この記事では人気の出やすい異世界系ラノベの「第一章」で使えるストーリー構成テンプレートをお届けします。
- 異世界系ラノベが書きたい
- 異世界系ラノベのお約束など、書き方のコツが知りたい
- ウケがいい異世界系ラノベを書きたい
なお、今回のテンプレートは以下のような作品を書きたい方を対象としています。
『チート能力を手に入れた「男」の主人公が、能力を上手く利用して戦い、活躍する話』

なんで男ぽよ?

単純に、異世界チート系の主人公は圧倒的に男が多いからです

異世界で英雄扱いを受けたりチート能力で無双したり、男が持っている願望が強く反映されているのが異世界系ですからね
異世界系ストーリーテンプレートとは?

ストーリー作りにはオリジナリティが必要とよく言われますし、そう考えているクリエイターは多いでしょう。
もちろん大事ですがオリジナリティ以前に、そもそも王道やテンプレと言われているストーリー構成をしっかり理解できていますでしょうか。
多くの読者の心を掴む構成こそ、王道やテンプレと呼ばれているのですね。
そのことを押さえておかないと、オリジナリティの出し方をはき違えてしまうことになりかねません。

間違ったオリジナリティの出し方ってどんなものぽよ?

ズバリ、読者のニーズに応えていない作品を指します
それについては、この記事で語っていますので参考まで。
これからお届けするテンプレートは、同一のテーマを持った異世界系ラノベの人気作品を紐解いて共通点などを洗い出し、起承転結の型にはまるよう整えたものです。
必ずしもこのテンプレートが異世界系の全ての型と一致するわけではありませんが、多くの読者を虜にしてきた作品が活用しているストーリー構成なのです。
もちろん、そこからオリジナリティを見出して、テンプレートの一部または大部分を変化させるのも自由です。

あなたの作品を面白いものにする手助けとなれば幸いです
異世界系ストーリー・3種類の構成

チート能力で活躍する異世界系の作品の多くは、大きく以下の3種類のテンプレで構成されています。
- 「第一章」テンプレ:チート能力で事件を解決し、今後の活躍の方向性を示すテンプレ
- 「第二章以降のエピソード」テンプレ:チート能力で事件を解決する一章(一話)完結エピソードのテンプレ
- 「壮大スケール」テンプレ:国同士や種族間の争いの中で活躍するテンプレ
ちょっと例を示しますね。
【第一章】
現実世界で死んでしまった主人公、チート能力を手に入れて異世界へ。
チート能力の凄さを体感したり、初見の人間たちに驚かれたりしつつ、1つの事件を危なげなく解決。
【第二章】
モンスターに苦しめられている村を救うため、強い冒険者を探している美少女。
誰も相手にしてくれない中、快く引き受けてモンスターを討伐し、解決する主人公。
【第三章】
外交のために、とある国へ行かなければならない姫様。その護衛を頼まれた主人公。
道中、姫を狙った敵国の刺客を相手に、主人公が規格外の強さを見せつけて軽くあしらう。
姫が主人公を気に入り、その父親である国王に認められる。
【第四章】
無意味な戦争を仕掛けてきた帝国軍。
困惑するも帝国軍の攻撃を凌ぐ国王軍。
しかし帝国を操っている謎の組織の影が……。
いったい何を企んでいるのか。
そして主人公と仲間たちは、国同士の争いに巻き込まれていく。

なんとなく、あるある展開ぽよね

ですね
そして、上記には3種類のテンプレが含まれています
上記の第一章はもちろん『1「第一章」』テンプレです。
第二章と第三章が『2「第二章以降のエピソード」』テンプレです。
第四章が『3「壮大スケール」』テンプレです。

