今回は『推敲』のやり方に悩む初心者、小説家志望者向けの、推敲のコツについて解説します。
- 推敲がうまくできない
- どのように推敲すればいいか、わからない
- 推敲のコツが知りたい
こういった悩みや疑問をお持ちの方も多いかと思います。
この記事を読むことで、推敲のコツがわかります。
そして思いどおりに推敲し、小説を読みやすくて綺麗な文章で仕上げることができるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
推敲に必要なのは、たった1つの技術
推敲をするうえで、本当に必要な技術はたった1つ!
それは「他人の目で見て修正する」ことぽよね
ですが、それがわかっていても実はとても難しくて、感覚だけではなかなか出来るものではありません。
なので「他人の目で見て修正する」ための4つのコツを、これから解説していくわけですね。
ちなみに「他人の目で見て修正する」は、以下の記事でたっぷり解説してるぽよ
「推敲とは何なのか」「推敲は何回やれば?」といったことも解説していますので、あわせて読むことをオススメです
誰でも簡単に推敲ができるようになる、4つのコツ
コツ1 しばらく時間を空ける
コツの1つめは文章を書き上げたあと、「しばらく時間を空けてから推敲をしてみる」ことです。
結局やるのは自分ぽよ
時間を空けたからって、何も変わらないぽよ
いいえ、まるで別人のように変わります
文章を書き終えたばかりのときは一種の興奮状態になっています。
やりきった、面白いものがかけたという満足感で満たされているでしょう。
そんな状態で推敲をしても、文章やストーリーのダメな点に気づきづらいです。
なんせ、自分の作品が素晴らしいものに仕上がっていると思い込んでいるのですから。
それに文章を書いているときは主観で考えている状態です。
主観的、つまり主人公の気持ちになって、ストーリーを想像しながら書いているわけですね。
なので、書き終えたばかりのときは主観のかたまりになっているわけです
ですが推敲は、先ほど説明した通り「他人の目で見て修正する」ことが絶対条件です。
「他人の目で見る」というのは、つまり客観的な視点です。
時間を置いたら客観的に見れるようになるぽよ?
そういうことです
完成した時はテンションマックスになっているので、時間をかけて頭を冷やすのです
長編を書き上げたあとは、一週間くらい寝かせておいてみましょう。
時間が経つにつれて主観の状態が和らいでいき、客観的に物が見れるようになっていきます。
そんなに待ってられないぽよ!
仕方ないですね
では完成後、すぐに推敲をしてみてもいいです
ただし、推敲が終った状態の文章でもいいので、一週間後にもう一度読み返してみてください。
おそらく、
なんでこんな変な文章を見逃していたんだろう!
絶対にこんな文章じゃ伝わらないよ!
ってなると思います。
ですが!
物語を完成させたすぐあとに推敲して、一週間後にもう一度読み返しても文章の粗が一つも見つからない。
もしもそんな方がいるのでしたら、主観から客観へと脳を瞬時に切り替えることができるプロレベルの推敲の達人と言えるかもですね。
小説の推敲は時間を置きましょう、という教えは色んな著書やブログなどで言われています。
でも、主観から客観へと脳を瞬時に切り替えるスキルを持つことが理想です。
最初のうちは一週間くらい寝かせてみてください。
慣れてくるにつれて、二日、一日、数時間、と徐々に寝かせる時間を縮めていってみましょう。
そして、主観と客観の瞬間切り替え能力が備わったなら!!
その頃には推敲マスターぽよね
コツ2 「黙読」と「音読」を繰り返す
「黙読」と「音読」で何か変わるのかぽよ
聞かせる相手がいないなら、どっちでもいいぽよ
じつはそうじゃないんですよね
「黙読」は文章を目でじっくり追っていくので、細かい間違いに気づきやすいです。
しかしじっくり見ているので、文章のリズムの悪さに気づけないのですね。
それに視野も狭くなっているので、文章上のミスに気づきにくいです。
一方、「音読」をすることで、歯切れの悪い部分はすぐに気づけます。
句読点が多すぎるのかもしれませんし、一行が長すぎるということもありえますね。
日本語として成り立っていないといったミスにも気付きやすくなりますし、くどい言い回しも、はっきりと自覚できちゃいます。
ただ、広い視野になっているので、タイプミスには気付きづらかったりします。
なので、まずは音読で文章のミスを見つけて修正し、黙読で細かいミスを修正していくのです。
サラッとまとめると、
【メリット】
- 細かいミスに気づきやすい
【デメリット】
- 文章のリズムの悪さや文章上のミスに気づきにくい
【メリット】
- リズムの悪さや文章上のミスに気づきやすい
【デメリット】
- 細かいミスに気づきにくい
黙読と音読のメリットとデメリットが真逆ぽよ!
