今回はミステリー小説が書きたい、書いている人に向けて、犯人の犯行動機の作り方を、例題を交えて解説します。
- ミステリー、サスペンス小説が書きたい
- 犯人の動機が思いつかない
- 読者に、犯人の動機が微妙といった感想をもらってしまった
殺人などが起こるミステリーでも、日常ミステリーでも、なくてはならないのがホワイダニット(犯行動機、なぜやったのか)ですよね。
大事な要素の一つなだけに、どのような動機にすればいいかと悩んでしまうことも少なくないでしょう。
この記事を読むことで、読者に納得してもらえる犯行動機の作り方がわかります。
そして、悩むことなく犯行動機のエピソードが作れるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
ミステリーにおける犯行動機の種類
犯人の動機には、主に以下のようなパターンが存在します。
- パターン1 復讐
- パターン2 職務、仕事だから
- パターン3 私利私欲
- パターン4 正当防衛
- パターン5 保身
- パターン6 衝動的犯行
- パターン7 大切な人を守る・救うため
- パターン8 世のため人のため
- パターン9 サイコパス・シリアルキラー
動機のパターンについてもう少し詳しい解説が欲しい場合は、以下の記事を参考ぽよ
犯人の動機は読者の納得度が重要
ミステリーは謎解きを楽しむものですが、犯行動機(ホワイダニット)もその謎の1つですね。
動機そのものが最大のオチだったっていうミステリーも多く存在します。
動機はそれくらい重要なものだけに、どうやって作ればいいかって悩む人も少なくないでしょう。
中には、奇をてらったインパクトのある動機にしてやろうと躍起になってしまい、長い時間フリーズしちゃう人もいるかもですね。
でも、実は超有名な名作ミステリーでも、動機自体は案外普通だったりすることも多いです。
今まで読んだ作品を、よくよく思い返してみてください。
友人、恋人、家族を殺された復讐だったり、保身のためだったり、色んなミステリーでよく見かけるものばっかりでしょ。
そうかもしれないけど、犯人の動機が一番難しいって言ってる原作者もいるらしいぽよ
実際に考えようとしてみたら、やっぱり難しいぽよ
そうです、確かに難しいんですよ
でも難しいのはどのような動機なのかを考えることではなく、読者が納得できる動機のエピソードを考えるのが難しいんです
ちょっと何言ってるかわからないぽよ
例えば、犯行動機が恋人を殺された復讐だったとしても、読者がその動機に納得できるかどうかはエピソードの出来によるってことです。
- なんだかむしゃくしゃして包丁を振り回していた男とたまたま遭遇してしまった恋人が、運悪く殺された。恋人を殺された復讐のため、その男を殺す。
⇒読者の感想「運が悪いな」 - 小説の才能があった恋人に嫉妬した男が、恋人を殺して作品をパクり、後に売れっ子作家になった。恋人を殺された復讐のため、その男を殺す。
⇒読者の感想「ひでえな。でもその男も殺す以外に、上手くパクるやり方はなかったんかね」 - 恋人の書いた小説を、スランプだったプロ作家が偶然読んでまるパクリ。
プロ作家は大金渡して黙らせておこう作戦を企てたが、失敗して告発されそうになり「私のおかげでおまえの作品が大ヒットしたんだ!」とか言って殴りつけて殺した。恋人を殺された復讐のため、そのプロ作家を殺す。
⇒読者の感想「プロ作家、ひどすぎwww。殺されるのもやむなしwww」
全部「過去に恋人を殺された復讐」という動機だけど、エピソードが違えば読者の納得度もかなり変わりますよね。
