カクヨムに作品を投稿したことのある人なら、あまりにも読まれない状況に落胆した経験を持っているんじゃないでしょうか。
もしかしたらあなたも、
- カクヨムに投稿しても全然読まれない
- カクヨムコンの読者選考が突破できない
- 読まれてる作品を見かけては歯ぎしり
といった悩みを抱えているのかもしれませんね。
本記事は上位ランキング作品がいかにしてPVを伸ばし、評価を得ているのか。
その秘密に迫るべく、少し実験的に作品を仕上げて投稿した、私のカクヨム投稿体験記となっています。
ですので本記事を読むことで
- 交流をがんばらずとも、しっかりPVが稼げる
- 評価もフォロワーも自然に伸びていく
- 読者選考も通過できる
といった方法も見えてくるでしょう。
ぜひ最後までお付き合いください。
なお、この記事では基本的に、人気ジャンルの異世界系やラブコメで勝負するための方法を解説しています。
人気ジャンル以外で勝負するなら、以下の記事がおススメぽよ
我那覇が投稿した作品と実際のPV結果
まずは私がカクヨムへ投稿した作品について、
- どんな狙いで作品を書いたか
- PV数を上げてランキング上位を狙うために何をやったか
- その結果、どうなったか
これらを先にお伝えします。
投稿作品それぞれの狙い
2023年12月のカクヨムWebコンテスト参加も兼ねて、「PV上げ狙いの作品」と「コンテスト受賞狙いの作品」の二作品を投稿し、PVや☆、フォロワーがちゃんと伸びていくかを検証!
PV上げ狙いの作品
- 作品タイトル:
追放されたら破滅する運命の悪役キャラだけど、主役の勇者パーティーからいきなり追放された件~破滅フラグ回避のために奮闘したらヒロインたちにも溺愛され勇者とまで崇められたので、ついでに世界も救います~
※タイトル長いので、以降は「追放されたら~」に省略- 作品の狙い:
ランキング上位作を読み、同じような構成と王道展開に特化したストーリーを制作。
そうすることでPVとランキングを上げることに狙いを定めた作品。
コンテスト受賞狙いの作品
- 作品タイトル:
魔王だけど大好きなお姫様を守るために見習い兵士やらせていただく~姫と魔王の恋を許さぬ世界。ならば王族も魔神も勇者一味も配下に加え、世界そのものを変えてくれるわ~
※タイトル長いので、以降は「魔王だけど~」に省略- 作品の狙い:
読者が求める今どきの作風は保ちつつ、私自身もおもしろいと思える作品として執筆。
投稿前に友達やネット上の人にもプロット段階から内容を聞いてもらい、ブラッシュアップも実施。
投稿前から評判も上々でした。
ジャンル選びと制作のコツ
ではお次に、PVを稼いでランキングを上げるべく創作前にやったことを、お伝えしておきましょう。
なお、PV上げ狙いの作品「追放されたら~」に対してやってきたことになります。
やったことは以下のとおり。
- ランキング上位で同じジャンルの作品を確認
- 上位の同ジャンル作品を斜め読み
- 構成を理解してまとめる
結果として、かなり有効なやり方だと感じました。
最終結果をいきなり公開・各作品の実際の数値
『追放されたら~』
PV数 | 約17万8千 |
MAXフォロワー数 | 1,055人 |
☆獲得数 | 355 |
最高ランキング | 総合=287位 異世界カテゴリ内=136位 |
投稿話数 | 87話 |
文字数 | 約19万文字 |
『魔王だけど~』
PV数 | 約3万7千 |
MAXフォロワー数 | 666人 |
☆獲得数 | 225 |
最高ランキング | 総合=123位 異世界カテゴリ内=71位 |
投稿話数 | 46話 |
文字数 | 約10万9千文字 |
もっともっと詳しい解説は、本編でたっぷりやってるぽよ
実際のPVや☆、フォロワーの獲得数などの日々のデータ、成功や失敗したことも包み隠さず大公開!
