に推敲の例を見てみましょう

推敲の例

【修正前】
私も中学に入って三か月弱。セーラー服姿も馴染んできた。

☆☆推敲☆☆
「私も」があると違和感があってテンポも悪いし、文章的にもいらないから削除。
「馴染んできた」と言い切る評価が出来るのは他人だけだし、一人称でこれはおかしいから修正
☆☆☆☆☆☆

【修正後】
中学に入って三か月弱。セーラー服姿も馴染んできたような気がする。

【修正前】
ジメっとした空気が、辺り一面に漂っている気がする。玄関から奥へと続く廊下も薄暗く感じ、まるで古い病院の廊下みたいだ。

☆☆推敲☆☆
「漂っている気がする」からどう感じるのか、を伝えておきたいな。
女子中学生の主観で書かれた小説だから「暗く感じ、」よりも「暗く感じて、」のほうが自然だな
☆☆☆☆☆☆

【修正後】
ジメっとした空気があたり一面に漂っているような気がして、どうにも息苦しい。玄関から奥へと続く廊下も薄暗く感じて、まるで古い病院の廊下みたいだ。

【修正前】
私の姉に対する気持ちはすっかり冷えたものになっていた。

☆☆推敲☆☆
句読点がなくて、読んでて息苦しいな
☆☆☆☆☆☆

【修正後】
私の姉に対する気持ちは、すっかり冷えたものになっていた。

【修正前】
うんざりな気持ちをノブ姉のいる部屋まで届けてやろうという想いを込め、やたらでかいため息をついて家の中に入った。靴も大げさに脱ぎ散らかす。

☆☆推敲☆☆
もうちょっとすっきりする表現ないかな
「大げさに脱ぎ散らかす」という表現は日本語的におかしい気がするし、イメージも湧きにくいな
☆☆☆☆☆☆

【修正後】
うんざりな気持ちを態度で表したくて、やたらでかいため息をついた後、家の中に入った。靴も蹴とばすように、脱ぎ散らかす。

このくらいにしておきましょうか
推敲の例をいくつか紹介しましたが、いかがだったでしょう

確かに修正前より修正後の方が、何やらよくなった気がするぽよね

これはあくまでも、我那覇が他人の目で見て修正した1つの例です。

なので、正解ではありませんよ。

そもそも推敲に、はっきりとした正解はありません。

文章は人それぞれで違ったリズムがありますし、人によって好みや捕らえ方が異なります。

それでもやはり、多くの人から読みづらい、リズムが悪いと思われる文章というのは存在しますので、自分なりの他人の目で見て推敲するのです。

じゃあ、どうすればいいぽよ
お手上げぽよ

いやしかし、「他人の目で見る」ためのコツというものは存在します。

そのコツは以下の記事で解説しています。

 

また、推敲するときにチェックすべき項目も存在します。

そしてチェック項目を観点に、「他人の目」で見て推敲するのですね。

チェック項目と、推敲に便利なツールを以下の記事で解説しています。

まとめ

今回の解説内容
  1. 推敲とは?
  2. 推敲は必須! 推敲前の作品は読む価値なし
  3. 推敲の回数は5回が目安
  4. 推敲に必要なたった1つの奥義とは!

推敲とは書いた文章を見直して修正することぽよ

物語を最後まで文章に書きだしたものは、まだ下書きのようなものです。

小説は推敲を終えて、ようやく完成です。

文章がいいか悪いか、一番判断できないのは書いた本人ぽよ

だからこそ『他人の目で見て直す』ことが大事であり、たった1つの奥義なのです。

『他人の目で見て直す』のは難しいけど、コツというのはあります。

また、推敲に明確な正解はないですが、こういう直しはした方がいい、しなければいけないとされているチェック項目は存在します。

それは別記事で解説ぽよ

ではでは、推敲の唯一の奥義「他人の目で見て直す」力を身に付けて、読者をくぎ付けにする小説に仕上げてみてください。

おつかれさまでした

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