小説、ラノベのキャラクター設定方法&あなたが上手くいかない理由

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ストーリー基礎

今回は小説、ライトノベルにおける、魅力的なキャラクターを作るための設定のやり方について解説します。

こんな人に読んでほしい
  • キャラクターの設定方法を知りたい
  • キャラクターの設定や細かい履歴書を作成しても、うまくいかない
  • キャラクターの立たせ方を知りたい

小説、ラノベ、漫画を書いている多くの人たちが共通して悩むこと、その1つがキャラクター設定ですね。

この記事を読むことで、魅力的なキャラクターの設定方法を知ることができます。

また、設定方法を試しているのに上手くいかない人が、なぜ上手くいかないのかについても分かりますので、ぜひ最後までお付き合いください。

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そもそも、なぜキャラ設定をするのか

キャラがいないとストーリーにならないぽよ
だからキャラ設定をするぽよ

広い意味ではそうですが、一番はやはりストーリーの中で生きたキャラにするためですね

生きたキャラというのは、リアリティがあってインパクトがある、魅力的なキャラのことを指します。

このキャラ設定をきっちり行わないと、ストーリーを進めるためだけにしゃべる木偶人形キャラが誕生しちゃいます。

感情移入という言葉がありますでしょ

この女の子、いい子ぽよ~
この女の子、可哀そうぽよ、泣けるぽよ
この女の子の熱い気持ち、伝わってくるぽよ

そんな感じで、キャラの気持ちに共感しちゃうことですね

熱い物語は主人公の熱い思いに共感できるからこそ、読者も熱い気持ちになりますし、泣ける話も共感できるから泣けるわけです。

だからストーリーがいくら泣ける感じの流れになっていたとしても、感情移入できない、つまりキャラに共感できなければ泣けません。

キャラを魅力的にするにはエピソードが不可欠

テンプレキャラは魅力がないなんていう人がいますが、これは間違いです

なぜなら、テンプレキャラは今でも生み出され、そしてしっかり人気があるからです。

ツンデレとかヤンデレぽよね

じゃあ、なんでキャラのテンプレがダメって言われているかというと、テンプレを記号でとらえて安易にテンプレ行動を取らせるからですね。

以前、「ツンデレメイド喫茶」みたいなものがちょっと話題になりましたが、真正のツンデレファンからは大不評だったことでしょう。

接客時にはツンとした態度をとり、帰ろうとすると「もう帰っちゃうの?」とデレてくるという、まさにあれがテンプレを記号でとらえてるってやつです。

ストーリーの中で、最初は嫌っていた主人公に助けられ、心の中では好きになりかけているけど素直になれない。

そんなエピソードをとおして気持ちの変化があったりするから、ツンデレが可愛く見えるわけです。

キャラ設定はあくまでも前準備!
エピソードを通して初めて設定を活かし、魅力的にすることができる
のですよ

また、「どんなに傷ついても立ち上がる」根性の塊のようなキャラがいたとしても、そもそも傷つくようなエピソードがなければ、立ち上がる必要もないわけです。

キャラ設定は魅力的なキャラを生み出すためのものではありますが、読者に好きになってもらうための前準備にすぎないってことは押さえておきましょう。

キャラの設定項目テンプレート

キャラの作り方に関するノウハウとして、履歴書を作ろうっていうのが、よく言われていることです

つまり履歴書みたいに、キャラに関する生い立ちや性格、特技などの設定項目を用意して、それを埋めていくことで生きたキャラになっていく

という仕掛けですね

どんなことを書いていけばいいぽよ?

