この記事ではライトノベルが書きたい初心者向けに、ライトノベルにおけるヒロインキャラの作り方について解説します。
こんな人に読んでほしい
- ライトノベルが書けるようになりたい
- 魅力的なヒロインキャラの作り方がわからない
- 魅力的なヒロインについてちゃんと学びたい
ライトノベルにいないなんてありえない、ヒロインはそれほど重要な存在。
だからヒロインが魅力的になっていないと、それだけでもう作品として失敗していると言っても過言ではないのです。
この記事を読めば、魅力的なヒロインとは何なのかが理解できます。
そして、読者にも愛されるヒロインの作り方がわかります。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
なぜヒロインは絶対に必要なのか
みんな美少女が大好き、美少女との憧れシチュエーションを望んでいるから!
これが答えです
言い切っていいのかぽよ
いいんです!
まあライトノベルが好きな人なら「そりゃそうだろ」ってくらいに、分かりきったことかもですね。
しかし、いざライトノベルを書く側に回ると、ヒロインの魅力よりもストーリーを作りこむことにばかり注力しちゃうものです。
ライトノベルは面白さや気持ちよさを読者に提供することが重要ですが、もう一つ大事なものがあります。
それは思春期に刺さる「異性への興味」。
大人の読者であろうと、思春期の頃に感じていた異性への欲求を満たしたいと思っています。
私はイラストも描くのですが、男キャラより女の子キャラを描いた方が断然ウケるんですよね。
それは私が男性向けを描いてるからで、ターゲットを女性にした場合は女性に刺さるイケメン男子を描くとウケるんだろうなと。
つまり、それだけ異性への興味という欲求は強力ってことですね。
売れているライトノベルは、たとえホラーやミステリーといった恋愛から遠そうなジャンルであっても、この欲求をしっかり満たしているんですよ。
だから読者が持つ「異性への興味」をしっかり満たすためにも、ヒロインは絶対に必要というわけです。
ヒロインが果たす役割
ヒロインにもいろんな性格があるし、強さや賢さもキャラによって様々ですよね。
だけどヒロインの役割は大きく分けると、以下の二つに集約されるんです。
- 主人公を活躍させて読者に気持ちよさを与える
- 異性との憧れシチュエーションを読者に体験させる
ライトノベルは読者が主人公の視点でストーリーを体験することで、面白さや爽快感、気持ちよさを得ることができるエンターテイメントです。
だから登場するキャラも物語の舞台も、すべては面白さや爽快感、気持ちよさを提供するために存在するわけです。
ヒロインも例外ではありません。
特に②は、ヒロインにしか与えることができない体験です。
ちょっと簡単な例を示してみましょう。
例えば、気が強くて主人公にも容赦ない言葉を投げかける、いわゆる「ツンデレ」や「ツンツン」キャラがいたとします。
そのキャラが強い、もしくは賢いキャラなら、主人公と協力して戦う「相棒」の役割を果たすこともできるでしょう。
そして戦いの中でピンチのヒロインを主人公が助けてあげれば、いつもは強気な美少女が
なんてことを、照れながら言ってくるわけです。
かわいいですねぇ。
この例には
「美少女を助けるという主人公の活躍」
「強気な美少女に、顔を赤らめながらお礼を言ってもらえる(異性との憧れシチュ)」
という①と②の二つを満たす要素が含まれてますよね。
逆に強さや賢さ面で戦力にならないヒロインの場合でも、ピンチに主人公が駆けつけて助ければ上記二つの欲求が満たせることは容易に想像できるでしょう。
どんなヒロインであろうと、ヒロインの根本的な役割はこの二つというわけです。
ヒロインキャラの作り方
ではでは、女の子との憧れシチュエーションを読者に体験してもらうためにも、魅力的なヒロインを作っていきましょう。
ヒロインキャラを作るコツは以下のとおり。
- 性格、属性を決める
- 容姿は美少女一択!
- ギャップ萌えを狙う
- 主人公とどんな関係を持たせたいかを決める
- 過去のトラウマや悩みを持たせる
- エピソードで魅力を見せること
- 著者の愛が必要不可欠
では、一つずつ解説といきましょうか!
①性格、属性を決める
テンプレ属性というのがありますよね。
俗にいう「ツンデレ」とか「ヤンデレ」、「元気っ娘」「ボクっ娘」といったやつ。
ラノベの場合、ヒロインの性格や容姿はテンプレ属性の中から選んだ方が上手くいきやすいです。
理由は以下のとおり。
- そもそも魅力的だからこそテンプレ属性として定着した
- イメージしやすいので、性格に一貫性を持たせやすい
テンプレ属性なんて個性がないから魅力的にならないんじゃないかぽよ
いやいや、それは違う!
