ライトノベルの主人公キャラの作り方:オリジナルキャラを魅力的に描く方法

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ラノベ講座

この記事ではライトノベルが書きたい初心者向けに、ライトノベルにおける主人公キャラの作り方について解説します。

こんな人に読んでほしい

  • ライトノベルが書けるようになりたい
  • 魅力的な主人公キャラの作り方がわからない
  • 魅力的な主人公についてちゃんと学びたい

ストーリーに絶対必要なキャラといえば、やはり主人公ですよね。

主人公が共感も憧れることもできないキャラになってしまっては、作品そのものがダメになってしまいます。

この記事を読めば、魅力的な主人公とは何なのかが理解できます。
そして読者に共感されたり憧れさせたりできる、魅力的な主人公キャラの作り方がわかりますよ。

ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

キャラの設定については、以下の記事も参考になりますよ。

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主人公キャラが果たす役割

ラノベに限らずですが、主人公は読者の代わりにストーリーを体験するという超重要な役割があります。

つまり読者は主人公をとおしてストーリーを疑似体験し、気持ちよさや爽快感を得るわけですね。

例えばストーリーの中で悪者がひどいことをしていたら、読んでいる側も実際に腹が立ちますよね。

そんな悪者を退治したいって思うし、実際に退治したらスカッとします。

さらに悪者を退治した主人公が、ヒロインや周りの人間から喝さいを浴びたら、自分のことのように嬉しくなるでしょ。

これがまさに、主人公の体験を読者自身も疑似的に体験している、ということなんです。

そしてこの疑似体験こそ、主人公キャラの最も重要な役割というわけです。

主人公キャラは共感が大事

主人公キャラは、読者に共感してもらうことが何よりも重要!

なんでぽよ?

主人公に共感できないと、感情移入できないからです

感情移入っていうのは、主人公の気持ちになって泣いたり笑ったりすることですよね。

感情移入できないということは、主人公の役割である疑似体験も果たせないわけです。

では、共感できないキャラってどういうやつかっていうと

「こんな人間いないだろ」
「この主人公、何がしたいかまったくわからん」
「いや、人間ってもっと色々考えてるはずだけどな……」
「行動があまりにも短絡的すぎない?」
「なにこの主人公、生きてんの?」

こんな風に思われちゃうキャラ。

場面によって意見がコロコロ変わったり、ストーリーをなぞるためだけに動いていたり。
要するに、薄い、特徴がない、自分がない主人公です。

これはストーリーを大事にして、キャラ設定をおざなりにしちゃう人に多い失敗ですね。

主人公に共感できない、感情移入できないと指摘されたことある人、私を含めて結構いるんじゃないでしょうか。

残酷ですがこの指摘を受けた時点で、その読者にとってはストーリーの疑似体験ができない、要するにつまらない作品だったってことになります。

きびしいぽよね

だからこそ、共感できる主人公をしっかり作りこんでいきましょうね

悪人に対しても共感はできる

共感とは相手と同じ気持ちになること、そんな風に思われがちです。

なので「極悪人」には共感できないから感情移入はできない、と思うでしょう。

この辺が勘違いされやすいところなので、共感についてはもう少し掘り下げて解説してみますね。

相手と同じ気持ちになる、これは「同感」であって「共感」とは別物。

共感とは、相手の気持ちが「理解」できること!

ちょっと何言ってるかわからないぽよ

まあ、ややこしいですよね

つまり

「主人公の気持ち、すごくわかるわぁ」

というのも共感ですが、

「私はこんなことしないけど、主人公がこんなことをするのは理解できる」

というのも共感になるわけです。

例えばデスノートの八神月。

死神のノートに犯罪者の名前を書きまくって大量に人を殺しまくり、「新世界の神になる!」。

こんな主人公の気持ちになれる人なんて少ないでしょう。
そして「主人公の気持ちになれない=共感」と解釈するなら、デスノートは多くの人にとって「つまらない」作品ってことになるわけですけど。

でもそうじゃない!
私もハマったし、ものすごく大人気の作品ですよね。

つまり「八神月の気持ちになれない」というのは共感できないわけじゃなく、同感できないということになるわけです。
逆に言うと同感はできなくても、共感(つまり理解)はできることにはなりますな。