PV上げ大戦略
ランキングを上げたりPVを伸ばすためには、やはりカクヨム読者がポチってくれて、ついつい読んじゃう作品を書く必要があります。
これを聞いて「はいはい、異世界ね。転生ね~」と思ったあなた!
そんな単純なものじゃあないんですよ。
相互もなしにPVを上げるためには、以下のことをやっていく必要があります。
- タイトル、キャッチコピーでカクヨム読者にポチられやすい型を使う
- タグやタイトルは検索キーワードを意識する
- あらすじはカクヨム読者が読みたくなる文章にする
- ストーリー展開、特に冒頭は人気ジャンルのテンプレ構成にする
- 毎日更新(人の目に触れる率がかなり上がる)
ネットのマーケティング戦略と、なんだか似ています。
ランキング上位者はこれを徹底したうえで、さらに毎日PVやフォロワーの増え方を確認して分析し、次の作品に活かしているのです。
ちょっと難しそうに感じるかもですね。
しかしPVを伸ばす戦略は、受賞などに比べれば圧倒的に再現性が高いんですよ。
やり方さえわかれば、難易度は決して高くないです。
タイトル、キャッチコピーでポチられやすい型を使う
タイトルは以下の条件を満たすものが良いです。
こういうのがポチられやすいタイトル
- タイトルで内容が分かる
- どんな主人公がどういう風に活躍するかが含まれている
- どんな理由で主人公が行動するのかが書かれている
- 読者が気持ちよくなるポイントが書かれている
- 人気ジャンルだと分かる
「カクヨム」や「小説家になろう」でPVを伸ばしたいなら、「なろうRaWi」というサイトをぜひとも活用しましょう。
「なろうRaWi」は「小説家になろう」や「カクヨム」で投稿する作品のタイトルがいいか悪いかを、客観的視点からジャッジしてくれるツールなんですよ。
すごいですよね。
私は2作品のタイトルを「なろうRaWi」で合否判定しました。
上記の「ポチられやすいタイトル」の条件は、実際に「なろうRaWi」というサイトでいろいろと試し、実際に投稿してみた結果、わかった項目です。
実体験ベースですので、かなり再現度は高いでしょう。
テンプレ構成
テンプレ構成というのは、流れと展開がまったく同じストーリー構成のものを指します。
聞き慣れない人には、ちょっとピンとこないかもですね。
そんな人は、ランキング上位作品の同ジャンルの第一章だけをいくつか読んでみてください。
ほぼまったく同じ展開の作品が多いことに気付くでしょう。
これがテンプレ構成です。
要はカクヨムでランキング上位を取ってPV爆上げを目的とした場合、ランキング上位にいる人気ジャンルの構成とまったく同じ流れのストーリーを作るといいわけです。
ただし勘違いしてほしくないのは、ランキング上位になるのとコンテストで受賞することは、まったく別ということ。
なのであなたが受賞を狙いたいなら、PV数だけに固執してテンプレのままの構成と展開ばかりにするのは得策ではありません。
逆にPV数を狙うなら、テンプレそのまんまの構成にする戦術がものすごく有効ということになります。
PVが上がるストーリーとは
カクヨムのPV底上げ検証の体験でわかった「カクヨムで読まれやすいストーリー構成」のポイントは以下のとおり。
- テンプレのポイントが抑えられていること
- 主人公アゲ・スカッと展開はとにかく早く
- 冒頭は大事だが考えすぎるな!
