今回は魅力的なキャラクターを生み出すために必要な要素について解説しいます。
- 自分の作るキャラクターが薄い
- キャラクターの設定を作っても、うまくいかない
- キャラクターの立たせ方を知りたい
キャラが薄い、ステレオタイプすぎて魅力がない、なんて指摘をされたことはないでしょうか。
小説、ラノベ、漫画を書いている多くの人たちにとって、この指摘はもはや避けてはとおれない悩みです。
この記事を読めば、魅力的なキャラを生み出す方法が理解でき、自分の生み出したキャラを魅力的にすることができますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
キャラ立ちで大事な2つのチェック
キャラが薄いって言われたぽよ
ステレオタイプとか言われたぽよ!
ステレオタイプっていうのは、よくあるキャラ、テンプレどおりの面白みのないキャラってやつですね
もしもそういう指摘をされたのなら、以下の2つができているかをチェックしましょう。
- キャラの個性が突き抜けているか
- キャラにギャップがあるか
個性を強くしてインパクトが爆上がり
個性ってそもそもどういうものぽよ
人にはそれぞれ性格、口癖、考え方がありますよね
キャラにもそういった要素を設定するわけですが、その設定が弱いとキャラが薄いということになっちゃいます。
性格の個性を強くする
好奇心旺盛、優しい、怖がり、気が強い。
こういった一見ありきたりな性格でも、さらに掘り下げて強くしていくことで、特出した面白いキャラを作ることができます。
例えば好奇心旺盛を強くしたキャラとして、「天久鷹夫の推理カルテ」に登場する天久鷹夫がいます。
天久鷹夫は頭がいいだけでなく、好奇心旺盛で超常現象やオカルトみたいな怪しい話も大好きです。
頭がいいキャラって、オカルトなんかはすぐに否定しそうぽよね
そこが天久鷹夫というキャラのおもしろいところですね
超常現象やオカルトの噂を耳にすれば、確証がない限り否定はできない、とか言って子供のように自ら調べ始めます。
河童が出るという噂を聞きつければ、キュウリと釣り竿を持参して、その河童を釣り上げようとするんですよね。
おもしろいキャラぽよ
ジョジョの吉良吉影という殺人鬼はとにかく几帳面。
これから爆弾で吹っ飛ばそうとしている人間なのに、その人間が靴下を裏表逆に履いていることが気になってしまいます。
きっちり履きなおさせて、靴も履かせて綺麗な状態にしてから爆破しようとするんですよね。
吉良吉影は悪いやつなのに人気あるキャラぽよね
名探偵コナンも、キザな性格が特出してます
「この巨大な鉄の鳥が翼を休める前にな」とか、普通言わないぽよね
「巨大な鉄の鳥=飛行機」というキザな例え
キザ野郎は普通は寒いですけど、そのキャラの実力が凄すぎるとめっちゃカッコよくなりますよね
口癖でキャラの個性を強調する
語尾が「なのだよ」とか「だべ」とかぽよね
君の「ぽよ」も口癖ですね
女の子が自分のことを「僕」というのも、もはや定番の萌えジャンルの1つ
「ワシ」「わらわ」っていうロリババアも外せないぽよ
ことあるごとに言っている口癖も、キャラを強調できますね。
- ピンチになるたびに
⇒「俺は最強の男だ、このくらい屁でもねえ」 - 推理のたとえ話をするたびに
⇒「うちの上さんがね」 - 幼馴染が安易な行動をとろうとするたびに
⇒「君はバカか」
決め台詞も熱いぽよ
「じっちゃんの名にかけて!」
「エンディングが見えた!」
「その謎、たいへんよく挽けました」
口癖は簡単に個性が出せますし、読者としてもキャラの個性が分かりやすいです。
関西弁や東北のなまりなど、生い立ちに関連する口癖もキャラが立ちやすいので活用していきましょう。
考え方を突き詰めて個性を強くする
考え方は信念にも直結する大事な個性です
信念はキャラ設定項目の中でも、ストーリーの軸になるすごく重要な項目ぽよね
しっかり設定しておきたい項目ですが、このキャラの考え方って、ちゃんと設定しても薄くなりやすいんですよね。
- 「悪事は許せない」
- 「いいことをすれば自分に返ってくるから、一日一善が大事」
- 「自分の生徒は絶対に見捨てない」
どれもありがちな設定ぽよね
確かにパッとしない感じに見えますが、これ自体は悪い例ではありません
キャラが薄くなる場合、常識レベルであたりまえの行動をさせることに原因があります。
例えば「悪事は許せない」ですが、悪事がどのくらい許せないのかを想像してみましょう。
「万引き」という悪事を目の当たりにしたとき、そのキャラはどんな行動に出ますか?
万引きは悪いことだから許さないぽよ
警察に突き出すぽよ
というのが常識レベルですよね。
常識を捨てて、設定を極端にしてみるとキャラが立ちます
- 万引き犯にナイフで刺されようとも、食らいついて逃がさない
- 二度と万引きできないように、犯人の腕を切り落とす
- 過去の余罪をとことん暴き出し、すべてを弁償させる
なんか、むしろ万引き犯より悪くてサイコパスな感じがするぽよ
悪くてサイコパスといえば犯罪者キャラや悪者キャラは考え方が極端すぎで、そこが魅力だったりしますよね
- 「強ければ生き、弱ければ死ぬ」と常に言っている志々雄真実
- 「生物の頂点は常に一人」という考えのもと、自分がその一人であることを信じて疑わないディオ・ブランドウ
- 「部下の手柄は上司のもの、上司の失態は部下の失態」という持論でのし上がってきた大和田常務
考え方が極端かつ、その極端な考えを貫く悪党がいるからこそ、ストーリーも盛り上がります。
悪い方向だけでなく「一日一膳が大事」という良い方向での考え方も極端にしてみると、キャラが立ちますよ。
「いいひと」っていう漫画の主人公が、まさに「いいこと」を極端に実行するキャラでした。
大事な面接に遅れてでも迷子の親を必死に探したり困っているばあさんを助けたりと、極端にいい人すぎてキャラが立っていましたね。
ギャップの落差で魅力が爆上がり
ギャップ萌えぽよね
そのとおりです!