つまり、動機そのものよりも、動機に繋がるエピソードでどれだけ読者を納得させられるかが重要です。
だから、いきなり奇をてらった動機を考えようとせず、まずは動機そのものを決めてから、動機に繋がるエピソードを考えるようにするとよいでしょう。
実際に犯行動機に繋がるエピソードを作ってみよう
では、どのように動機のエピソードを作っていくかを解説したいと思います
作り方1 動機の種類を決めてから掘り下げる方法
例題:保身から人を殺める犯人の動機を考えてみよう
先ほどご紹介した犯行動機のパターン5「保身」を例題にしてみました。
ミステリーでは復讐に次いで多い動機ではないでしょうか。
「保身」の場合、犯人にとって「世間に明るみにされるとヤバイ過去」をエピソードとして用意する必要があります。
長編では「ヤバイ過去」を隠すために新たな犯罪を重ねて、隠し事がさらに大きなヤバイ過去になっていることが多いです。
ちょっと例を示しましょう。
- 過去に強盗を行い、大金を手に入れた男女2人組がいた。(ヤバイ過去)
- 女の方が罪の意識にさいなまれ、自首しようとしたので、男が女を殺害(ヤバイ過去が膨れ上がる)
- 女には娘がいて、娘が母の死の原因を調べ始め、真相にたどり着く
- 保身のため、男は娘を殺害(さらにヤバイ過去が積み重なる)
過去の犯罪が原因で、女とその娘が男の保身のために殺されたわけです
クソヤローぽよね
この事件を探偵側の目線で調査していくと、ミステリーらしいストーリー展開にしていくことができます。
- 娘を殺した犯人を調べる探偵。
- 調査していくと、娘の母も誰かに殺害されている。
しかも、母と娘の殺され方に共通点が……。
これは偶然か? それとも……。 - さらに調査していくと、今回の事件と過去に起きた強盗事件に何らかのつながりがあることが判明。
- 当時の強盗は二人組だった。もしや……。
というように、犯人が保身のために複数の罪を犯していた場合、探偵側が解かなければいけない過去の謎がいくつも用意できます。
このように、犯人の動機をストーリーに沿って考えるのではなく、まずは犯人目線で起きた出来事を時系列に箇条書きして並べていくとよいです。
そして、犯人目線での出来事がストーリー上どのような順番で明かされていくかを、今度は主人公目線で並べ替えてみましょう。
また、過去のヤバい秘密がバレると犯人にとってどのような不都合があるのかを、きっちりおさえておきましょう
どういうことぽよ
今回の例では過去に犯罪を犯しているので、犯人にとってバレたらヤバイってことは分かりますよね。
ですが隠したい過去、バレたらヤバイ度合いというのは、人によってさまざまです。
例えば「整形」したという過去。
人によっては、誰かにバレたからといって、さすがにそいつを殺してまで隠し通そうとするほどでもない過去です。
しかし、トップアイドルで過去の素顔がバレるのを異常に恐れている場合、話が変わってきますよね。
コナンでも私が知る限り2回ほど、素顔がバレることを恐れた犯行が描かれていました。
過去の浮気はどうでしょう。
昭和には「浮気ぐらい大目に見ろよ」なんて歌があったくらい笑ってすませる人もいますが、政治家や好感度をウリにしている芸能人にとっては、人生が瓦解しかねない致命的な秘密になり得るわけです。
なので、過去がバレると犯人にとってどうヤバいのかってことも、ちゃんと設定しておいてください。
- バレるとヤバイ過去を用意する
- ヤバイ過去を隠すためにさらに罪を犯すエピソードを考える
- これがバレると犯人にとってどうヤバいのかを、きっちり考えておく
「保身」という動機で、めっちゃ参考になる作品がコレです!
