今回は小説の書き方として覚えておきたい、文章における基本ルールについて解説します。
- 小説の書き方を知りたい初心者
- 小説の新人賞に応募する
- 何となくで小説を書いてきたんで、改めて基本ルールを知っておきたい
今回は基本ルールなんで、サラッと説明していきます。
新人賞に応募した作品を、しょうもないルール無視で減点もらいたくないですよね。
というわけで、理屈抜きで覚えておきましょう。
無心で覚えよう! 文章、7つの基本ルール
覚えりゃいいぽよね
段落の最初は一字下げ
△はやる気持ちが抑えきれず、聡は早歩きで学校を目指していた。校門を抜けると、ついには我慢できずに走り出した。
△清樹の夢の中では、実験は成功だっただろうか。
※△は全角スペースを意味してます。実際に△を書くわけじゃないですよ~
はやる気持ちが抑えきれず、聡は早歩きで学校を目指していた。校門を抜けると、ついには我慢できずに走り出した。
清樹の夢の中では、実験は成功だっただろうか。
改行したら全角スペースを一つ入れるぽよね
ちなみにセリフの場合は以下のように、カギ括弧の前にスペースはいりません
「すげえ。マジで上手くいったな」
「本当、信じられないよ。ちょっと怖いね」
△聡は実験の成功に、喜びよりも気味の悪さを感じていた。しかし清樹は怖がる様子もなく、朝から大はしゃぎだった。
※△は全角スペースを意味してます。実際に△を書くわけじゃないですよ~
△「すげえ。マジで上手くいったな」
△「本当、信じられないよ。ちょっと怖いね」
△聡は実験の成功に、喜びよりも気味の悪さを感じていた。しかし清樹は怖がる様子もなく、朝から大はしゃぎだった。
三点リーダー『…』、ダッシュ『―』は偶数書く
「ねえ、未来のって……どういうこと? それってあの夢のこと……だよね」
怯えた様子で、亜希が聡と清樹を交互に見やる……。
「証拠もないのに俺が盗んだと決めつけやがって――まあ合ってるんだが――あの野郎、許せねえ」
「ねえ、未来のって…どういうこと? それってあの夢のこと…だよね」
怯えた様子で、亜希が聡と清樹を交互に見やる・・・。
「証拠もないのに俺が盗んだと決めつけやがって―まあ合ってるんだが―あの野郎、許せねえ」
例のとおり、三点リーダー、ダッシュは偶数記載するのがルールです
ちなみに三点リーダー(…)は、セリフなどに間を持たせるときによく使うやつですね。
悪い例にもありますが「・(中黒)」を三つ並べるのは三点リーダーとはなりませんよ。
ダッシュ(―)って、ときどき見かけるけど、どんな意味があるぽよ?
ラノベでよく見かけますね
例の場合だと、文章の間に補足や説明を記載する使い方です
『まあ合ってるんだが』が補足ぽよね
他にも
――こいつ、ただの雑魚じゃねえ!
⇒息つく間もない様子- いったいなぜ――次々と頭の中に疑問がわき出てくる。
⇒間や余韻を持たせる効果がある
といった使い方がありますね
感嘆符『!』、疑問符『?』の後には全角空白を入れる
「すげえ!△マジで上手くいったな」
「本当かな?△僕にはそうは思えないよ」
一体どういうことだ?△なぜ太郎が成功を喜んでいるのか、まったく理解できない。
「すげえ!マジで上手くいったな」
「本当かな?僕にはそうは思えないよ」
一体どういうことだ?なぜ太郎が成功を喜んでいるのか、まったく理解できない。
ビックリマークとクエスチョンマークの後ろには全角スペースを入れるぽよね
ちなみに、セリフの最後に感嘆符『!』、疑問符『?』がくる場合は、全角スペースは不要です
「すげえ、マジで上手くいったな!」
「本当かな?」一体どういうことだ?△なぜ太郎が成功を喜んでいるのか、まったく理解できない。
「すげえ、マジで上手くいったな!△」
「本当かな?△」一体どういうことだ?△なぜ太郎が成功を喜んでいるのか、まったく理解できない。
セリフの最後に句点はつけない。途中はあってよし
「すげえ。マジで上手くいったな」
「本当かな」
「すげえ。マジで上手くいったな。」
「本当かな。」
カギ括弧の最後には句点はいらないぽよね
セリフ内の改行は基本はしない
これについては、必ずしもダメってわけでもないんですが、基本的にはセリフ内での改行はしないのが暗黙ルールです
「セリフ内で改行しちゃダメだっていうけどさ。でも改行しなかったら読みづらくね? 長いセリフって必要なときあるじゃん。それなのにダメって、逆に読者のことを考えてない気がするんだよね。ルールよりも読者が読みやすいかどうかのほうが大事っしょ。こんなに長い文章でも改行しないって言うんですか?」
「いや、セリフを分割しなよ」
「セリフ内で改行しちゃダメだっていうけどさ。
でも改行しなかったら読みづらくね?
長いセリフって必要なときあるじゃん。
それなのにダメって、逆に読者のことを考えてない気がするんだよね。
ルールよりも読者が読みやすいかどうかのほうが大事っしょ。
こんなに長い文章でも改行しないって言うんですか?」
「いや、セリフを分割しなよ」
ということで、長いセリフになりそうなら、間に地の文を挟んでセリフを分割できないか検討したほうがいいでしょうね
セリフの中で引用文を書くときは『』を使う
「あなたは確かに言いましたよね、『プリンが食べたい』と。あのときプリンが食べたくなる人物は、犯人以外にありえない」
「あなたは確かに言いましたよね、「プリンが食べたい」と。あのときプリンが食べたくなる人物は、犯人以外にありえない」
カギ括弧の中に同じカギ括弧があったら、確かに変ぽよね
数字 縦書きは漢字、横書きは数字
これは場合にもよるのですが、
- 縦書きの場合:漢字「一、二、三、四」
- 横書きの場合:数字「1、2、3、4」
が基本です。
でも、縦書きで数字が書かれている小説も見かけるぽよ
そうですね
例えば縦書きでも以下のような場合は数字のほうがよかったりもします。
「2021年」「101号室」
逆に横書きでも、以下のような慣用句やことわざは漢字を使いましょう。
「一石二鳥」「一長一短」
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まとめ
- 文章、7つの基本ルール
段落の最初は一字下げ
三点リーダー『…』、ダッシュ『―』は偶数書く
感嘆符『!』、疑問符『?』の後には全角空白を入れる
セリフの最後に句点はつけない。途中はあってよし
セリフ内の改行は基本はしない
セリフの中で引用文を書くときは『』を使う
数字 縦書きは漢字、横書きは数字
ネットの投稿されている文章だと、これらのことが守られていない作品をよく見かけます
むしろネット投稿された作品で、これらすべてを守っている作品の方が珍しいくらいかもしれません。
カクヨムでは大賞受賞作品ですら、このルールが守られていませんでした。
でも書籍化されたラノベはちゃんと守られているので、ラノベだから守らなくてもいいってわけでもなさそうです。
なろうやカクヨムは、あまりこういったルールは気にしていないようですね。
しかし、すべてのコンテストや新人賞、特に文芸やライト文芸が文章ルールを重要視していないとは思えません。
新人賞に出すなら、守っておいた方が余計な減点の可能性をつぶせるでしょうから、これらのルールはぜひ守っておきましょう
おつかれさまでした
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