「私はこんなことしないけど、なぜ八神月がデスノートで人を殺めているのかは理解できる」となるわけです。

そして読者が八神月の考え方を理解できたら、八神月を自分と見立ててストーリーを読み進めていくようになります。

  • 「警察にバレたらヤバイ」という気持ちが働いてドキドキする
  • Lや警察を出し抜いたら「おお、すごい!」と高揚する
  • 八神月が悪人以外も手にかけてしまったら、「なんてひどいことを」と気持ちが沈む

という感じで「自分はこんなことしないけど、もしこんなことをする人間の立場になったら」という疑似体験ができるわけですね。

つまり悪人が主人公の作品だったとしても、悪人の気持ちは理解できるから疑似体験もできる、ということになります。

というわけで共感について理解してもらうために、ちょっとだけ深めの解説を入れてみました。

でもね、ラノベはやはり善人の主人公のほうが読者に好まれますよ。

なにせラノベ読者は、主人公の活躍をとおして気持ちよさや爽快感を得たいわけですから。

もっとも、善人すぎてもつまんないし、ちょっとくらい悪いほうがカッコよかったりもしますよね。

この辺はバランスよく。

ではでは、それも踏まえて本題に入りましょうか。

主人公キャラの魅力的な作り方

では、主人公の重要性が分かったところで、実際に魅力的な主人公を作っていきましょう。

主人公キャラを作るコツは以下のとおり。

  • 小道具とコンプレックスはストーリーを盛り上げる
  • 性格は共感が最重要
  • ギャップを持たせる
  • 信念を持たせる
  • 目的を設定する

小道具とコンプレックスはストーリーを盛り上げる

外見についてですが、あるていどサラッと決めてもらえればOK。

ラノベでは情景や外見を文章で細かく描写しなくても、読者側はアニメっぽいキャラの見た目が頭の中に浮かんでます。

だから性格やしゃべり方がわかれば、顔も髪型もだいたい想像できてるんですよ。

むしろラノベ読者は、長い文章での細かい描写を嫌います
外見の描写はせいぜい2~3行くらいにしたほうがいいんですよね。

ということで異世界なら

  • 服装:服なのか鎧なのかローブなのか
  • 武器:剣か槍か、魔法なら杖なのか

学園ものなら

  • 服装:学ランかブレザーか

プロットの段階では、決めるとしてもこのくらいで充分。

ストーリーの中で私服を着る機会があれば、執筆中に考えればいいです。

ただ、必須ではないんですけど、以下の二つはちょっとこだわってみてほしいですね。

  • 外見におけるコンプレックス
  • ストーリーの中で重要な役割を担う小道具

この二つは、ストーリーを盛り上げることができる要素になるんですよ。

まずはコンプレックスについて。

コンプレックスはのちに解説する「欠点/弱点」と同じとも言えるんですけどね。

ただ、弱点や欠点を付ける一番の目的は、キャラの親近感を向上させるため。

それに対してコンプレックスは、ストーリーそのものの軸にさえなり得ます。

例えば

本当は真面目なのに強面の顔だから、みんなから避けられている
⇒好きな子に怖がられる(真面目な素顔を知ったヒロインの反応が楽しみ)
身長が低いことがコンプレックス
⇒高身長の女の子が好きだけど、身長差を気にしてしまう。
 でも実は女の子は小さな男子をかわいいと思っていて、ついからかってしまう
魔族なので肌の色が灰色
⇒人間と仲良くしたいけど、肌の色だけで怖がられてしまう
 そんな魔族を好きになったヒロインとのラブコメが書けそう

など、コンプレックスゆえの主人公の悩みが、ストーリーを盛り上げてくれるわけです。

そして主人公が抱えるコンプレックスを理解し、認めてくれるヒロインや仲間がいると、ラノベならではの気持ちよさも読者に提供できちゃうのですよ。

また、主人公がコンプレックスゆえに「自分なんかを好きになるわけない」と思っているとしましょう。
それに対し、実はそんな主人公のコンプレックスの部分こそ、ヒロインにとっての好きな部分だとしたら!