今回はまずテンプレ第一弾、『1「第一章」』のテンプレをお届けぽよね
「第一章」テンプレをお届け


では、多くの異世界系作品で活用されている「チート能力で大活躍」なストーリーの「第一章」テンプレをお届けします
「第一章」テンプレート
# | 工程 | ストーリー展開 | チェック内容 |
---|---|---|---|
1 | 起 | チート能力を手に入れる。手に入れてる[必須] | 能力にオリジナリティ要素はあるか |
2 | 読者をわくわくさせる能力になっているか | ||
3 | 承① | チート能力を試しに使ってみる | ちゃんとチート能力になっているか |
4 | 能力のチートさが理解しやすい試し方になっているか | ||
5 | 承② | 相棒と出会う | 王族などの権力者と接点のある人物であるか |
6 | 主人公の親友、よき理解者になれているか | ||
7 | 承③ | オラついた適度な強さの不良キャラを軽くあしらう | 不良キャラはオラついた態度、イラっとする言動が取れているか |
8 | 軽くあしらわれた後、スカッとできるか | ||
9 | 周りからの賞賛やヒロインからの尊敬を高めるエピソードになっているか | ||
10 | 承④ | ギルドや魔法学校でやらかしレベルの結果を叩きだす | 周りを驚かせる結果が一目でわかる仕掛けになっているか |
11 | 主人公の出した結果がどれだけすごいことかを、その世界の対比で表現できているか | ||
12 | 承⑤ | 可哀そうな美少女(メインヒロインでないこともある)を助ける[ほぼ必須] | 助けてあげたいと思えるかわいそうな境遇、エピソードがあるか |
13 | 助けてあげた主人公のやさしさに触れて、キュンとくるシーンがあるか | ||
14 | 転 | 中ボスをチート能力で危なげなく倒してしまう | 中ボスがどれほどの実力者なのかがわかるエピソードや設定があるか |
15 | 中ボスなりの攻撃や経験、知恵を見せているか | ||
16 | 結① | 周りからの称賛を得て、敬われる存在となる[必須] | ヒロインの主人公に対する思いが深まるシーン、セリフが書けているか |
17 | 周りからの称賛を得る仕掛けがきっちり作られているか | ||
18 | 結② | 今後、主人公がどのような活躍をするかを示す | 第二章以降の主人公の活躍、または何かが起こる予感などを掻き立てる終わり方になっているか |
19 | 第二章以降が作品のテーマからブレていないか |

こうやって並べると、なんとなくテンプレだって分かるぽよね

そうでしょう
ちなみに、このテンプレでは「起」と「結①」だけが固定です

そして、「承①」から「転」は自分の書きたいストーリーに合わせて順番を変えてもいいし、無理に詰め込まなくてもいいやつもあります

どういうことぽよ?
このテンプレは順番通りにやれ、という項目を並べているのではなく、ストーリーに盛り込みましょうっていう項目を並べた表です。
なので、
「承⑤:異世界で可哀そうな美少女を助ける」エピソードの中で
「承①:チート能力を試しに使ってみる」というパターンもあるでしょう。
「承④:ギルドや魔法学校でやらかしレベルの結果を叩きだす」については、
ストーリー的にそんな場面を作るのが難しかったり、流れが不自然になるなら別になくてもいいってやつです。
「第一章」テンプレ使用例が分かりやすい作品5選

テンプレ項目とチェック項目について細かく説明する前に、「第一章」テンプレが分かりやすく使われている作品をご紹介します

意識しながら読んだら、テンプレがどんなものか理解しやすくなるぽよね
テンプレ使うなら、どれか読んでみることをおススメぽよ
異世界は幸せに満ち溢れている

kindle
『使われている「第一章」テンプレのストーリー展開』
起:チート能力を手に入れる。手に入れてる[必須]
承①:チート能力を試しに使ってみる
承②:相棒と出会う
承③:オラついた適度な強さの不良キャラを軽くあしらう
承④:ギルドや魔法学校でやらかしレベルの結果を叩きだす
承⑤:可哀そうな美少女を助ける[ほぼ必須]
転:中ボスをチート能力で危なげなく倒してしまう
結①:周りからの称賛を得て、敬われる存在となる[必須]
結②:今後、主人公がどのような活躍をするかを示す
賢者の孫

kindle
『使われている「第一章」テンプレのストーリー展開』
起:チート能力を手に入れる。手に入れてる[必須]
承①:チート能力を試しに使ってみる
承②:相棒と出会う
承③:オラついた適度な強さの不良キャラを軽くあしらう
承④:ギルドや魔法学校でやらかしレベルの結果を叩きだす
承⑤:可哀そうな美少女を助ける[ほぼ必須]
転:中ボスをチート能力で危なげなく倒してしまう
結①:周りからの称賛を得て、敬われる存在となる[必須]
結②:今後、主人公がどのような活躍をするかを示す
攻略本を駆使する最強の魔法使い

kindle

『使われている「第一章」テンプレのストーリー展開』
起:チート能力を手に入れる。手に入れてる[必須]
承①:チート能力を試しに使ってみる
承③:オラついた適度な強さの不良キャラを軽くあしらう
承⑤:可哀そうな美少女を助ける[ほぼ必須]
結①:周りからの称賛を得て、敬われる存在となる[必須]
農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。

