この記事では、基本となる小説の書き方の正しい4ステップを、初心者にも分かりやすく徹底解説します。
- これから小説を書こうとしているけど、どうすればいいかわからない
- 小説を書きたいのに書けない
- 自己流で小説を書いているけど上手く書けているか不安
小説を書く手順は以下の4つ。
超基本的なことで小説を書くならまず覚えておかなければならないことでしょう。
- ストーリーを考える
- プロットに起こす
- 文章を埋める
- 推敲を繰り返す
この記事を読むことで小説の書き方の正しい手順と、それぞれの工程で何をすべきなのかが分かります。
そして作品を最後まで仕上げることができるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
1.ストーリーを考える
ネタを考えてみよう
小説というのは読者にストーリーを楽しんでもらうものなので、まずはストーリーを考えなければなりません。
言われなくても分かるぽよ
でも思いつかないぽよ
そういうこともありますよね
でも大丈夫です
ストーリーを生み出す際の考え方にはいくつかやり方やコツがあるのですが、一つの例でいうと「ネタから先に考える」というやり方があります。
ネタって何ぽよ
ネタ、つまり設定ですね
例えばこんな感じ
- 「片目を移植手術した少女が、眼の持ち主の見てきた過去の映像を見るようになった」
- 「妄想の中で携帯電話を思い浮かべていたら、突然その電話に着信があって」
このような、ストーリーにおける設定をまずは考えるのですね
設定だけでも面白そうぽよ
今回例をあげさせていただいたのは、私の憧れの小説家、乙一先生の「暗黒童話」と「君にしか聞こえない」です。
この設定というのは「もしも〇〇だったら」に当てはめて考えるとよいです。
日常生活の中にあるものでも、例えば
- 本を開いた瞬間にその本のストーリーに引きずり込まれたら
- DVDプレイヤーのリモコン持って異世界に転移したら、そのリモコンが異世界でのチートアイテムに変化
とかそういう設定をまずは考えるのですね。
部屋にいるのなら、周りを見渡して目についたもので「もしも〇〇だったら」にあてはめて考えてみてください。
家にいて思いつかないのなら、散歩をして景色を変えてみるのもおすすめですよ
何かストーリーにできそうな、いい設定が浮かんだら、まずはメモしていきましょう。
今の時代だとノートなどのアナログよりも、デジタルを私は強くオススメします。
今はコンテストなどでも手書きの原稿用紙はNGっていうのがほとんどですし、パソコンのほうが修正しやすさが段違いですので。
ストーリーを作ってみよう
では、これでいこうという設定が決まりましたら、ここからどのようにストーリーを作っていくかを解説します。
考えた設定をとっかかりにして、決めていかなくてはいけないものがあります。
それは5W1Hと呼ばれるものです。
- 登場人物 (Who だれが)
- 時代背景 (When いつ)
- 舞台 (Where どこで)
- 出来事や事件(What なにを)
- 経緯 (Why なぜ)
- オチ (How どのように)
上から考えていけばいいぽよね
いや、考える順番なんてないです
思いつきやすいやつから考えればいいですよ
主人公はこんな感じがいいな
この設定だとこんな出来事が起きるな
そんな感じで、とにかく自由に、発想を広げるだけでなく自分はこういう風にしたい、こういう人物を登場させたい。
といった願望なんかも織り交ぜて、どんどんアイデアを出していってください。
妄想も立派なアイデアの元になります
恋愛小説など、こんな恋がしたかったという妄想を膨らませたりですね
2.プロットに起こす
プロットってなにぽよ
ストーリー全体の流れや展開などを大まかな文章で書いたもので、いわば小説や漫画を書くための設計書です
どうやって書くぽよ
では、さっきのストーリーを考える工程で出てきた「リモコンを持って異世界転移」というネタを例にしてみましょう
まず、ストーリーを考えながら、メモを取っていきます。
あくまでも例なので、さらっと読んでくださいね。
- 転生したら、現代人である主人公の服装などで人々から不審がられる
- いきなり兵士たちに連行される
- 連行されてる最中に、城に強力な魔物が襲ってくる
- もっていたリモコンを思わず魔物に向けて一時停止ボタンを押したら、魔物の動きが止まる
- ものすごい魔法が使えるってことで、主人公が英雄扱いを受ける
- 国の最強メンバーのパーティーに組み入れられて、魔王退治の旅をする羽目になる
- パーティーにいる美少女を助けることで、その美少女に好意を持たれる
(どういう風に助けるかは、一旦保留) - 主人公の持っているリモコンを奪おうという輩との紛争が勃発
(細かい部分は一旦保留)
一旦保留にしている部分も、後からしっかり埋めていきましょう。
あらすじっぽくなってきたぽよ
最初は設定やアイデアだけだったメモが繋がって、徐々にストーリーの形になっていくのですね
メモの書き方ですが、まずはストーリーの出来事が時系列になってなくてもいいです。
とにかくアイデアを絞り出して、箇条書きでいいのでどんどん書いていきます。
一通りアイデアを絞り出したら、メモした内容をもとに、起きる出来事を時系列に並べ替えたり、必要な出来事などを間に付け足したりします。
そして、ストーリーの最初から最後までがつながるようにしていきましょう。
また、出てくる登場人物を一覧にして、名前や性格なんかのキャラ設定も足していきましょう。
そうすると、メモの内容が一つのストーリーのあらすじとして出来上がっていますね。
この状態のメモ書きを「プロット」といいます。
なお、プロットは小説を書きながら、後から修正をしても全然問題ありません。
このプロットを元にして小説を書いていくわけですね
3.文章を埋める
プロットまで作ったらいよいよ文章を書いていきますよ
さっそく書くぽよ
書けましたか~!!