「好意に気付かない主人公」と「好きな男子にちょっかいだしてくるヒロイン」とのやり取りが実現できますね。
これには読者もニヤニヤ。

小道具はなんでこだわるぽよ

小道具はストーリーを動かすのに最適なんですよ

小道具は、主人公が身に着けている武器や道具をさします。

  • 強大な魔力を制御するための腕輪
    ⇒魔王が身に着けることで、周囲に気付かれずに人間の世界へ潜伏できる
  • 生き別れた兄弟と共有していたペンダント
    ⇒感動の再会をペンダントで実現できる
  • 意思を持ち、しゃべる聖剣
    ⇒バトルにおいて、様々なアドバイスをしてくれる。

「姫様、拷問の時間です」では、牢屋に閉じ込められた姫がボケ役なのに対し、しゃべる聖剣がツッコミ役を担っています。

絶対に必要とまではいかずとも、うまく組み込めばストーリーの軸にさえなるのが主人公のコンプレックスと小道具なのです。

それに腕輪や持っている杖などにカッコいいギミックがあれば、中二病心がくすぐられるでしょ

やってみたいって思うぽよね

そゆこと

性格は共感が最重要

主人公の性格は、とにかく共感できることが最優先!

それはすでに解説しましたよね。

じゃあどんな性格が好まれ、共感されるのかですが、そのことを深く知るためには主人公の特性を理解する必要があります。

主人公の特性は、大きく分けると次の二種類。

ヒーロータイプ

  • 強い正義感: 社会の正義や道徳を重んじ、悪に立ち向かう勇気を持つ
  • 卓越した能力: 物理的、精神的、または超自然的な特別な能力を持ち、普通の人々とは一線を画す
  • リーダーシップ: 他人を導き、困難な状況でも仲間を鼓舞するカリスマや指導力を持つ
  • 犠牲の精神: 大きな目的のために自己犠牲をいとわない
  • 希望の象徴: 希望を失った人々に光を与え、ポジティブな変化をもたらす存在

等身大タイプ

  • 普通の人間: 超人的な能力や特別な背景を持たず、一般的な人間としての強みと弱みを持つ
  • 日常の悩み: 仕事、家族、恋愛など、日常生活における一般的な問題や悩みでウジウジしたりする
  • 身近な目標: 学校の試験、仕事のプロジェクト、家族との関係改善など、現実的な目標を持つ
  • ヒーローへの憧れ:理想的なヒーロー像や憧れの人物を持ち、そのような存在になりたい願望がある
  • 巨大な敵への恐怖: 圧倒的な困難や敵には恐怖し、足がすくんだり逃げ出したりする

さてさて、ヒーロータイプの性格ですが、あまりにもヒーロータイプすぎると共感しづらくなりますよね。

誰もが巨大な悪に立ち向かえる勇気があるわけじゃないし、他人のために命をかけれるわけじゃないですから。

むしろ完璧すぎるヒーローって、なんか嫌味に見えたり友達になれないって思いません?

正論野郎を嫌うのと、ちょっと似てるぽよね

かといって等身大タイプすぎると憧れる要素がないので、活躍して気持ちいい体験がしたい読者の需要は満たせません。

それにウジウジしすぎていたり逃げまわってばかりとなると、それはそれで好感も共感もできないでしょう。

なので主人公キャラは、ヒーロータイプと等身大タイプを掛け合わせることが大事です。

  • 巨悪に対して足はすくむけど、どうにか踏ん張って立ち向かう
  • 内心では自信ないけど、気を張ってリーダーシップを発揮している
  • 見知らぬ人のためには命を懸けられずとも、大好きなヒロインを守るためなら命をかける

といった感じで、等身大の心は持ちつつも、いざというときはヒーローのような行動がとれる性格にしましょう。

ラノベ読者の多くに好まれる等身大タイプの性格

主人公の性格はラノベ読者に近い属性を加えると、さらに共感されやすくなります。

例えば、最近のラノベの主人公だと、

  • アニメ、漫画、ゲームオタク
  • 引きこもり
  • 学校ではボッチ

といった属性が多いですよね。

決してディスってるわけじゃないですよ

どうみてもディスってるぽよ

いやいや、まずラノベがそもそもアニメやゲームみたいなストーリーだし、私だって大好きですよ。
むしろ同士!