kindle

『使われている「第一章」テンプレのストーリー展開』
起:チート能力を手に入れる。手に入れてる[必須]
承①:チート能力を試しに使ってみる
承⑤:可哀そうな美少女を助ける[ほぼ必須]
転:中ボスをチート能力で危なげなく倒してしまう
結①:周りからの称賛を得て、敬われる存在となる[必須]
結②:今後、主人公がどのような活躍をするかを示す
公女殿下の家庭教師

kindle

『使われている「第一章」テンプレのストーリー展開』
起:チート能力を手に入れる。手に入れてる[必須]
承①:チート能力を試しに使ってみる
承⑤:可哀そうな美少女を助ける[ほぼ必須]
結①:周りからの称賛を得て、敬われる存在となる[必須]
結②:今後、主人公がどのような活躍をするかを示す
BOOK☆WALKERの読み放題サブスクやkindleのKindle Unlimitedなら、紹介したラノベがいくつか読み放題に含まれていますね。
たくさんラノベを読む方は、かなりお得ですよ。
「第一章」テンプレの各項目について徹底解説

「起」チート能力を手に入れる。手に入れてる[必須]


異世界を舞台にチート能力で活躍するストーリーテンプレなので、当然ながらチート能力を手に入れます

よく見るのは、神様から能力をもらって転生するパターンぽよね

ですね
チート能力は異世界転生、転移系でよくみられるパターンです
もともと異世界の住人で特別な才能を持った人間が、チート能力を手に入れるというパターンも存在しますね。

異世界に転生、転移した方法とかチート能力の手に入れ方は、異世界系のラノベではあんまり重要じゃないぽよね
そのとおりです。
「え? またこのパターン?」
てな声を出してしまうくらい、もうそこはテンプレでOKな部分です。
チェック1:能力にオリジナリティ要素はあるか

異世界系の場合はまず、チート能力をどうするか、ここにオリジナリティが出せる余地がありますね
- 捕食スキルであらゆる能力を取り込み、体内で合成できる
- 単純に500年修行して、ただただ最強
- 栽培スキルでどんなものでも複製可能
- 仲間にしたスライムが見たものや学んだことを共有できる
- 転移したゲーム内のバグを利用して強くなったりダンジョン攻略したり

ドラクエやFF、モンハンでどんなバグがあればチートになるか、そのバグはどのようなスキルなら実現できるか、で考えるとアイデアが出やすそうですね

確かにどの能力もFFのラーニングや薬師、モンハンのアイテム調合にバグがあった場合の発想だったり、アイテム無限増殖とか一気にレベル99の裏技を実現してるスキルぽよね
チェック2:読者をわくわくさせる能力になっているか

能力を使った最初のうちは、なんか微妙だなーと思わせておいて、後からチートに気づくパターンが多いですね

チートに気づいたときのわくわく感が大事ぽよね

スライムを仲間にする能力、個人的にかなり魅力的でした

スライムが可愛く話しかけてくるし、たくさんのスライムを操るのも爽快感があるぽよ
なんでも増やせる栽培スキルも、いろんなことができそうで夢が膨らみます。
単純に強いってだけでも「強くてニューゲーム」的なわくわくがありますね。
一般庶民がチートを目の当たりにしたときの反応を早く見てみたいって思わされます。
自分の考えたチート能力に、そういったわくわく要素があるかをチェックしましょう。
「承①」チート能力を試しに使ってみる


チート能力を手に入れたら、まず手始めにモンスターとのバトルや生活の中で使ってみるというシーンが必要ですね

ゲームでも、新しい魔法を覚えたら早く試したくなるぽよ
チェック1:ちゃんとチート能力になっているか

チート能力なんだから、ちゃんとチートになってなきゃ話になりません

どういう能力を作ればいいぽよ?