ざっと、こういった項目です

#項目名内容
1名前神ころ
2立ち位置助手
3年齢15
4性別
5身長中学生の平均くらい
6体重??
7見た目の体系ほどよい肉付き。小学生みたいな顔
8服装、身に付けている小物胸に神と書かれたワンピース一択
9人種神の子
10家族構成両親健在。一人っ子
11出身地ニライカナイ
12職業JK
13経歴人として降臨後、何不自由なくスクスクとヲタクに育つ
14口癖ぽよ
15性格ドライだけど周りに合わせて、敵を作らない。
中二病
16長所孤独を苦と思わない
17短所面倒くさがりで出不精
18好きな物二次元の女の子、ポテチ
19嫌いな物パリピ
20趣味音ゲー、漫画、アニメ
21特技・スキルイラスト
22好きな異性のタイプ折原臨也
23尊敬する人さいとうなおき
24幸せを全うする
25欲求奴隷を作る
26学力そこそこ成績がよい
27宗教我こそが神
28思想すべての行動は幸せへとつなげるためにある
29過去のトラウママダニに取りつかれたこと
30コンプレックス大人になっていく自分
31弱点虫全般
32信念やりたくないことは徹底してやらない

例なんで内容はサラサラっと書きましたが、もう少し詳細に書いた方がいいでしょうね

これらの項目を埋めていきながら、キャラに命を吹き込んでいきます。

名前や立ち位置など、埋めないと話にならない項目もありますね。

そんな項目以外で、キャラに命を吹き込むために重要で、しっかり作り込んでおきたい項目は、以下です。

  • 欲求
  • 信念
  • 過去のトラウマ
  • コンプレックス、弱点

キャラの欲求がストーリーを動かす

人にはそれぞれ欲求というものがありますね。

  • 出世したい
  • 大金持ちになりたい
  • 平和に暮らしたい
  • 恋人がほしい

恐い欲求だと

  • 人を殺したい
  • 世界を征服したい

たとえば主人公の欲求が「家族と平和に暮らしたい」だったとします。

そして、敵のボスの欲求が「人間を支配したい」とした場合、主人公の欲求は満たされなくなる可能性があります。

戦うしかないぽよね

そうですね
主人公は「家族と平和に暮らしたい」がために敵と戦うことになり、敵は「人間を支配したい」がために邪魔な主人公を殺そうとします

キャラそれぞれの欲求が「対立」を生み、ストーリーが動き出すというわけですね。

信念はキャラの軸となる

信念はキャラを読者に強く印象付けることができる項目です。

よく、キャラがブレるという言葉を聞きますね

聞くけど、どういうことかはよくわからないぽよ

「キャラがぶれる」というのは

  • 悪は絶対に許さないと言っていたやつが、悪をこらしめる直前に、たいした理由もなく道徳的な理由で許しちゃう
  • 極悪キャラが主人公に諭されて、あっさり改心しちゃう

みたいなやつ

悪役が改心して仲間になるっていう展開はよくあることなんですが、それはキャラブレとは違います。

混乱するぽよ
悪が悪じゃなくなったら、キャラ崩壊じゃないのかぽよ

キャラがブレるのは、キャラが『信念』を曲げた行動や言動を取ってしまったときに起こります

「勝つことが全て! 力こそ正義! 女子供も容赦しねえ」というキャラがいたとします。

そいつを主人公が倒した後、

「他人を守ることが正義だ。力があるからって弱い者の平和を踏みにじる権利なんてない!」

と言われて

「俺が…間違ってた…」

とか言ったら「ん? 何言ってんだこいつ」ってなりません?

急にキャラが薄っぺらく感じるぽよね

ではこれはどうでしょう。

愛する人を殺された男の復讐心が暴走して、人間全てを消し去ろうとしている悪役。

主人公に倒された後

「彼女が望んでいるのは復習なんかじゃない。あんたの幸せだ」

と言われたら

「俺が…間違ってた…」

これは、まあ分かりますよね

もう少しひねりが欲しいとこだけど、理解できるぽよ

ここで言いたいのは、

前者の敵キャラの信念は「勝つことが全て、力こそ正義」なのに対し

後者の敵キャラの信念は「愛する者のため」なわけです。

前者は勝つことが全てという信念を曲げて、自分の非を認めていますが、

後者は愛する者のためにとっていた行動が、愛する者のためになっていなかったから非を認めているので、信念は曲がっていません。

過去のトラウマはキャラの行動の動機付けになる

これはキャラの動機付けに深く関わる項目になります

動機付けって何ぽよ?