上記のとおり、そもそも魅力的でキャラが立ちやすいからこそ、多くの作品でテンプレ属性のヒロインが登場するんですよ。
むしろオリジナルにこだわってゼロからキャラを作った人ほど、いざ作品が仕上がると印象に残らないヒロインになっていたりします。
なぜそうなるかというと、最大の原因は著者自身がキャラに馴染んでいないから。
自分で作ったのに馴染まないってあるのかぽよ
ストーリーに引っ張られてキャラがブレたり、薄いキャラになったり。
よくあることでしょ
このキャラはこういう性格だからこんなことは言わない、こういうときはこんな行動をとる、といったことが著者自身にも浸透していない証拠です。
本来、著者自身がキャラに馴染むためには
- 100項目にもなるプロフィールと履歴書を作る
- 100項目もの質問を頭の中でキャラに問いかけて答えてもらう
といったことを行う必要があるんですよね。
キャラ作りの手法として、よく言われているやり方です。
そうやって自分で生み出したキャラをとことん理解することで、生きたキャラが描けるようになるというわけです。
ただ、この方法はかなり面倒だし、難易度も高いです。
そのうえ、実際にやってみたのに上手くいかないってことも、全然あり得ます。
その点、著者が知っているテンプレ属性を使う場合、イメージもしやすいですよね。
だからキャラの性格に合わないセリフや行動をうっかりとってしまってキャラがブレる、といったことも起こりにくくなるわけです。
それでも個性がなくなる、という不安はあるかもしれませんね。
しかしご安心を!
テンプレ属性とはいえ、種類は豊富ですよ。
「ツンデレ」「ヤンデレ」「クーデレ」「おっとり系」「文学少女」「幼なじみ」
「ツンツン」「元気っ娘」「お嬢様」「不思議ちゃん」
「無口」「メガネっ娘」「委員長タイプ」「ロリっ娘」「姉御肌」
まだまだ属性は盛沢山。
しかもこのあと解説するコツもしっかりやりきれば、たとえテンプレ属性のヒロインだろうとオリジナリティあふれるキャラになります。
まあプロフィール、履歴書を作りこむやり方だって、当然ながら正しいやり方です。
そっちが向いてると感じたなら、それはそれで問題はないですよ。
だから「面倒で難易度高い」やり方より、「簡単で上手くいきやすい」やり方がいいですよ、という私からの提案だと思ってください。
でも手間をかけて設定しても上手くいかない人や、ヒロインキャラがかわいいと言ってもらえたことがない人は、一度テンプレ属性のヒロインを試してほしいですね。
属性を意識してしゃべり方や仕草を描写するのって、すごく勉強になりますよ。
プロフィールや履歴書でキャラを仕上げていっても上手くいかない人は、以下の記事も読んでみましょう。
また、属性でキャラを決める以外にも、すごく簡単で効果的なキャラ設定方法があります。
それは以下の記事で解説してますので、合わせて読んでみることをおススメですよ。
②容姿は美少女一択!
ヒロインは美少女一択!
間違いない!
読者は美少女との憧れシチュエーションを体験したいわけですからね。
あとは性格の属性イメージにマッチする服装、目の形や髪型を決めていきましょう。
気が強いツンデレなら「つり目のツインテール」
優しい性格なら「たれ目でロングやボブ」
サバサバした性格なら「キリッとした目のショートカット」
みたいな感じですかね。
なお、実際に執筆する際は、あまり長々とヒロインの容姿に関する描写はしないようにしましょう。
ラノベ読者は気軽にストーリーを楽しみたいし、髪型・目の形・服装・「美少女」であることなどをサラッと伝えれば、アニメで見てきたような女の子を勝手にイメージしてくれます。
逆に細かいとこまで長々と描写するのを、ラノベ読者は望みません。
ヒロインの容姿に関する描写は、せいぜい2~3行くらいにとどめるようにしましょう。
③ギャップ萌えを狙う
キャラの魅力を引き立てるには、なんといってもギャップです。
ギャップ、つまりは意外性ですね。
見た目や最初の印象とは異なる意外な一面があったり、見た目からは想像できないような能力を持っている、といったものです。
ヒロインに限らず、ギャップを足すのはキャラの魅力を引き出す常套手段!