オーソドックスなやつだと、めちゃくちゃ強そうなドラゴンを瞬殺できるほどの能力ってやつですね

他にも単純な強さだけじゃなく、能力の万能感があるとよいです

転スラの捕食スキルは、なんでも治せる薬を体内で調合して吐き出してたぽよ

そうそう、そういうやつです
チェック2:能力のチートさが理解しやすい試し方になっているか

ドラゴンが襲ってきて瞬殺できたら、誰がどう見てもチートぽよね

逆にスライムやゴブリンを1匹倒したってだけじゃ、チート能力が読者にもストーリーの中の住人にもいまいち伝わりません

また、主人公本人はチートを実感できなかったけど、実は周りの人間からしたら驚くべきことをやっていたってパターンも、チートの凄さをうまく表現できていい展開ですね

ちょっと何言ってるかわからないぽよ
例えば、水属性と火属性を同時に使ったとします。
本人からしたら「一応、魔法が使えたな」くらいに思っていたけど、実はその世界では一人につき一つの属性しか使えないのが普通だったとしたら。

主人公ぱねえってなるぽよね
しかも思いつきでポンポン別の属性魔法を使いこなしていったら、周りはさらに驚くわけです。
単純な破壊力だけでなく、世界設定の制限を設けておき、その制限を逸脱した規格外なことを主人公にさせることで、チートさを表現できるわけですよ。
「承②」相棒と出会う

異世界で最初に親切にしてくれる男キャラをイメージすると分かりやすいかなと

気さくに話しかけてくるお兄ちゃんキャラぽよね
チェック1:主人公の親友、よき理解者になれているか

異世界に転生、転移したばかりのころは、その世界の常識がわからない設定だったりもしますね
それに、友達も知り合いもいない状態です

だから色々と面倒を見てくれて親友になってくれる良いやつ登場ぽよね
- 主人公のスキルのすごさを主人公本人に説明して分からせてくれる
- 世界の常識を教えてくれたりギルドへ案内してくれたり、いろいろと世話を焼いてくれる
- どんなに強さに差があろうと、同じ目線、ため口で会話できる仲になれる
- 主人公の強さを妬まず、むしろ「すごいやつ」ってことを周りにも自慢してくれる
- ヒロインとの仲を冷やかしてくれる

良いやつぽよ
心の友ぽよね

転生だろうと、もともと異世界の住人だろうと、親友と呼べる相方の存在は大きいですよね
チェック2:相棒は王族などの権力者と接点のある人物であるか

まあ、これは必須ではないんですけど、相棒キャラが国のトップや権力者とのパイプ役になれる立場だと、話が進みやすくなります

なんでぽよ?
異世界系の作品だと、やはり国王や公爵といった権力者に認められたり、国同士の壮大な争いに巻き込まれたりしますよね。
せっかくの異世界なので狭い範囲で活動する話が続くより、スケールを大きくしたいものです。
そんなとき、相棒が権力者と接点を持っていれば、主人公を権力者に紹介しやすいです。
必然的に話の幅が広げやすくなるのです。
「承③」オラついた適度な強さの不良キャラを軽くあしらう


ベタすぎる展開ぽよね

それだけオラついた不良キャラが重宝されてきたってことですよ
チェック1:不良キャラはオラついた態度、イラっとする言動が取れているか

女の子に絡んで、めちゃくちゃ周りに迷惑かけまくりましょう!
止めに入った主人公に、恥ずかしげもなく自分の腕っぷしを自慢しましょう!

「いいじゃねえか、ちょっと付き合えよ姉ちゃん」とか言わせるぽよね

「なんだてめえ、いい恰好してんじゃねえぞ! 俺はCランクの冒険者だぜ」とか、ベタを気にせず、しっかりオラオラさせましょう
チェック2:軽くあしらわれた後、スカッとできるか

オラオラしてて下品で迷惑かけまくり、最低ってことが自分で客観的に見れていない方々を懲らしめたら、スカッとしますよね

「ざまぁ」展開ぽよね

ちゃんと「ざまぁ」って思える懲らしめ方ができているか、チェックしましょう
チェック3:周りからの賞賛やヒロインからの尊敬を高めるエピソードになっているか

せっかくオラついた不良たちを懲らしめたんだから、周りの民たちに褒められたり美少女に感謝されたりしたいですよね
武器屋のおっさん「やるなあ、兄ちゃん」
八百屋のおばちゃん「やるねえ、あんた。これ、あたしのおごりだ、持っていきな」
旅の剣士「強いな、君。一度お手合わせ願いたいものだ」
美少女「助けてくれてありがとうございます……ぽっ」

テンプレ中のテンプレぽよ

オラついた不良キャラは、主人公を立てるために存在しているのです
「承④」ギルドや魔法学校でやらかしレベルの結果を叩きだす


これは正直、あってもなくてもいい項目ですが、周りを驚かせて主人公の能力の高さが知れ渡る気持ちいいイベントでもあります
なので、やるのなら「気持ちいい」が得られるイベントになることを意識してやりましょう。
チェック1:周りを驚かせる結果が一目でわかる仕掛けになっているか

