今回は小説を書き始めの初心者向けに、どんでん返しやショートショートが生み出しやすいストーリーの作り方、考えるときのコツについて説明します。
- 小説を書きたいけど、ストーリーが全然思いつかない
- 書きたいものはあるけど、話を膨らませられない
- ネタが尽きてきたので、とっかかりが欲しい
- どんでん返しのあるストーリーを作りたい
この記事を読むことでストーリーの作り方とコツがわかり、自らストーリーが生み出せるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
材料3.オチ
では「オチ」という材料があった場合を考えてみましょう。
どんでん返し的なオチ、つまり
- 主人公は生きていたと思いきや、実は死んでいた
- ヒーローと思われていた人物こそが悪の黒幕だった
というやつです。
ストーリーそのものは置いといて、まず先にオチを考えるわけです。
どんでん返しで読者を驚かせたい場合に、かなり有効な考え方ですね。
「〇〇と思われていたが、〇〇だった」に当てはめて考えるとよいでしょう。
ちょっとこの当てはめ方と異なるかもですが、かの有名なギャンブル漫画『カイジ』の作者の福本伸行先生は先に必勝法を考えてから、それに合わせてゲームのルールを作っていくそうです。
これも先にオチから考えて、あとからそのオチに合わせてストーリー展開を考えるという考え方と言えますね。
他にもミステリーを描きたい場合、トリックを先に考えてから、そのトリックに必要な状況に向けてストーリーを考えていくというのもありでしょう。
例えば映写機のフィルムが回り続ける動きを利用して、鍵をドアの下の隙間から中に入れて密室を作るトリックを思いついたとします。
- 映写機をトリックに利用するなら、事件は映研部で発生だな
- 密室を作るのに都合のいい状況を考えなきゃ
- 映研部なら動機は盗作がきっかけにしよう
- 読者に犯人はこいつじゃね? と思わせるキャラを追加してミスリードしよう
そんな感じで、必要な要素をあとから足していくわけです。
オチから逆算していく考え方ですね
材料4.シーン
小説を読んでて、こんな感動するシーンが書きたいと思ったことはありませんか?
もしくは漫画、映画、アニメ、ドラマで見た、心に刺さるワンシーンでもいいでしょう。
そういったワンシーンが浮かんだら、そのシーンに行き着くにはどうしたらいいか、という風に掘り下げていくわけですね。
例えば、私は劇場版「フランダースの犬」のワンシーンを元にしました。
この作品の有名なワンシーンといえば、主人公のネロが死んじゃうシーン。
そこでも泣いちゃいましたが、幼馴染の女の子のアロアが大人になってて、パトラッシュと走り回るネロの幻影が語り掛けてきてアロアが微笑む。
というシーンが私は心に深く残りました。
これは私が漫画を描いていた頃の話でして、そのシーンを元にして描いたページがこれです。
大人になった主人公が、死んでしまった幼馴染の男の子のお墓の前で手を合わせていたら、その男の子が墓前に現れて微笑むというシーンにしました。
これは漫画ですが、当然小説でも同じです。
絵が文章になるだけですので。
余談ですが、小説やラノベの参考になるのは小説だけだとは限りません。
漫画を読んでネタを考えて小説に活かすことだってできるのです。
ちなみに私が賞を取ったラノベは、昔描いた漫画を小説におこしたものなんですよ。
これ、そのラノベの自作PVです。
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材料5.ネタ
ネタ、つまり設定ですね。
ネタは「もしも〇〇だったら」に当てはめて考えると思いつきやすいです。
- もしも自分の家がタイムマシンになったら
- もしも自分のスマホですべての人間のスマホの中身を見ることができたら
- もしも自分のパソコンが人の心にまでハッキングできるものになったら
設定から先に考えるやり方は、ショートショートなお話を作るのに向いています。
ちなみに「材料3.オチ」から考えるのも、ネタから考える方法と同じくショートショートにも向いてますね。
なお、オチから考える技法は読者を驚かせるどんでん返しネタを作るのに向いてるのに対し、ネタから先に考える技法は冒頭から読者を引き込む奇妙な世界観を作るのに向いてます。
もちろん長編にだって使える考え方ですよ
オチやネタなどの材料は、読み切りの漫画を読みながら考えるのをおススメですよ
小説なのに漫画を読むのかぽよ
小説は読むのに時間がかかりますが、漫画の短編は5分で読めます
なのでアイデア出しにとても効率がいいんですよ
私はいつも、ストーリーのネタを考えるときは漫画を参考にしています。
以下の記事で、ストーリーのアイデア出しや引き出しを増やすのに最適な、私のおススメの読み切り漫画を紹介しています。
よろしければ、読んでみてください。
まとめ
今回はストーリーの生み出し方、考えるときのコツに関する、以下の説明をしました。
- 「オチ」という材料から考える方法
- 「シーン」という材料から考える方法
- 「ネタ」という材料から考える方法
「オチ」という材料は、どんでん返しのあるストーリーを考えるのに向いてる方法ですね。
オチに向かってストーリーを紡いでいき、読者を驚かせてみましょう。
「シーン」という材料から考える場合、心に刺さるワンシーンを元に、ストーリーを広げていきましょう。
「ネタ」という材料は、奇妙な世界観で読者をひきつけるようなショートショートを考えるのに最適な方法ですね。
「もしも〇〇だったら」に当てはめてネタを考えて、そのネタを元にストーリーを広げるやり方です。
では、これらの方法を色々と試してみて、面白いストーリーを作ってみてください。
おつかれさまでした
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