それにブラック企業だの給料上がらないだの、社会の歯車の暗い話題が多い現代。
引きこもるわけにはいかずとも、引きこもりたくなる気持ちは多くの人が共感できることです。

また、

高校になると周りが見知らぬ人ばかりで、人見知りから友達の輪に入り損ねる。
陽気な人たちと一緒に騒いではみたものの、なんか自分を押し殺して無理していると感じる。

そんな人だってたくさんいるでしょ。

なので主人公は読者層に近い、オタク気質を持った性格が好まれやすいというわけですよ。

というか最近のラノベの主人公って、オタクやボッチが多いでしょ

つまりはそういうことですわ

ギャップを持たせる

キャラはなんといっても、ギャップを持たせることが大事!

よく言われていることですよね。

このギャップは、主人公の性格がヒーロータイプ寄りなのか等身大タイプ寄りなのかで、どういったギャップを持たせるかが変わってきます。

ヒーロータイプ寄りの主人公は性格面が完璧に近いし、能力も高いでしょう。

例えば、ヒーロータイプともいえる性格の主人公だと

  • 「ようこそ実力至上主義の教室へ」の綾小路清隆
  • 「薬屋のひとりごと」の猫猫(マオマオ)
  • 「魔法科高校の劣等生」の司波達也

などが該当します。

こういうヒーロータイプの主人公の場合、欠点や弱点を付け足すことでギャップが生まれます。

「ようこそ実力至上主義の教室へ」の綾小路は、知能も戦闘スキルも最強レベル。
そのうえ何事にも動じず冷静沈着です。

このままだと憧れはあれど、ちょっと何を考えてるか理解できなくて共感しづらいですよね。

しかし綾小路には、普通の人なら持っている心が理解できないという欠点があります(他人の心理なら論理的に分かっているけども)。
他人を駒としてしか見れず、しかし他人の心を理解し、普通の学生生活を過ごしてみたい。

そんな葛藤が、綾小路の無表情の奥に見え隠れしているんですよね。

また、

  • 武術の達人ですごく強いけど、見た目はものすごく弱そう。
  • 清潔感がなくて頭悪そうなのに、実はIQ200越え

といった感じで、見た目とのギャップを付けるのも常套手段!

綾小路は見た目もモブキャラ並みに地味だし、もしクラスにいたとしても目立たない存在でしょう。
だからこそ、実は頭脳も格闘も最強という設定にギャップが出ています。

つまりヒーロータイプはプラスの要素が強いので、マイナス要素を付けるとギャップが生まれるわけです。

さてさて、では逆に主人公が等身大タイプの場合ですが。

このタイプは「天才への憧れ」や「女の子にモテたい」といった、普通の人と同じような内面を持っています。

そこにギャップを加えるとしたら、

  • チート能力を持っている
  • ある一点においてはサイコパスな部分がある
  • ある一点においては最強になりうる能力を持っている

といった感じですね。

等身大タイプは内面がそもそも、一般人と同様に弱点や欠点だらけ。

だからヒーロータイプとは逆に、普通からかけ離れた一面を付け足すわけです。

Re:ゼロから始める異世界生活
もともとは引きこもりの高校生で、特に目立つ能力や特技はない。
だけど異世界転生によって「死に戻り」という、死ぬと一定のポイントに戻るという特異な能力を得る。
絶望的な状況を何度も乗り越える姿に、等身大の内面とは対照的の強い印象を与えています。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている
社会や人間関係に対してひねくれた見方を持ち、友達も少ない。
だけど観察力と洞察力がすごく、他人の本音や状況を的確に見抜く力を持っている。
ボッチの憧れを体現したようなキャラですね。
ノーゲーム・ノーライフ
引きこもりで、妹の白と一緒にゲームに没頭している。
でもゲームの世界では天才的な戦略家であり、勝つためにはどんな危険でヤバい作戦だろうと実行できてしまう。

こんな感じですかね。

要は

天才や強い心を持ったヒーロータイプなら、マイナスの一面を足してギャップを狙う。
逆に弱くて情けない等身大タイプなら、誰もが「こいつ実はヤバいやつ」と思ってしまうような一面を足してギャップを狙う。