ギルドでは職業適性や魔法の適正を図る装置があったり、魔法学校では試験や模擬試合などがありますね

そこで規格外の結果をだしたら、周りの人たちを驚かせられるぽよね
もう先の展開が分かり切っていますが、だからこそワクワクさせられます。
このように、他の人物と比べて主人公がどれだけ規格外なのかがわかり、周りが驚いてしまう分かりやすい仕掛けを用意しましょう。
チェック2:主人公の出した結果がどれだけすごいことかを、その世界の対比で表現できているか

他の人物と比べて主人公がどれだけ規格外なのかを示すために、普通の人間ならどこまでのレベルなのかを、しっかり設定として作り込みましょう
例えば魔力を数値で表せられる装置があったとして、主人公が1万だったとします。

普通の人間は100だと驚きそうぽよね

そうですね
しかし単純数値だと、まだ弱いかもしれません
異世界の最強の魔術師でも2,000だとか、1万もあれば魔王すらソロで倒せてしまうなど、具体的な事例も用意するとよいです。
フリーザの戦闘力53万も、あれだけ苦労して倒したベジータが1万8千だったという事例があるからこその絶望感ですね。
「承⑤」可哀そうな美少女を助ける[ほぼ必須]


異世界系に限らず、男をターゲットとした作品でヒロインがいないなんて、まずあり得ません

カイジはどうなのかぽよ

屁理屈を言うなかれ!!
ヒロイン必須!!
で、[ほぼ必須]としたのは、「可哀そうな」の部分が必ずしもそうではない作品も存在しているからです。
ただ、大小関わらず可哀そうな部分があると、男としても助けてあげたいし、ヒロインからの信頼や好意を得る強力な動機付けになるのですね。
バトル系でもラブコメでも、大嫌いから大好きへと変化し始める瞬間は、主人公がヒロインの悩みを解消してあげたときと相場が決まっています。
チェック1:助けてあげたいと思えるかわいそうな境遇、エピソードがあるか

色々と例を見てみましょう
- 奴隷として自由を奪われている
- 父親が死にそう。誰か助けて!
- 圧倒的な才能のなさに悩んでいる
- モンスターに襲われて絶体絶命
- オラついた不良たちに絡まれて困っている

助けてあげたいでしょう、男なら誰もが妄想してきたパターンの数々でしょう!!

最後の不良に絡まれるのは、あまりにもベタすぎてもはやネタぽよ

いや、この手法も未だに親しまれて使われている伝統芸能ですよ
「承③:オラついた適度な強さの不良キャラを軽くあしらう」とセットにしてヒロインとの出会いを作るのも、全然ありなのです
(例:賢者の孫)
チェック2:助けてあげた主人公のやさしさに触れて、キュンとくるシーンがあるか

主人公は格好よくヒロインを助けた後、こんなんされたら惚れてまうやろっていうくらいのやさしさを見せます

表面上は冷たい態度をとっていた場合でも、疲れて眠ったヒロインに優しく自分のジャケットをかけてあげたりですね

たらし野郎ぽよね

助けてくれた上にやさしい

ヒロインが主人公にキュンとくるのに充分な説得力を持たせましょう
「転」中ボスをチート能力で危なげなく倒してしまう


中ボスを倒して、分かりやすく第一章を締めるのに便利なテンプレパターンです
例を見てみましょう。
- とある魔術師が実験で生み出した魔獣を倒す
- 災害クラスのモンスターを撃破
- 民を苦しめていた超大型モンスターを撃破
- 国を滅ぼそうと企んでいた魔王腹心の部下を撃破

まさにRPGの中ボスイベントぽよ

中ボスがいるってことはラスボスもいるわけで、第二章以降に話を広げやすい展開にもっていくこともできますね
チェック1:中ボスがどれほどの実力者なのかがわかるエピソードや設定があるか

B、Cランクの冒険者をなぎ倒したり、Bランクのモンスターすら怯えて逃げ出すなどなど、やり方は色々ありますね

そんなやつを倒したら、夜が明けるころには町中が主人公の噂をしてるぽよね

これは倒した後に実は強いやつでしたパターンでもいけます

危なげなく倒したけど、そんなに強いやつじゃなかったんだろうな

いや、おかしいだろ! あいつはSランクだぞ!
ソロで立ち向かえるのは〇〇様くらいのもんだ!
どんだけ強いんだよお前!