キャラを際立たせるためには、ギャップの設定は欠かせません
意外な一面でギャップを作る
見た目や印象からは想像できない意外な一面を強調させることで、読者が一気にそのキャラを好きになります。
- 悪そうな顔をしているが、実は優しくて地元の子供たちにも愛されている格闘家
- 他校からも恐れられるヤンキーだが、実は猫が好きで誰も見てないところでモフモフを楽しんでいる
- 容姿が派手なギャルだが、実は片親で兄弟たちのためにバイトして家の生計を支えている
- まったくさえない気弱そうな見た目だが、実はめちゃくちゃ強くて様々な格闘家や喧嘩自慢たちにトラウマを植え付けている
「〇〇だが、実は〇〇」に当てはめて、見た目の印象からかけ離れた一面を設定しておくのですね。
悪そうなやつがゴミ拾いしてたら、好感度も3倍増しぽよね
実はいいやつっていうギャップだけじゃなく、実は悪いやつというタイプのギャップも強烈な印象を読者に残します。
どういうことぽよ
- おとなしそうな優等生だが、実は人を殺すことをなんとも思っていない大量殺人犯
- 好青年でさわやかそうだが、実は人を精神的に追い詰めて観察することが趣味のサイコパス
- 優しそうなおじいちゃんだが、実は麻薬を売りさばいているマフィアのボス
- 上品なおばあちゃんだが、実は何の痕跡も残さず人を殺すことに長けた殺し屋
見た目に反してとんでもない悪党や犯罪者だったりすると、不気味さや極悪感がさらに増すでしょう。
見た目や印象に対するギャップが大きいほどインパクトがあって面白いキャラになるので、
「優しそうなおじいちゃん」であれば、表向きはとことん優しさを強調させましょう。
近所の子供たちにお菓子を食べさせてあげたり、近所の人にも慕われているおじいちゃんに仕立て上げましょう。
個性の話でも出てきたことぽよね
そして裏の「マフィアのボス」の素顔では、失敗した部下をニコニコしながら容赦なく殺したり、若者たちを薬漬けにしたり、極悪の限りを尽くしましょう。
これはヤバいやつぽよね
ちょっと注意ですが、ギャップや個性についてはジャンルや読者層に合わせた強調の仕方をしてね
あまりにもヤバい極悪やサイコパスだとグロも入ってきそうだし、想定している読者層と合わないような突き抜け方をしたギャップは避けましょう。
ほっこり日常系やラブコメ好きな読者は、猟奇殺人やら麻薬中毒といったバイオレンスなギャップを求めてはいないでしょうからね。
欠点、弱点でギャップを作る
魅力的なキャラの作り方を調べたら、「欠点」「弱点」を設定しようというのは必ず出てきます。
欠点や弱点がないと、感情移入できないキャラになるからぽよね
そのとおり!
例えば、めちゃくちゃ強くて何事にも動じないクールなキャラがいたとします
カッコいいかもしれないけど、好きになれそうにないぽよね
しかしそのキャラに「辛い食べ物が苦手」、という弱点があったらどうでしょう。
辛い物をうっかり口に入れたとたん、必死にクールな顔を保とうとしているが、顔が真っ赤で涙が流れたり。
なんか、ちょっとかわいいぽよね
そのキャラがいけ好かないって思っている別のキャラに、辛い物を食べさせられるといういたずらをされるかもしれません。
クールキャラにもいじられキャラの要素を加えられ、一気に親しみやすさが出ますね。
そうなれば、クールなキャラがめったに見せない必死な形相を拝めて、萌えること必至!
- 一度もしくじったことのない最強の殺し屋だが、普段は嫁にいじめられて頭が上がらない
- 容姿端麗、スポーツ万能、勉強も学年トップの優等生だが、めっちゃ音痴
- IQ200の天才児で、どんな難事件も解決する頭脳の持ち主だが、お化けだけは絶対ムリ
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キャラ設定の記事はたくさんあるぽよ
参考にするといいぽよ
まとめ
- キャラ立ちで大事な2つのチェック
- 個性を強くしてインパクトが爆上がり
性格の個性を強くする
口癖でキャラの個性を強調する
考え方を突き詰めて個性を強くする - ギャップの落差で魅力が爆上がり
意外な一面でギャップを作る
欠点、弱点でギャップを作る
キャラを立たせるには、個性が突き抜けているか、ギャップがあるかが重要ぽよ
キャラが薄い、ステレオタイプといった指摘をされた場合、個性とギャップがうまく設定できているかをチェックしましょう
性格をより強調すれば、キャラが立つぽよ
口癖は簡単にキャラの印象を読者に与えることができますね
考え方を極端にしてみると、個性を強めることができるぽよ
考え方は信念にも直結する大事な要素です
常識を超えた極端な考え方でキャラの行動を想像してみてください。
ギャップはキャラを立たせるのに欠かせないぽよ
キャラの見た目や印象からは想像つかないような意外な一面を設定して、インパクトを与えましょう
ギャップのある欠点や弱点は、キャラの好感度がアップするぽよ
完璧に見えるキャラに弱点を付けることで、ギャップ萌えが生まれます
では、個性とギャップを上手く設定し、魅力のあるキャラを生み出してみてください。
おつかれさまでした
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