犯人の正体、隠ぺいした過去が少しずつ明らかになるミステリー感、コイツだからこそ起きた事件っていう犯人の心理などなど、ものすごく参考になる作品です。
今回は「保身」を例にしてみましたが、他のパターンではエピソードをどのように作るのかがそれぞれ異なります。
ざっくりですが、各動機パターンについては、以下のようなことを考えるとよいでしょう。
パターン | 犯行動機 | 考えること |
---|---|---|
1 | 復讐 | 復讐の対象相手にどんなひどいことをされたのかを考える。 |
2 | 職務、仕事だから | 職務、仕事で人を殺すとなると、使命感の強さや人を殺すことをやむなしと するくらいの重要性のあるエピソードが必要。 国のため、大企業の存続のためなど、スケールが大きめのものが多い。 |
3 | 私利私欲 | 埋蔵金、遺産の相続権、大企業の社長や権力者の跡目争いなどの人間関係が わかるエピソードが必要。 |
4 | 正当防衛 | 正当防衛ということは犯人が狙われた理由がありますね。 なんで犯人が被害者に襲われたのかを考える必要があります。 |
6 | 衝動的犯行 | 衝動的な動機は、口論だったり、日々の積み重なった恨みが爆発するきっかけ があって行われます。 日々のうっぷんの積み重ねと、それが爆発したきっかけのエピソードを 考えましょう。 |
7 | 大切な人を守る・救うため | 大切な人が命を狙われたり、立場が危うくなる。 そういったことから大切な人を守る目的で行われる犯行なので、大切な人が なぜ狙われるのか、立場が危うくなる可能性がある秘密とはなにかといった ことを考える必要があります。 |
8 | 世のため人のため | 多くの人を騙して不幸にしてきたやつを成敗したり、規律を乱す者を排除 するためなど、殺される被害者が世の中に対してどんな迷惑なことをして きたかを考える必要があります。 |
9 | サイコパス・シリアルキラ | 性的欲求が殺人に繫がるとか、有名なやつだと「葬式があればあの人とまた 会えるから」という理由で身内を殺したり、普通の人ならあり得ない、 インパクトのある狂った動機を考える必要がありますね。 |
作り方2 「これは使える」と思った動機をアレンジする
正直、私が一番おすすめするやり方がこれですね
やはりどのようなことでも、上手いと思った作品を参考にするのが一番です!
なので犯行動機も、色んな作品を読んでみて自分が一番納得できたものを参考にしてアレンジするのが一番です。
では、私が過去作品でアレンジしたことのある「パターン6 衝動的犯行」を例にしてみますね。
例題:衝動的にコイツ死んでほしいと願ってしまった犯人の動機を考えてみよう
とあるヒット作で、こんな動機がありました。
- 双子の姉妹がいて、妹は内気な性格、姉は勝気な性格をしていて、姉はおとなしい妹をいつもあごで使っていました。
普段から主従関係にあったわけですね。 - ある日、勝気な姉はいたずらのつもりで首つりの真似事をしたんですけど、ミスって本当に死にかけます。
- 妹は助けるために姉の体を支えるんですが、子供だったこともあり、力が足りません。
それでも懸命に姉の体を支えて、首が吊った状態にならないよう踏みとどまります。
そんな妹に向かって、姉はこんな感じのことを言いました。
「しっかりしなさい、このグズ!!」 - その言葉を聞いた瞬間、妹は姉を支えていた腕の力が抜けていくのでした。
うーん、これは殺意があったわけではないけど、なんだか分かってしまうぽよね
ある意味で衝動的な殺意といいますか、この動機が私の中でものすごく納得したわけですよ
では、この動機をアレンジして、自分の作品に取り入れてみましょう。
アイデアをアレンジする場合、帰納法を使ってエピソードを作るのが定番でしょうね
帰納法って何ぽよ
小説に特化した言葉じゃないんですけど、小説でいうところの帰納法っていうのは、結論からさかのぼるようにエピソードを考えていくというものです。
論より証拠!