チート系でよく見かけるパターンぽよ
チェック2:中ボスなりの攻撃や経験、知恵を見せているか

いくら主人公が強すぎて簡単に倒せるとはいえ、中ボスなりの強さは見せたいところ

どんなことをすればいいぽよ?
たとえば
- 普通なら到底ガードできない攻撃魔法を仕掛けてくる
- 他の雑魚とは違う、と思わせる熟練された動きを見せる
- 主人公の攻撃パターンを読んで動くなど、知的な部分を見せる
この場合、主人公は相手が読んでくることすら計算に入れるなど、相手の上を行くことで、さらに主人公を立たせられますね

このあと「ば、ばかな」って中ボスが言いそうぽよ
「結①」周りからの称賛を得て、敬われる存在となる[必須]


中ボスを倒したり、大きな仕事をいともたやすくやり遂げた主人公を待っているのは、人々からの羨望の眼差しです

あこがれシチュエーションの締めくくりぽよね
チェック1:ヒロインの主人公に対する思いが深まるシーン、セリフが書けているか

実は第一章の締めで賞賛してくれるのは、その場にいたヒロインのみっていうパターンもあります

たとえ民からの賞賛がなかったとしても、ヒロインに認められ、慕われ、好意を持たれることができれば、主人公は大満足です
その究極系だなって思ったのがこれ。
この作品、異世界系としては珍しい、主人公が民から蔑まれて苦労するストーリーなのですね。
しかし、そんな中でも唯一主人公を信じ、慕い、感謝を伝えるヒロインの言葉に主人公が救われるシーンは圧巻でした。
他の異世界系ではまずお目にかかれない感動シーンですよ。

そのぐらい、ヒロインの役目は大事ぽよね

そのとおり!
例え民からの賞賛がないストーリーであっても、ヒロインとの絆や信頼、好意が深まる展開だけはきっちり書きましょう。
チェック2:周りからの称賛を得る仕掛けがきっちり作られているか

ヒロインだけでも主人公は満足ですが、周りの賞賛があると、更に読者の「気持ちいい」を引き出すことができます

確かに気持ちよさそうぽよ

まあ、読者が30代以降になると、上に立つ責任とかを感じて、大変そうだな~なんて思う場合もありそうですけどね

だからスローライフ系もあるぽよね
それはさておき、英雄として賞賛を浴びるということは、承認欲求を最大限に満たすイベントです。
で、英雄に祭り上げられる仕掛けというのは、例えば
- 国王主催の凱旋パレードが開かれる
- 相棒キャラがギルドのみんなに主人公の武勇伝を語り、祝勝パーティーが開催される
- 危うくモンスターに殺されそうになった民を主人公が救う(しっかり目撃されている)
などなど、多くの民が主人公の活躍を知り、称える舞台がなければ成立しません。
人知れずダンジョンに入っていき、強キャラをひっそり倒した、だと主人公を称えようがないですよね。

ワンパンマンがそれぽよね

異世界系では「能ある鷹は爪を隠す」のではなく、「能ある鷹の爪をうっかり見せる」のがよいです
自分で自慢するのではなく
主人公は上手く隠そうとしているけど力の制御が難しかったり、やってることがすごいことだっていう認識がなかったりで、うっかり爪を見せて不本意だけど賞賛を浴びちゃった。

ある意味、天然ぽよ
「結②」今後、主人公がどのような活躍をするかを示す


中ボスを倒して凱旋、第一章「完!」めでたしめでたし、でもいいんですけどね

これから主人公がどんな活躍をするかって、どうやって示すぽよ

第一章のラストに、第二章以降の伏線みたいなエピソードを入れておくのです
チェック1:第二章以降の主人公の活躍、または何かが起こる予感などを掻き立てる終わり方になっているか

第一章の終わり方の例を挙げてみますね
- 隣国の抑止力や政治的発言権を得るために、強者の主人公を国に置いておきたい
⇒主人公に新たな任務と権限を与えて、国に滞在させることにした権力者たち
⇒魔法学校に入学させて、国の代表として首席をとってもらおう - 人間がそう簡単に魔神にはならないはず!
⇒謎の人物が暗躍しているのでは? - ある種族を助けたことで、その種族の長になることに!
⇒文化レベルを上げるため、すぐれた職人を探す必要があるな