- ざまぁ展開を入れ込もう
- ニヤニヤ展開を入れ込もう
- 主人公を活躍させまくれ
- 主人公を下げる展開は危険
- 各エピソードでどんな気持ちよさを提供するか決める
- 説明的な文章が続くと離脱率が上がる
テンプレのポイントが抑えられていること
ランキング上位作品の多くがテンプレ構成になっていることは、すでに解説しましたよね。
その構成を真似することが、再現性の高いPV底上げ方法なのは間違いない。
それはわかったと……。
でもテンプレ構成のいったい何が読者を引き付けているのか、どこにおもしろさの仕掛けがなされているのか。
そのポイントを押さえずに表面上だけ真似しても、なかなか受け入れられる作品にはなりません。
テンプレ構成には、気持ちよさを提供するための仕掛けが色々と施されています。
例えば2023年あたりから流行っていた「ダンジョン配信系」の主人公なら、「底辺配信者」か「配信すら知らない人」が定番です。
これはバズったときの落差を狙っています。
「そこそこのチャンネル登録者数がいる主人公」が突然バズるより、底辺配信者がいきなりバズったほうが気持ちいいでしょ。
追放系も冒頭でいきなり追放されるというどん底スタートがあるから、その後の主人公アゲや追放した側のざまぁ&スカッとさわやか感が上がるわけです。
このように、テンプレ構成の気持ちよさを提供するまでの流れも含めて、しっかり理解することが重要です。
それを理解したうえで、テンプレ構成に自分のストーリーを落とし込むわけですね。
主人公アゲ・スカッと展開はとにかく早く
これは私の反省も含むんですけど、主人公アゲやスカッとさわやかな「ざまぁ」シーンは早いほどいいです。
私の検証用作品「追放されたら~」は、追放されてから追放した側を返り討ちにするスカッと展開までが、ちょっと遅かったんですよね。
上位ランキングのテンプレ作品を読んでると、スカッとしたり主人公が活躍するシーンまでが早い作品が多いです。
Web小説は気軽にスキマ時間で読めるのが醍醐味だったりするので、おもしろさや気持ちよさが手早く感じられる作品がとにかく好まれるんですね。
なので出来るだけ早くそういったシーンを一発かませるよう、工夫してみましょう。
カクヨム投稿体験記
本記事では、PVを上げることに狙いを定め、人気ジャンル、テンプレ・王道を意識した作品「追放されたら~」の投稿一週間の実データを公開しちゃいます!
こちらの作品は一週間どころか投稿初日から「なんかいつもと違うぞ」という感覚がありましたね。
今までの作品では交流(相互とちょっと近い)などしてようやくフォロワーが付くか、たまに読んでくれた人がフォローしてくれるといった感じでした。
(ちなみに私の初投稿作品のPVは14、がんばって営業的な立ち回りをして伸ばし、受賞までいけた作品でもPV8千ほど)
そういった前提もあり、初日に10人のフォロワーが付いたのは私としてはかなりの快挙でしたね。
1週間が経過した7話目ではPVが約1,800、フォロワーも100を超えています。 なお、フォロワーは9割以上が元々のフォロワーではない、新規でかつ「読専」と呼ばれる方々です。
おわりに
「初心者でも読まれまくるWeb小説の書き方」の試し読み記事、いかがだったでしょうか
この記事だけでも、カクヨムでPVや☆やフォロワーを増やすためにすべきことは、かなり見えてきたでしょう。
私はPVを上げるための策を練った作品で17万PVを達成したものの、カクヨムにはもっともっとPVを稼いでいる作品がたくさんあります。
しかしカクヨムに投稿しても全然PVが稼げず、☆もフォロワーも1桁から多くても2桁という作品のほうが、さらにもっともっとたくさん存在しています。
がんばって作品を仕上げたのに☆が1つもつかない、フォロワーも増えない、PVも微々たるもの。
いったいどうやればPVが伸びるんだ?
これは過去の私も通った道でして、過去の私が解決策の一つとしてとった行動が、他の作家さんとの交流でした。
これも決して間違いじゃなかったと考えています。
交流したおかげで受賞もできたし、何より楽しかった。
交流した方から、イラストのお仕事をもらうこともありました。
節度を持って交流すれば、本当にいいことがたくさんあります。
とはいえPVを伸ばすという点では、交流には限界がありました。
でもちゃんと戦略を立てればPVが伸ばせるということが、本記事でおわかりいただけたでしょう。
お伝えした体験談は、確かにトップランカーたちには及ばない。
だけど読者を引き寄せてフォロワーを、PVを、☆を獲得できる、その方法は本記事の内容をさらに理解し、徹底することで実現可能です。
そうすれば「本当に伸ばせるんだ、たくさんの人に読んでもらえるんだ」という、確かな感覚を手にすることができるでしょう。
もっともっと詳しい解説は、本編でたっぷりやってるぽよ
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