ぜんぜん進まないぽよ
ですよね
さあ、パソコンを前にして、作ったプロットの最初のシーンを思い浮かべながら最初の一行をいざ書くぞ!
そう思ってすぐに書きだせるなら、それにこしたことはありません。
ですが、そうしようとした瞬間、だいたいは手が止まります。
特にまだ小説を書いたことのない人が、いきなり文章を書こうと思ってもなかなか書けないものです。
1行書くのにも一苦労ですよね。
くやしいぽよ
その原因は、上手く書こうとしすぎるから!!
書けない場合のほとんどは、最初から綺麗にまとまった文章、インパクトのある書き出しを書こうとするのが原因です。
おそらく1行も書けずに困っている、という方のほとんどが、何文字か書いては消して、2、3行書いてみては振り返ってまた消して
なんか違う……ぽよ
こうじゃないぽよ……
と書き直しているのがほとんどです。
まったく1文字も書かずにフリーズしているということはないでしょう。
プロットが出来上がっているということは、すでにストーリーはある程度できていますね。
ということは、
どんなシーンを書けばいいの?
どんな始まり方にすればいいの?
ということではないですよね。
つまり、ただただ文章の1行目あたりで完璧を求めて書き直し続けているわけです。
小説の書き方としては、これがまず間違いだと言っておきます。
文章の出だしがダメダメでも、途中の文章が雑でも稚拙でも構いません。
振りかえったり書き直すということをせずに、無理やりにでも書き進めていってください。
3行から4行まで書き進めると、そこから徐々に手がスムーズに動き始めます。
そのまま書き続けると、どんどん文章を書くスピードが加速していきます。
なので1行から3行あたりで戻って書き直しを繰り返していると、いつまでたっても文章の波に乗れません。
だから書き始めたらなるべく見直すことなどせず、前へ前へ進んでください。
もし、どうしても1文字も書けない、1行目から先に進めないというのであれば、まずは自分の好きな小説を2ページくらい模写することをお勧めします。
私もこれから小説を書こうっていうときは、必ず2ページほど、乙一先生の小説を模写してから書き始めます。
模写なので手に迷いもなく、徐々に手の動きも滑らかになって、いざ自分の小説を始めるときに書き出しやすくなります。
要するにウォーミングアップをするわけですね。
そして一区切り、一節ほど書き終えたら、ここでようやく自分の書いた文章を振り返ってみてください。
言われたとおりにしたらヒドイ文章になったぽよ!!
こんなもの誰にも見せられないぽよ!!
いやいや
それでいいのです
どーしてくれるぽよ~!!
責任とるぽよ~!!
大丈夫です!!
次の工程があるから、この段階では、なるべく悩まずに書き進めましょう
4.推敲を繰り返す
小説を書く手順は文章を書き終えれば完成ではありません。
必ず推敲という作業が必要です。
「すいこう」って何ぽよ?
なんだか難しそうな言葉ぽよ
推敲とは、文章を振り返って修正していく作業ですね
つまりこの修正するという、必ずやる必要のある工程が控えているので、3の文章を書く工程では文章のクオリティより文字を埋めることを優先するのですね。
綺麗な文章は推敲によって作られるものです。
文章さえ埋まれば、心に余裕を持って推敲を行うことができます。
この推敲は何回行えばいいと決まっているわけではないですが、少なくとも1回や2回では少なすぎます。
自分が納得するまで、が正解なのですが、私は最後まで書いた文章を少なくとも10回くらいは繰り返し推敲しています。
作家デビューを果たした知人も推敲回数は同じくらいと言っていました。
ちなみに、お世話になった某有名作家さんは
とか言ってましたね。
絶対ウソぽよ
私もちょっと思いました
でも推敲は楽しいですよ!
自分が作ったストーリーを楽しめる時間ですからね
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まとめ
今回は小説の書き方、手順、進めるうえでのコツについて解説しました。
小説を書くには
- 1.ストーリーを考える
- 2.プロットに起こす
- 3.文章を埋める
- 4.推敲を繰り返す
という4つの工程で作るものです。
ストーリーの一つの作り方として「もしも〇〇だったら」に当てはめて設定を考える方法があります。
設定をとっかかりにしてストーリーを掘り下げていき、プロットとして仕上げましょう。
文章を書く第一段階は上手く書くより、どんどん先へ進めてとにかく文章を埋めていきましょう。
最後に文章を繰り返し推敲しましょう。
これらの工程を一つ一つきっちり行うことで、一つの小説を最後まで作って見てください。
お疲れさまでした
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