見た目でのギャップを狙った例
- 幼い見た目なのにごっつい鎧を着ていたり、大剣を担いでいる
- 気が強そうな顔なのに、フリフリのかわいらしい服装
- お嬢様なのに作業着を着ていることが多く、趣味は農作業
意外な一面でのギャップを狙った例
- ポーカーフェイスで感情を見せないが、実は猫が大好き
- 学校ではクールで隙がない優等生なのに、家ではゴロゴロポテチ食いながらゲームばかりしてる
- 儚げで病弱そうに見えるが、実は武道の達人
いかがでしょう。
どれも見た目に反する意外性があって、個性がありますよね。
こんな感じでヒロインキャラを作るときは、見た目や性格にギャップを加えることを意識してみましょう。
④主人公とどんな関係を持たせたいかを決める
書きたいストーリーによっても決まってくることですが、ヒロインと主人公の関係性を決めましょう。
ヒロインと主人公の関係、それはすなわち読者が美少女と疑似体験できる憧れシチュエーションに他なりません!
『ヒロインが果たす役割』でも触れましたけど、
例えばヒロインが主人公に守られる存在であれば、読者は美少女ヒロインを守るという憧れシチュエーションを疑似体験できます。
ヒロインが幼馴染で主人公と両想いという関係も、多くの人が憧れたシチュですよね。
一緒に戦う仲間なら、美少女と相棒になれて共に戦うという憧れシチュのできあがり。
ヒロインとのどんな憧れシチュエーションを読者に提供するか、これを意識しながら主人公との関係性を決めましょう。
⑤過去のトラウマや悩みを持たせる
ヒロインにはぜひとも、過去のトラウマや悩みを抱えてもらいましょう。
かわいそうぽよ
そう、かわいそうだよねぇ
だからこそ、以下のような効果が得られます。
- ヒロインの性格に説得力が生まれる
- ヒロインに対して共感できる
- 主人公との距離を縮めるきっかけが作れる
どういうことぽよ?
例えば、いつもツンツンしたキツイ性格のヒロインがいたとします。
一見すると冷たい、思いやりがない性格に見えるでしょう。
でも本当は優しい性格をしている、そんなヒロインです。
これだけ聞くと、優しい人がなんで他人にツンツンしてるんだって思いますよね。
しかし「小学生の頃、親友がヒロインの秘密を学校中に広めて、みんなから笑いものにされた」という過去のトラウマがあったらどうでしょう。
人間不信を引き起こして他人に心を開かず、ツンツンしたキツイ性格になってしまうのも理解できますよね。
過去のトラウマを設定することで、ツンツンした性格に説得力が生まれるわけです。
さらに過去を作りこむことで、表面的な性格だけでなく裏側の性格も作ることができ、キャラに深みを与えることができます。
例えばこのツンツンしたヒロインが家族や弟などには優しく接していたり、迷子を放っておけない一面を持っていたら。
過去のせいでキツイ態度を振りまいているけど、本当は優しい女の子という二面性を持たせることができます。
ただ表面の性格を設定するよりも深みがあるでしょ。
さて、そんなヒロインがツンツンしたまま他人を避け続けるというのは、決していいことじゃないですよね。
そこで主人公の登場です。
ヒロインの持つ「過去のトラウマ」という呪縛を主人公が解いてあげたり、悩みを解決してあげるのです。
そうすれば距離が縮まり、ツンツンしたヒロインも心の中では主人公を好きになっていることでしょう。
というセリフを引き出すことも可能になり、かわいいツンデレ爆誕というわけですな。
特に恋愛系の作品では、ヒロインの悩みを設定することが凄く大事。
もちろんジャンルが異世界だろうが現代ファンタジーだろうが、ヒロインとの恋愛要素は必要ですからね。
ヒロインの悩みを解決してあげることは、主人公を好きになるきっかけ作りに最適です。
恋愛の常套手段ですよ。
⑥エピソードで魅力を見せること
キャラ設定はあくまでも前準備、キャラの魅力はあくまでもエピソードで表現しましょう。
例えば、さきほど過去のトラウマで解説したツンデレキャラ。
「普段はツンツンしているけど、実は優しい」という性格でしたよね。
この設定をそのまま文章で伝えても「ふーん、そういう性格なのね」って思うだけでしょ。
でも、さっきの解説の中にもあった「迷子を放っておけない」という行動を主人公が目撃したら、いちいち説明しなくても「実は優しい」ということが分かりますよね。
しかも「ふーん」ではなく「すごく優しいじゃん!」と思えて、ヒロインに好感が持てます。
このように、キャラの性格は言葉で説明するのではなく、性格を表すような行動をエピソードの中で見せるようにしなければいけません。
しっかりエピソードで見せることで、初めてキャラが魅力的になるのです。
以下の記事でも解説してるぽよ
もっと知りたいなら読んでみるぽよ
⑦著者の愛が必要不可欠
性格は属性の中から選ぶと成功しやすいって話をしましたが、属性を選ぶうえでとても重要なことがあります。
それは選ぶ属性のヒロインが、著者であるあなたに刺さること、かわいいと思えること。
もちろん、属性ではなくオリジナルでヒロインキャラを設定する場合でも同じです。
なんだかんだ、これが一番重要!