という感じで設定すればいいわけです。

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信念を持たせる

主人公に限らず、キャラには必ず信念を持たせましょう。

信念とは、そのキャラが何を差し置いてでも曲げることができない価値観、考え方のことです。

信念のないキャラはストーリーに流されやすく、印象に残らない薄味なキャラになりやすいんですよ。

現実世界で例えると、その場の雰囲気に流されやすい、流行や周りの意見に流されやすい人ですかね。

これはいわゆる、キャラが立っていないというやつですね。

現実世界でも行動が一貫してる人って、印象に残るでしょ。

「部下の失敗は絶対にフォローする」
「会社の飲み会は絶対いかない」
「誰に反対されても、夢を諦めない」

印象の良し悪しはあれど、一貫してる人は印象に残ります。

信念があるから、行動に一貫性が生まれる。
一貫性があるから、キャラが立つ。
キャラが立っているから、好きになれる。

というわけです。

最も有名な作品ということで、分かりやすくワンピースで例えてみましょうか。

ワンピースの主人公のルフィーって、仲間のためなら命を懸けるし、どんな敵が相手だろうと立ち向かう勇気を持っていますよね。

仲間は大事だし、夢をかなえるためなら命を懸けて戦う、これがルフィーの信念です。

ワンピースを読んだことがある人なら、ちょっと想像してみてほしいのですが。

あまりにも強すぎる敵が現れて仲間がピンチになっているとき、ルフィーが逃げ出すのを想像できますか?

できませんよね。

これは一貫して信念を貫き通しているからこそ、ルフィーが逃げを選ぶというブレた行動を想像できないわけです。

では、これはどうでしょう。

船長として逃げを選ばなかったら、逆に仲間たちが死んでしまう場面。

逃げたくない、くやしい、という葛藤がありつつも逃げを選ぶ、というのであれば、納得できますよね。

これは「仲間が大事」という信念があるからです。

同じ逃げるにしても、信念を曲げないための行動であればキャラはブレません。

逆に信念がないキャラは場面や状況によって行動や言動が変わる、魅力度0のキャラになっちゃいます。

いわゆる、キャラがブレるというやつですね。

信念はキャラの行動の指針になりますので、しっかり設定しましょう。

目的を設定する

主人公には必ず、ストーリーの中で行動するための目的を設定しましょう。

目的があるからこそ目的達成のためにキャラが動き、ストーリーが動きます。

読者も主人公の目的が達成できるかに興味を持ち、ストーリーの行方が知りたくて先を読むわけですね。

つまり主人公の目的は、ストーリーのゴールに他ならないわけです。

逆に目的がないと、それはもうゴールがないのと同じ。

ストーリーがどこに向かえばいいかが分からなくなって、いきあたりばったりのお話になっちゃいます。

極端に言うと、目的がなく進むお話はストーリーというより出来事が並んだだけって感じになるのです。

そうなると読者も、主人公が何をしたいのかよくわからず、なんだか微妙なストーリーだなぁってなっちゃいますよね。

例えば

「人間の姫を好きになってしまった若き魔王が、見習い兵士と魔王の二重生活を送りながら姫を守る話」

という内容であれば、主人公である若き魔王の目的は、好きになってしまった姫を守ることです。

その目的があるからこそ、魔王は姫のピンチに必ず駆け付けます。

読者も、主人公である魔王が姫を助けることができるのか、どういう方法で助けるのかが気になって先を読むのです。

魔王の目的が姫を守ることでなければ、そもそも姫がピンチになるストーリー展開を考えたりしないでしょ。

主人公の目的は、著者であるあなた自身がストーリーを考えるときの指針でもあるわけです。

キャラはエピソードでしか立たせられない

キャラの設定をしたとしても、その設定をエピソードで見せないと意味がありません。

「どんなヤバい敵が現れても、恐怖に立ち向かえる勇気を持っている」

そんな主人公がいたとしても、目の前に現れるのがLv1でも倒せるスライムばかりだったらどうでしょう。

そもそも恐怖に立ち向かう必要がないので、キャラ設定そのものが無駄になってしまいます。

仲間の誰かが「あいつは恐怖に立ち向かえる勇気を持っている」と説明したとしても、いやいや「その勇気があるところを見せてくれよ」ってなりますよね。

言われてみると当然かもですが、主人公のキャラ設定を活かすエピソードを盛り込むことなくストーリーが終了することって、意外と多いんですよ。

また、せっかくキャラ設定を活かすエピソードが出てきたのに、全然活かせていないパターンも多々あります。

例えば「恐怖に立ち向かえる勇気を持っている」と設定したにも関わらず、ヤバい敵が現れた途端に主人公が逃げ出したらどうでしょう?