これらの例は実際に売れている、とある作品の第一章の終わり方です

1の場合、主人公がまたまたチートを晒して、英雄レベルの活躍をする流れを期待しますね

2の場合は謎の黒幕との闘いが始まりそうぽよ

3の場合は、どんどん種族の村が発展し、戦いながら仲間が増えていきそうです
こんな感じで、主人公が今後どのような活躍をするのかを読者に期待させることで、第二章も読みたくなるよう誘導しましょう。
チェック2:第二章以降が作品のテーマからブレていないか

これ、かなり重要です
間違えると、せっかく第一章で捕まえた読者さんが離脱しかねないので、きっちりチェックしましょうね

テーマからブレるって、どういうことぽよ?
例えば、これから様々な戦いで活躍していくだろうなって思っていたら、なぜかお姫様との恋の行方ばかりがメインで描かれたり。
逆に第一章でお姫様に憧れていた主人公が格好良くお姫様を助けて、恋の行方はどうなるんだろうって読者は思っていたのに、色んな女の子が出てきてハーレム展開になったり。
これは、自分が考えたストーリーの一番のウリ、つまりテーマが何なのかを作者自身が理解できていない場合に起こりやすいです。
なので、まずは自分の作品のテーマが何なのかを、しっかり決めてください。
そして第二章以降もそのテーマからブレていないかをチェックしましょう。
まとめ

異世界でチート能力を使い、活躍するストーリーの全体の構成は、おおむね以下のとおりです。
- 「第一章」テンプレ:チート能力で事件を解決し、今後の活躍の方向性を示すテンプレ
- 「第二章以降のエピソード」テンプレ:チート能力で事件を解決する一章(一話)完結エピソードのテンプレ
- 「壮大スケール」テンプレ:国同士や種族間の争いの中で活躍するテンプレ
それぞれ複数のストーリー展開とチェック項目があって長くなるので、今回は「第一章」テンプレをお届けしました。
「第一章」テンプレート
# | 工程 | ストーリー展開 | チェック内容 |
---|---|---|---|
1 | 起 | チート能力を手に入れる。手に入れてる[必須] | 能力にオリジナリティ要素はあるか |
2 | 読者をわくわくさせる能力になっているか | ||
3 | 承① | チート能力を試しに使ってみる | ちゃんとチート能力になっているか |
4 | 能力のチートさが理解しやすい試し方になっているか | ||
5 | 承② | 相棒と出会う | 王族などの権力者と接点のある人物であるか |
6 | 主人公の親友、よき理解者になれているか | ||
7 | 承③ | オラついた適度な強さの不良キャラを軽くあしらう | 不良キャラはオラついた態度、イラっとする言動が取れているか |
8 | 軽くあしらわれた後、スカッとできるか | ||
9 | 周りからの賞賛やヒロインからの尊敬を高めるエピソードになっているか | ||
10 | 承④ | ギルドや魔法学校でやらかしレベルの結果を叩きだす | 周りを驚かせる結果が一目でわかる仕掛けになっているか |
11 | 主人公の出した結果がどれだけすごいことかを、その世界の対比で表現できているか | ||
12 | 承⑤ | 可哀そうな美少女(メインヒロインでないこともある)を助ける[ほぼ必須] | 助けてあげたいと思えるかわいそうな境遇、エピソードがあるか |
13 | 助けてあげた主人公のやさしさに触れて、キュンとくるシーンがあるか | ||
14 | 転 | 中ボスをチート能力で危なげなく倒してしまう | 中ボスがどれほどの実力者なのかがわかるエピソードや設定があるか |
15 | 中ボスなりの攻撃や経験、知恵を見せているか | ||
16 | 結① | 周りからの称賛を得て、敬われる存在となる[必須] | ヒロインの主人公に対する思いが深まるシーン、セリフが書けているか |
17 | 周りからの称賛を得る仕掛けがきっちり作られているか | ||
18 | 結② | 今後、主人公がどのような活躍をするかを示す | 第二章以降の主人公の活躍、または何かが起こる予感などを掻き立てる終わり方になっているか |
19 | 第二章以降が作品のテーマからブレていないか |
このテンプレがすべての作品に共通するわけではありませんが、様々な異世界チート系の作品を紐解き、作り上げたテンプレです。
あなたの異世界系ストーリー作りの助けになれば、幸いです。

おつかれさまでした
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