ヒロインを魅力的にするには、ヒロインに対する著者の愛が必要不可欠です!
愛がない筆者に、ヒロインと主人公のニヤニヤできるやり取りなんて書けないんですよ。
たとえ書いたとしても、「おまえらこんなんが好きなんやろ」感が絶対にじみ出てきます。
読者はすぐにわかりますよ、そういうの。
ヒロインが主人公に恋する瞬間の、かわいい表情を想像しましょう!
かわいい仕草、セリフを頭の中でリアルに描きましょう!
率直に言うなら、いっそ性的な目でヒロインを愛でましょう!
冗談抜きで魅力的なヒロインを描くために、ものすごく大事なことですよ。
そして「うちの娘、かわええやろ! どや!」って感じで、あなたが生み出したヒロインのかわいさを読者に見せつけてやりましょう!
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キャラ設定の記事はたくさんあるぽよ
参考にするといいぽよ
まとめ
今回の解説内容
- なぜヒロインは絶対に必要なのか
- ヒロインが果たす役割
- ヒロインキャラの作り方
- 性格、属性を決める
- 容姿は美少女一択!
- 主人公とどんな関係を持たせたいかを決める
- 過去のトラウマや悩みを持たせる
- エピソード、出来事で魅力を見せること
- 著者の愛とフェチが必要不可欠
みんな美少女が大好き、美少女と関わりたいぽよ
ラノベは思春期に刺さる「異性への興味」を満たすことも重要ですからね
この欲求を満たせるキャラはヒロインのみ!
ヒロインの役割は二つぽよ
- 主人公を活躍させて読者に気持ちよさを与える
- 異性との憧れシチュエーションを読者に体験させる
ヒロインキャラを作るコツの一つ目は『性格、属性を決める』
ラノベの場合は、テンプレ属性の中から選んだ方が上手くいきやすいぽよ
テンプレ属性は、そもそも魅力的だからこそ定着したわけです。
しかもテンプレならイメージしやすいので、性格に一貫性を持たせやすいのです。
ヒロインの外見は美少女一択ぽよ!
あとは性格のイメージにマッチする服装、目の形や髪型を決めましょう。
なお、ラノベの場合は容姿や特徴の描写は、長くても3行くらいにするとよいです。
細かくて長い描写を、ラノベ読者は求めていませんからね。
キャラの魅力を引き立てるなら、ギャップも必要ぽよ!
ヒロインキャラを作るときは、見た目や性格にギャップを加えることを意識してみましょう。
ヒロインと主人公の関係性を決めることも大事ぽよ!
ヒロインと主人公の関係は、美少女との憧れシチュエーションに直結しています
ヒロインとのどんな憧れシチュエーションを読者に提供するかを意して、主人公との関係性を決めるとよいですね。
かわいそうだけど、ヒロインには過去のトラウマや悩みを抱えてもらうといいぽよ
過去のトラウマや悩みをしっかり作りこむことで、
- ヒロインの性格に説得力が生まれる
- ヒロインに対して共感できる
- 主人公との距離を縮めるきっかけが作れる
といった効果が期待できます。
キャラ設定はあくまでも前準備、キャラの魅力はあくまでもエピソードで表現しましょう。
そして最も大事なこと!
それは著者であるあなたのヒロインへの愛!
愛がないと魅力的なヒロインは描けないし、それっぽく書いたところで「おまえらこんなんが好きなんやろ」感が絶対ににじみ出てきます。
魅力的なヒロインを描くためにも、あなたが生み出したヒロインを愛しましょう!
では、これらのコツを実践してみて、魅力的なヒロインキャラを生み出してみてください。
おつかれさまでした
以下の記事でライトノベルの書き方の全体的な解説をしてるぽよ
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