さっきの妹が姉を助けたくなくなって死なせてしまったという衝動的な犯行を、私は過去作品で実際に帰納法を使ってアレンジしたことがあるので、それを例に見てみましょう。
まず、帰納法では一番最初に結論が来ます。
【結論】
何者かに腹を刺されて命からがら逃げてきた同級生Aは、X君に助けを求めてきた。
X君は助けるために、救急車を呼ぼうとする。
そんなとき、同級生Aが言った。
「早く助けろ! あのとき俺が助けてやっただろうが!」
助けようとしたX君は、同級生Aにこんなことを言われて助ける気が失せ、同級生Aを死に至らしめてしまう。
- なぜ死んでしまえばいいと思ったのか。
⇒「あのとき俺が助けてやった」と恩着せがましく言われて、ムカついた。 - 恩着せがましいと感じたのはなぜか
⇒以前、ある同級生の財布が紛失する事件があり、状況的にX君が犯人にされそうになった。
それを助けたのが同級生Aだったが、そもそも最初にX君を犯人に仕向けたのも同級生Aだった。 - それだけだと同級生Aの死を願うほど悪いやつな感じもしないが、X君が同級生Aを嫌う原因はなにか。
⇒財布盗みの犯人をX君に仕立て上げてそれを助けた、この一連の出来事全部が、同級生Aが周りからの自分の印象を上げるためにやったことだと知ったから。 - 印象を上げるためにやった、具体的な手口はなにか。
⇒X君の父は犯罪者で、そのせいでX君は昔から何かと疑われやすい存在だった。
同級生Aは「こいつの親父は犯罪者だけど、X君は本当はいい奴なんだ。それなのにいつも疑われてしまって。親は親、X君はX君なのによ」と、しらじらしい美談を披露した。 - 父の犯した犯罪とは
⇒オレオレ詐欺の主犯格。 - なぜ同級生AはX君の父の犯罪を知っていたのか
⇒同級生AとX君は同じ中学出身。
同級生Aの祖母はオレオレ詐欺の被害者でもあり、そのことを理由にX君をいじめていた、いじめっ子の主犯格でもあった。
うーん、全部を書いちゃうと長くなりそうですね
この辺にしておきますが、帰納法を使ったアレンジ方法はだいたい理解できたかと思います
こんな感じで結論を元に、なぜ、なぜ、と掘り下げていって、読者が納得できる動機にまで仕上げていきましょう。
ちなみに本作、一時期カクヨムに投稿していましたが、動機について読者の評判もかなりよかったです。
アレンジするときは、元ネタとなる結論をちょっとズラしてみるといいですよ
どういうことぽよ
例えば今回の例だと、元ネタは「しっかりしなさい、このグズ!!」が決定打となりましたね。
私のアレンジでは「早く助けろ! あのとき俺が助けてやっただろうが!」です。
元ネタは「普段から馬鹿にされていた我慢の積み重ね」
アレンジでは「過去のいじめと恩着せがましさへの不満の積み重ね」
考える元になる「結論」をちょっとずらすだけで、アレンジだということすら気付かせないくらいのオリジナルなエピソードが生まれます。
私の書いたミステリーラノベ、BOOK☆WALKERにて販売中です。
また、以下の記事で、「これは使える」と私が思った動機の作品を紹介しています。
参考までに読んでみてください。
作り方3 困ったときのシリアルキラー
おもしろそうなネタを考えついたけど、動機がどうしても浮かばない
そんなときは、いっそのことシリアルキラーにしちゃうというのも手です
シリアルキラーってなにぽよ?
性的興奮とか殺したいから殺すっていう、殺人を楽しむタイプのヤバイやつのことです。
人気作品の分かりやすいキャラでいうと、
- ハンターハンターのヒソカ
⇒殺しも戦闘も大好き、ひゃっはー!(ゴトーを殺したんは許せん、わしゃ嫌いになったぞヒソカ) - ジョジョ第4部の吉良吉影
⇒女性のキレイな手を切り取って持ち歩く - デスノートの夜神ライト
新世界の神になるって動機とか、どう考えてもシリアルキラーでしょ
青年誌系のサスペンスも、このタイプの犯人は結構多いですね
普通は動機を考えるとき、殺人を犯すくらいに追い詰められたり憎しみに駆られたりする犯人の心境を読者に納得してもらえるように、エピソードを考える必要があります。
「普通、それくらいのことでこんなことしないだろ」って読者に思われないように、かなり気を使うんですよね。
だけどシリアルキラーの場合は、その辺はそこまで気を使う必要もありません。
確かにシリアルキラーなら、性的欲求とか人を殺すことが芸術だとか、そんなんでも納得できるぽよね
しかも、シリアルキラーって上手くやれば色々メリットもあります。
- インパクトが出しやすい
- サスペンスの醍醐味である、ハラハラドキドキを読者に与えやすい
- 大人向きで、なんか深い感じがするっていう印象を与えやすい
- 犯人のキャラが濃くなる傾向にあるので、キャラの人気も出やすい
いったんシリアルキラーにする最大のメリットとは!