キャラが行動する理由のことです

例えば医者になったキャラがいたとして、とある患者を「絶対に助ける」という強い気持ちで手術するとします。

この医者がなぜ、こんなにも患者を助けようとするのか。

そこで、過去のトラウマとして「友達が病気で死んでしまい、何もできなくて悔しい思いをした」という設定があると、より説得力が生まれますよね。

小説だろうと漫画だろうと、ストーリーを作るうえでは、行動の「動機付け」がとにかく重要です。

そして「動機付け」に結びつけやすいのが「過去のトラウマ」なのです。

弱点、コンプレックスはキャラの魅力を引き立てる

魅力的なキャラにするために欠かせない項目です

そうなのかぽよ
弱点とか、むしろ魅力が下がりそうぽよ

例えば勉強もスポーツもできて、性格もやさしいし、何の悩みもない
そんなキャラって特徴あるようで、なんか面白味がないでしょ

何もかも完璧にこなせて弱点も悩みもない人間に、感情移入なんてできません。

なるほどぽよ
共感できないキャラは、魅力ないキャラってことぽよね

特に主人公の場合、弱点やコンプレックスは必須項目です。

完璧に見えるキャラの弱点の例
  • ものすごく仕事ができて出世していく男
    ⇒女癖が悪く、女房にいつも土下座している
    ⇒実はストレスを抱えていて、ネットで悪口書いてストレス発散している
  • 校内一の天才
    ⇒運動はからっきし
    ⇒人見知りで友達が少ない
  • 天才的頭脳を持つ名探偵
    ⇒頭が良すぎて他人に理解されず、疎外感に悩んでいる
    ⇒風呂に入るのが嫌いで、いつも髪がぼさぼさ

キャラの設定・履歴書を書いてもダメな2つの理由

キャラの履歴書作って項目にたくさん設定を埋めたのに、ぜんぜん上手くいかないぽよ

そんな人も多いんじゃないでしょうか

キャラ設定をびっしり作っているのに上手くいかない場合、理由は大きく2つです。

  1. 設定した内容が普通すぎるから
  2. ただ項目を埋めているだけだから

「1」に関しては、ギャップを意識すると上手くいきやすいですね

ギャップについては以下の記事で解説しています。

さて、問題は「2」

なぜキャラ設定を行うのか、その本質を理解していないパターンです。

キャラ設定は魅力的なキャラを生むために行うぽよ
それが本質じゃないのかぽよ

そのとおりですが、さらに掘り下げると
キャラ設定の本質は「作者自身がキャラのことを理解し、馴染ませる」ことです

たくさんあるキャラ設定項目を一生懸命埋めても、作者自身がその項目に書かれていることを感覚的に理解できていなかったら意味がありません。

キャラの設定を無視した行動をさせてしまう

例えば、

「絶対に逃げ出さない勇気を持っている」

というキャラ設定があったとします。

しかし、作者自身がキャラに馴染んでいなかったら、土壇場でそのキャラが逃げ出すシーンをうっかり書いてしまう可能性がありますね。

まったく逆のことやってるぽよね
いくらなんでもここまで極端に設定と違う展開を書くわけないぽよ

そう思うでしょ
しかし、このレベルの設定無視をやらかすことは、結構あります

ストーリーを描くうえで大事なことって、色々ありますよね。

例えば

  • キャラの成長を描かなければならない
  • キャラの葛藤がないと盛り上がらない
  • キャラをピンチに追い込んで、読者をハラハラさせないといけない

こういったストーリーの課題をクリアしようとして試行錯誤しているとき、作者の中でキャラが馴染んでいないと、キャラ設定が頭の中からすっぽ抜けます

  • 最初は逃げ出したキャラが、徐々に逃げずに立ち向かっていくようになることでキャラの成長を描こう
  • 絶対に勝てない敵を前にして、逃げたいけど逃げられないというキャラの葛藤を描こう
  • どこまでも追いかけてくるターミネーターのようなキャラとのスリリングな逃走劇を描こう