そうなんです!
だから、黙読と音読を繰り返すのですよ!
コツ3 「修正後はまったく違う文章」と心得よ
「修正後はまったく違う文章」ってどういうことぽよ
そのまんま字のごとく、修正したら別の文章になってますよってことです
そんなの、わかってるぽよ
ですが、意識していないと修正後に見直すということを、忘れがちになるんですよね
推敲で変な文章を見つけたとします。
言葉を挿入したり削除したり、移動、変換。
そういった修正を行いますよね。
そんなとき、もしも「修正後はまったく違う文章」ということを意識しないと!
もうそこは修正済みだっていう安心感から、修正箇所を見返さずに次の行へと推敲を進めちゃうわけです。
修正したら前後の文章の脈絡がなくなっていて、前後の文章も含めて修正しないといけなくなる可能性だってあります。
なので、修正したら修正しっぱなしではなく、修正した個所やその前後の文章も含めてもう一度読み返しましょう。
特に文章の挿入は要注意ですよ!
もともとはすっきり読みやすい文章だったのが、一文を間に挟んだだけで、ガラッと変わったりします。
くどい文章になっていて、伝えたかったことがまったく伝わらない文章になってしまうことだってあるのですよ。
なので「修正後はまったく違う文章」になっている、という意識を持つのです。
コツ4 ツールを活用する
今はデジタルの時代です!
ツールを大いに活用しましょう
推敲が楽になるなら、使いまくりたいぽよね
例えば誰でもすぐに思いつくものだと、Wordですよね。
Wordは「スペルチェック」の機能があるので、誤字脱字のようなミスがすぐに見つけられます。
また、文章読み上げソフトに読んでもらうのが、とても効果的!
文章読み上げソフトは無料のもので充分でしょう。
ツールの活用方法に関しては誤字脱字のチェックだけじゃなく、他にも様々!
無料で使える推敲ツールと、推敲する際に注意すべきチェック項目については、以下の記事でまとめていますので、合わせて読むことをオススメです。
まとめ
- 推敲に必要なのは、たった1つの技術
- 誰でも簡単に推敲ができるようになる、4つのコツ
『コツ1 しばらく時間を空ける』
『コツ2 「黙読」と「音読」を繰り返す』
『コツ3 「修正後はまったく違う文章」と心得よ』
『コツ4 ツールを活用する』
推敲に必要なのは「他人の目で見て直す」ことぽよ
しかし「他人の目で見て直す」はまさに奥義!
実際にやってみると、とても難しい技術です。
でもご安心を。
「他人の目で見て直す」ためのコツがあります。
- コツ1 しばらく時間を空ける
小説が完成したばかりの時は、テンション高いぽよ
ほぼ主観の脳になっているので、時間を置いて客観視できるように脳を冷ましましょう
- コツ2 「黙読」と「音読」を繰り返す
黙読は細かいミスに気づきやすいけど、リズムの悪さには気付きにくいぽよ
音読はその真逆で、リズムの悪さには気付きやすいけど、細かいミスは気づきにくいです
- コツ3 「修正後はまったく違う文章」と心得よ
言葉のとおり、修正後は違う文章になってるぽよ
なので修正したら修正箇所とその前後をちゃんと読み返しましょう
- コツ4 ツールを活用する
今はデジタルの時代ぽよ
便利なアプリがたくさんぽよ
時代の波に乗り遅れるな!!
(↑おっさんの古い表現)
では、推敲の唯一の奥義である「他人の目で見て直す」ための4つのコツを駆使して、自然に綺麗な文章へと推敲できる能力を身に付けていってください。
おつかれさまでした
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