逆にヤバい敵を余裕で倒してしまったら?

恐怖に立ち向かってないないぽよね

いくら敵がヤバくても、余裕で倒せるなら勇気を見せたとは言えないでしょ

主人公の能力では勝ち目がない、そう思えるヤバい敵を前にして、恐怖を感じながらも踏ん張って立ち向かう。

これなら「恐怖に立ち向かえる勇気を持っている」という設定が活きます。

キャラ設定はあくまでも前準備。

ちゃんとエピソードの中でキャラの魅力を描きましょう。

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キャラ設定の記事はたくさんあるぽよ

参考にするといいぽよ

まとめ

今回の解説内容

  • 主人公キャラが果たす役割
  • 主人公キャラは共感が大事
  •  悪人に対しても共感はできる
  • 主人公キャラの魅力的な作り方
  •  小道具とコンプレックスはストーリーを盛り上げる
  •  性格は共感が最重要
  •  ラノベ読者の多くに好まれる等身大タイプの性格
  •  ギャップを持たせる
  •  信念を持たせる
  •  目的を設定する
  •  キャラはエピソードでしか立たせられない

主人公は物語の中心ぽよ!

読者の感情移入を引き出すための、超重要なキャラです

読者は主人公をとおしてストーリーを疑似体験し、気持ちよさや爽快感を得るわけですね。

主人公キャラは共感できることが大事ぽよ!

共感できないと感情移入できず、ストーリーを楽しめなくなります

共感できない主人公とは、薄い、特徴がない、自分がない主人公ですね。

共感とは、相手の気持ちが「理解」できることぽよ

同じ気持ちになるとは違うので、実は悪人にだって共感はできるんですよね

だから悪人が主人公の作品だったとしても、悪人の気持ちは理解できるから疑似体験もできるわけです。
でもまあ、ラノベは基本的に善人の方が好まれますよ。

魅力的なキャラを作るコツは以下ぽよ

  • 小道具とコンプレックスはストーリーを盛り上げる
  • 性格は共感が最重要
  • ギャップを持たせる
  • 信念を持たせる
  • 目的を設定する

外見を細かく描写しなくても、ラノベ読者はアニメっぽいキャラの見た目が頭の中に浮かんでるぽよ

なので外見は細かく設定しなくても大丈夫

でも主人公のコンプレックスと所持してるアイテムの二つはこだわりがいがあるぽよ

コンプレックスと小道具は、ストーリーそのものの軸にさえなりますからね。

主人公の特性は、大きく分けると「ヒーロータイプ」と「等身大タイプ」の二種類ぽよ!

主人公キャラは、ヒーロータイプと等身大タイプを掛け合わせることが大事ですね

主人公の性格はラノベ読者に近い属性を加えると、さらに共感されやすくなるぽよ!

ラノベの主人公って、オタクやボッチが多いですよね

なので主人公は読者層に近い、オタク気質を持った性格が好まれやすいというわけです。

主人公だけじゃなく、キャラはとにかくギャップが大事ぽよ!

ヒーロータイプなら、マイナスの一面を足してギャップを狙いましょう。
等身大タイプなら、誰もが「こいつ実はヤバいやつ」と思ってしまうような一面を足してギャップを狙うと良いですね。

キャラには信念を持たせるぽよ

信念のないキャラはストーリーに流されやすく、印象に残らない薄味なキャラになりやすいですからね

信念はキャラの行動の指針になりますので、しっかり設定しましょう。

主人公には目的を持たせなきゃだめぽよ!

目的があるからこそ目的達成のためにキャラが動き、ストーリーが動きますからね

キャラが目指すものを設定することで、物語に方向性が生まれますからね。

キャラの設定はエピソードで見せないと意味がないぽよ!

キャラ設定はあくまでも前準備。ちゃんとエピソードの中でキャラの魅力を描きましょう

では、これらのコツを実践してみて、魅力的な主人公キャラを生み出してみてください。

おつかれさまでした!

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