どれも「絶対に逃げ出さない勇気を持っている」からブレてますでしょ

「絶対に逃げ出さない勇気を持っている」のが特徴のはずなのに、それがなくなったら特徴がなくなるぽよね

特徴がないってことは、薄いってことです

ストーリーに必要な「成長」「葛藤」「ピンチ」といった課題をクリアすることに頭を使っているときは、キャラの設定なんて思い出す余裕がないんですよね。

このキャラは「絶対に逃げ出さない勇気を持っている」やつだから、

  • 隕石が落ちてきても受け止めようとするだろうな
  • ターミネーターが襲ってきても絶対に逃げないから、逃走劇にはならないか

みたいなことがストーリーを作りながらでも、容易に想像できるようにならなければならないのですね。

これが、「キャラに馴染む」ということです

キャラに馴染むにはどうすればいいか

馴染むって、どうすればいいぽよ

キャラ設定項目を埋めることを単なる作業だと思わず、

「こいつ、すっごくキレやすいんだな。キレたらボールペンで目を突き刺してくるやつだな、やべー」
「どのレベルのことをすると、どのくらいキレるのかな」

「学校で一言もしゃべらない女子。家ではどんな感じかな」
「逆に、誰かが話しかけたらどんな反応するかな」

「過去に仲間から裏切られたトラウマがあるってことは、主人公にもいつ裏切られるかと、警戒しているはずだな」
「裏切られる前に裏切ろうとするかも」

という感じで、キャラの設定に対してあれこれ想像して、キャラ作りを楽しむとよいでしょう

そのキャラがストーリーの中でどのように動くかを想像しながら、設定を埋めていくのです。

想像ついでに、ストーリー展開に使えそうなエピソードも考えてみたりですね。

なんだか面倒ぽよね

正直なところ、キャラ設定を埋めながらキャラに馴染むっていうのは、かなり難易度が高く、慣れが必要です

今回は一般的なキャラ設定方法について説明しました。

次回の記事では、ちょ~らくらくな我那覇アキラ流キャラ設定について解説します。

人それぞれやりやすい方法があるので、いろいろ試しながら自分にあったやり方を探すのが一番よいでしょう。

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まとめ

今回の解説内容
  • そもそも、なぜキャラ設定をするのか
  • キャラを魅力的にするにはエピソードが不可欠
  • キャラの設定項目テンプレート
    キャラの欲求がストーリーを動かす
    信念はキャラの軸となる
    過去のトラウマはキャラの行動の動機付けになる
    弱点、コンプレックスはキャラの魅力を引き立てる
  • キャラの設定項目テンプレートを作ってもダメな理由
    キャラの設定を無視した行動をさせてしまう
    キャラに馴染むにはどうすればいいか

キャラ設定は生きたキャラを生み出すために作るものぽよ

キャラ設定をきっちり行わないと、ストーリーを進めるためだけにしゃべる木偶人形になってしまい、感情移入できないキャラになってしまいます

キャラを魅力的にするためには、キャラの魅力を引き出すためのエピソードが必要ぽよ

キャラ設定はあくまでも、読者に共感してもらったり好きになってもらうための前準備ってことは押さえておきましょう

キャラの設定項目テンプレートは魅力のあるキャラを生み出すための、定番のツールぽよ

設定項目を埋めることで、生きたキャラになっていくというものです

設定項目の中でも「欲求」「信念」「過去のトラウマ」「弱点、コンプレックス」は、しっかり決めておきたい項目ですね。

キャラ設定の本質を理解していないと、キャラの設定項目を作っても意味ないぽよ

「作者自身がキャラのことを理解し、馴染ませる」
これがキャラ設定の本質
です

キャラの設定を行い、その設定からキャラがどのようなセリフを言うか、どんな行動をとるかをあれこれ想像して、作者がキャラに馴染むことが重要です。

設定項目を埋めるという作業は、魅力的なキャラを確約するものじゃないですからね。

そのことをはき違えてはいけませんよ

では、キャラ設定テンプレートをうまく使ってキャラに馴染み、魅力的なキャラを生み出してみてください。

とはいえ、実は私自身は、今回紹介したキャラ設定テンプレートは使っていません

ここにきて爆弾発言ぶっこんできたぽよ

私は自分流のキャラ設定方法を行っていますが、そっちのほうが合っている方もいるかもしれません

次回の記事で、我那覇アキラ流をご紹介しますね。

なにはともあれ、おつかれさまでした

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