せっかく面白いストーリーやネタが浮かんでいるのに、動機がなかなか浮かばない。
そんなときこそ、いったんシリアルキラーにしておきましょう。
アイデアが浮かばなくて悩んでいるときって、いくら考えてもまとまらなくて、ドツボにはまってしまうんですよね。
脳みそカッチカチぽよね
そこで、そんなに気を使わないでもインパクトがあれば割と何でもありなシリアルキラーを動機にしちゃうんです。
そうするとプロットはとりあえず出来上がるんで、心にゆとりが生まれます。
悩みが解決されれば、文章も乗ってきますね。
脳みそカッチカチからゆるゆるになってくるぽよ
そう、それこそが「いったんシリアルキラー」の最大のメリット
文章を書き進めることでストーリーの詳細も出来ていき、ふとしたときに「このシーン、動機に使えるな」って感じで、別の上手い動機が浮かんでくることがあります。
もし最後まで浮かばなかったとしても、とりあえずシリアルキラーという動機は用意しているので、焦る必要もありません。
とはいえ、シリアルキラーは何も考える必要がないかというと、そうではありません。
- 被害者から切り取った手を持ち歩いている、被害者を街中にオブジェのように飾るなど、インパクトのある犯行や趣向
- 幼児期に受けた虐待や、子供の頃に好きだったお姉さんの死んだ顔になぜか性的興奮を覚えたなど、シリアルキラーになったきっかけ・過去エピソード
- 自分の切った爪を何十年も捨てずに溜め込んでいるといった、シリアルキラーならではのキャラ設定
とりあえずシリアルキラーって設定しておいて、文章を書きながらアイデアを出していくでもいいでしょう。
いったん設定して心にゆとりを持つのが目的ぽよね
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まとめ
- ミステリーにおける犯行動機の種類
- 犯人の動機を最初から難しく考える必要はない
- 実際に犯行動機に繋がるエピソードを作ってみよう
作り方1 動機の種類を決めてから掘り下げる方法
作り方2 「これは使える」と思った動機をアレンジする
作り方3 困ったときのシリアルキラー
いったんシリアルキラーにする最大のメリットとは!
ミステリーの犯行動機の種類は、ざっと以下があるぽよ
- パターン1 復讐
- パターン2 職務、仕事だから
- パターン3 私利私欲
- パターン4 正当防衛
- パターン5 保身
- パターン6 衝動的犯行
- パターン7 大切な人を守る・救うため
- パターン8 世のため人のため
- パターン9 サイコパス・シリアルキラー
犯行動機はミステリー作品にとって、とても重要なものです
だけど、名作ミステリーでも動機の種類だけでいえば「復讐」とか「保身」とか、案外普通のものが多いぽよ
だから、いきなり何のとっかかりもなく動機を考えなきゃって力む必要はないわけですね。
それを踏まえて、
作り方の1つめは、動機の種類を決めてから掘り下げる方法ぽよ
犯行動機のパターンの中からどれを動機にするかを最初に決めておいて、そのパターンにあったエピソードを考えていくやり方ですね
作り方の2つめは、「これは使える」と思った動機をアレンジする方法ぽよ
いろんな作品を読んでいると、すごく説得力があって共感できる動機だったり考え方というのが見つかることってありますよね
その動機のエピソードを真似して、自分の作品に取り入れる方法です。
個人的に一番おすすめするやり方ですね。
作り方の3つめは、いったんシリアルキラーにする方法ぽよ
ストーリーやトリック、ネタなどが思いついているけど、読者に納得してもらえる動機のエピソードがどうしても思い浮かばない
そんなときに便利なのがシリアルキラー。
シリアルキラーはとにかくインパクトのある犯行と、ヤバいやつってことが伝わってくるエピソードが大事ですね。
納得の動機を考えるのはいったんやめて、インパクトとヤバいエピソードを考える方向に切り替えてみるとよいでしょう。
文章を書いていくうちに、納得してもらえるようないい動機が思いつくこともあります。
まずはドツボ状態を抜け出すために、困ったときのシリアルキラーです。
では、ご紹介した動機の作り方を試し、ミステリー作品を完結まで仕上げてみてください。
おつかれさまでした
私が作成した、埋めるだけで面白いミステリーが作れるテンプレートを以下の記事で紹介しています。
本記事と合わせて読んでみるのもよろしいかと!
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